2012年9月25日 (火曜日)

我が儘な滋賀、京都と大阪。JR東海は我が道を行くべし

JR東海の山田社長が吠えている。結構なことである。東海道新幹線という収入源を有して経営基盤がしっかりしているのだから、政治の介入を拒否するのは民間企業としては当然のことだ。何のための国鉄の分割民営化だったのか、国や地方自治体はもう一度よく考えてみる必要がある。

まずはこれ。
「滋賀に新幹線新駅あり得ない」JR東海社長、明確否定

このおばちゃん知事は、原発再稼働でもトチ狂ったことを言っていたが、この件では虫が良すぎるだろう。JR東海からすれば何を今更である。リニアの開業で東海道新幹線がローカル化することは間違いないが、ひょっとすると北陸新幹線の乗り入れということも考えられるし、リニアの名古屋開業時点では名古屋・新大阪間の幹線としての位置づけは継続する。

次はこれ。
リニア中間駅 京都駅併設は困難 JR東海・山田社長
続き

ここでも、法律を読めというJR東海の姿勢は正しい。行政が法律を無視してどうなるのか。
古都だの国際観光都市だの言えば何でも通ると思ったら大間違いだ。東海道新幹線の時も京都は駄々をこねた歴史がある(「ひかり」は当初京都を通過する予定だったのを停めさせた)。リニアの輸送スタイルを考えれば、以前にも書いたように航空機に近いのだから、出来るだけ直線に近いことが望ましく、そうなると京都駅乗り入れなどというのは滋賀にも、もとい歯牙にもかからない要望である。

そして最後は大阪。
我慢も限界?リニアの大阪早期開業「ありえない!」 JR東海の山田社長
続きその1
続きその2

気持ちは分かるが、やはり無理を言ったらいかん。以上。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月10日 (火曜日)

石原慎太郎の「妄言」

昨日の産経新聞に掲載された石原慎太郎東京都知事のエッセーが酷いのである。

地球は滅びるだろう

以前から、二酸化炭素を地球温暖化の主犯と断定して、これに基づいて暴走政策を採っているのだが、この記事を読んで得心した。例の我欲発言と通底しているのである。

彼にしてみれば、今の文明社会は容認できないのだろう。自分自身は現代文明に乗っかって時流に乗り、世に出たわけだが、「転向」を認めて開き直っている。

「やはりこの地球は間もなく滅びるような気がする。」
あんたが先に滅びてくれ。地球という惑星は簡単には滅亡しないし、人間の生存空間もそうそう簡単には壊れないだろう。大気圏はそうそう簡単に一方向に暴走するだけのシステムではないからだ。

「これから九年の間温暖化は加速されて進み、異常気象は最早異常なものではなしに正常なものとなっていく、いや既になっている。」
そもそも異常気象とは何か。気象は毎年違っている。そういう意味ではもう何億年も異常気象の連続である。それだけのことだ。

「世界中の氷は溶け続け、NASAのハンセン教授の予測通り北極海の氷も後十年わずかで消滅するだろう。」
石原もハンセンもまず間違いなく数十年後には生きていないから、煽っても結果が違っても責任が取れない。

「それによって大洋は水かさを増し続け、増えた水は地球の自転の遠心力で赤道付近に集まり」
えっ、そうなの?しかし地球の自転速度も徐々に減少しているから、相殺されるかもしれない(笑)。
いや、この理屈が正しいなら、もしも寒冷化になって太陽の水かさが減ったら(そんな単純には行かないだろうが)赤道付近の海水面は下がることになる。

「ツバルのような砂州国家は水没し」
ツバルに関しては、水没の原因は「地球温暖化による海水面上昇」以外にいろいろと指摘されている。

「その生命の存在をも否定しかねない幼稚さの所以とは、文明が育んだ人間たちの我欲に他ならない。」
ここで我欲が出てくるわけである。しかしこういう思い込みの塊の文章を書いて恥じないようでは、石原自身が幼稚なのではないかと思えてくる。

「刻一刻進んでいる温暖化による地球の毀損を防ぎ得ないのは自明のことなのに」
少しも自明ではないだろう。本当に自明なら世界中の科学者から疑問や反論など出て来るはずがない。

石原はチェコ大統領ヴァーツラフ・クラウスの著書 <「環境主義」は本当に正しいか?>は読んだのだろうか。いや、ここまでカルトのように二酸化炭素温暖化主犯説に取り憑かれているようでは、読んだとしても、クラウス大統領を罵倒するだけだろう。情緒的、観念的な文学者と経済学者の違いはぬぐい去りようもない。

次の東京都知事にはクラウス氏のように、現実を見据えて冷静中立で論理的思考の出来る人物を切望するばかりである。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年10月 2日 (日曜日)

存在感がないよなあ

野田内閣が発足して約1ヶ月が経過した、とニュースで見て、本当か、と一瞬疑ってしまった。
ともかく、失言大臣の更迭と増税の話以外は、どうでもいい泥鰌の話しかなく、国会の会期も四日間などという信じられない設定なので、ともかく仕事をしているという印象が全くないし、そのため、まだ一週間くらいしか経過していないように感じられるのである。

目立っているのは、ネガティブな方では厚生労働大臣や財務大臣。蓮舫なんか時々テレビに映るけれど、完全に賞味期限切れだよね。あとは細野原発事故担当大臣が少しは仕事しているかな、というのが私の感想である。

でもって来年度の予算案の概算要求額が98兆円の史上最高だって!一体税収はいくらなんだ。それでこの延々続く理デフレと円高の下で増税か。

今日は思わず、「民主党政権は、なぜ愚かなのか」という新書を買ってしまった。これから読んでみることにする。内容にそんなに期待はしていないが(恐らくこれまでの民主党政権批判と同じような内容だろうと予測される)(笑)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年9月 1日 (木曜日)

8年目ですかな

このブログを始めたのが、2004年の9月1日。7年経過して8年目に入ることになる。
ここのところ、ツイッターでの発言が中心なので、ブログの更新がほぼ放置状態である(笑)。

しかし、こういう節目の日には何か書かないと拙いだろう。

大震災の日としては9月1日はすっかり色あせてしまったように見えるが、首都圏各地では防災訓練や防災関連イベントが開催されている。また、群馬や埼玉では大雨が降っていて、水害の恐れもある。伊勢崎市では道路が冠水したようだし、首都圏では鉄道の遅れもいくつかの線区で出ている。速度の小さい台風が接近しているので、東京もこれから要注意である。

政治も総理大臣が替わって、節目のようだ。しかし内閣の顔ぶれは未定で、未だに総辞職した菅内閣が職務執行内閣として存続している始末。タブロイド紙では早くも新総理の献金疑惑が記事になっているようだ。

最近の明るい話題と言えば世界陸上の室伏の金メダルくらいか。見てはいないが女子サッカーの五輪予選の対タイ戦がプレー中のはず。こちらもW杯優勝チームにふさわしい戦いを見せてもらいたいものだ。

前途多難なこの国にスポーツ分野の他に本当に明るい未来はあるのかね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月30日 (火曜日)

祝・菅内閣総辞職

後継の野田内閣がどんな政権運営をするのかは、それこそ野田氏お得意の台詞のように「注意深く見守って」いくしかないが、夏の終わりにホッとするニュースである。

どうして菅直人が辞めなくてはならないのか、という意見もあるようだが、市民運動家出身(というか今でも気分は市民運動家に違いない)らしく、思いつきで一つの標的を次々と設定して攻撃していく、という手法ではとても一国、それも日本のような大国の運営などできやしない。恐らく厚生大臣だった自社さ連立政権の時の薬害エイズ問題の「成功体験」があるのかもしれないが、それこそ「シングルイシュー」である。

カイワレ大根のようなパフォーマンスもお好きなようだが、それは諫早湾の水門開放や東北地方太平洋沖地震の翌日の福島第一原子力発電所の視察などに現れていて、害毒である。確定的なことは言えないが、各種の情報から総合すると、あの地震の影響による全電源停止の翌日の原子力発電所視察は、その後の被害を拡大する方向に働いたと私は考えている。

諫早湾の問題はその後全く報道されていないが、棚晒しなのだろうか。この問題は単にパフォーマンスというだけでなく、国と地方の関係にも及ぶ。佐賀県や熊本県は概ね歓迎のようだが、長崎県は反発も大きく、地元選出の西岡参議院議長もへそを曲げて菅直人のことはポロクソだ。

要するに、国が地方の上位にあると錯覚し(更迭された松本前防災担当相も同様)、事前の調整もなく地方に何らかの負担を押しつけるという民主党政権の体質そのものということだ。これは鳩山政権時代の普天間基地問題や八ツ場ダム問題から一貫している。地方主権というお題目が口先だけであることを示しているのではないだろうか。

パフォーマンス好きは、四国のお遍路さんにも表れている。総理は真言宗か、と尋ねられて何のことかわからなかったらしいから、本当にパフォーマンスなのだろう。そして地元の目撃談として、カメラが向けられていない移動はタクシーに乗っていたらしい。

最後には朝鮮学校の無償化停止の見直し指示である。献金の問題なども含めて朝鮮半島にはズブズブのようだ。これだけでも一刻も早く辞めるべき、というより総理になるべきではなかった、というべきか。

民主党政権になってから、あまりにあほくさいので政治ネタをブログ記事にするのもバカバカしく、ツイッターで吐き捨てていたが、菅内閣総辞職は記念すべき歴史的事柄なので、久々にブログ記事にすることにした次第。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2011年6月 1日 (水曜日)

疑似サマータイムなら文句は言わない

6月である。既に関東以西は梅雨入りもした(個人的には梅雨入りかどうか何てどうでもいいと思っている)。旧暦ではかろうじてまだ4月(今日は旧暦で4月30日)ではあるが。

電力不足が懸念されるこの夏、企業の中には始業時間を繰り上げる「疑似サマータイム」を実施するところもある。一律に時計の針を進めるDST(Daylight Savng Time、いわゆるサマータイム)は中緯度の日本にはあまり意味がなく(北海道東部あたりと九州あたりで実質1時間程度の違いがあるので生活感覚の違いがあることは間違いないが)、社会の混乱を引き起こすだけなので、私は以前から反対である。

そもそも一斉に時間をずらすだけなのに電力のピーク需要を減らせるという誤解を蔓延させる罪深い存在ですらある。

しかし、時計はいじらずに、人間の行動をずらすのは、慣れの問題をかいけつしてしまえば比較的容易に実現でき、社会的な混乱も少ないだろう。両手を挙げて賛成とはいわないが、文句を言う筋合いでもない。時間をずらす企業とずらさない企業が混在すれば、通勤電車の混雑が緩和されるメリットがある。

大企業が一斉にずらしてしまうと、結局通勤ラッシュのピークが早い時間に移動するだけなので、ここは1つ「勇気」をもってずらさない企業が半数くらいになることを望みたい。日本社会は横並びだからなあ。あるいは同一車内で早番と遅番に分けてもいい。今時一斉出社の必要性がある業種なんてどれくらいあるのか。朝礼なんて莫迦なことをやっているなら止めた方がいいだろう。

それにしてもいくら震災と原発事故があったからと言って、電力不足を当然のように前提として国民に不自由を強いる政治というのは一体何なのだろうか。「国民の生活が第一」などと総選挙の時に言っていた民主党は自らの無能さに恥じ入るべきである。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年5月28日 (土曜日)

杉村太蔵って何者なんだろうか

大量得票の恩恵を受けて衆院比例区圧倒的下位当選も一期でペケ、暫く行方不明?

そして今は、前衆議院議員の肩書きを活用してか、バラエティ番組やTVCMなどに出演し、今日はついにTBSのサッカーJリーグ中継の副音声に登場して(いるようだ)、加藤浩次にいじられる始末。これだからTBSのスポーツ中継は相変わらず(笑)。

こいつの存在価値って何なのだろうか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年4月24日 (日曜日)

崩壊しかけている進歩と安全の神話(翻訳素案)

ツイッター上で見つけたフランス語の文章(ドイツ人社会学者の論考をフランス人が翻訳したものと思われます)を日本語訳してみました。原文はこちらです。

社会学は専門ではありませんし、ざっと訳しただけで(疲れたのでw)校正チェックをしておらず、おかしな部分も多々あろうかと思いますが、速報性を重視してとりあえず掲載します。誤訳や修正などの指摘があればコメント欄にお願いします。

なお、自分自身の勉強の意味も含めて訳しているので、記述内容自体に関しての責任は負いかねますし、私個人は必ずしも書いてある趣旨に賛同している訳ではないことをお断りしておきます。

崩壊しかけている進歩と安全の神話
---------------------------------------------------------------------------------------------------
2011.3.25

ウルリヒ・ベック(ドイツ人社会学者)Ulrich Beck
フランス語訳 クリスティアン・ブーシャンドーム Christian Bouchindomme
日本語素約 @florestan854

グローバル社会のリスクを語ることは、時代の中心には一見しただけではわかりにくい進歩というものがあって絶えず社会的な論争を引き起こすような現代について語ることだ。
最大のリスクが訪れることは、個人にとっては預かりしらないことであった。そうではなくて、なにか事件が起きる度に政治が牽引力として利用するのである。核のリスク、気候変動、財政リスク、9.11等。私は25年前、チェルノブイリが起きる前に既にそうしたシナリオのことを述べていたのだ。

過去の工業化社会のリスクと異なり、今日のリスクには地理的、時間的、社会的に際限がない。因果関係という観点からは、失敗や責任を誰かのせいにできる規則は1つもない。賠償も保証もできないのである。民間の保険では守れない場合−原子力エネルギーや最新の遺伝子工学が該当する−定量化可能なリスクと定量化不可能な危険の境界はとめどなく曖昧である。工業製品の危険は外部経済化され、法によって個別化され、技術によって適正化され、政治によって最小化される。端的に言うと、潜在的に自己崩壊が進行する可能性のあるものに対して「合理的」な制御を確実にしようとする規制の仕組みは、ジャンボジェットの上で自転車を規制する程度の価値しかないのである。

だが、福島とチェルノブイリを区別する必要はないのだろうか。日本で起きていることは実は自然の大災害でありその破壊能力は人が決めた結果ではなく、地震と津波のせいなのである。

続きを読む "崩壊しかけている進歩と安全の神話(翻訳素案)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年4月20日 (水曜日)

ぎりぎり生きてるセーフティネット

我が家には私大に通う子供が2人いて(2人とも新4年生)、しかも片方は理工学部なので授業料が半端な額ではない。当然日本学生支援機構の教育ローン(所謂奨学金)の支給は受けているのだが、これは将来利息を付けて返さないとならないし、これだけでは足りない。

これまでは借入も含めてなんとか支払ってきたのだが、最終学年になって財源が底をついてしまった(苦笑)。民間金融機関の教育ローンに申し込んでみたが、案の定断られた。

幸か不幸か年収が下がったため、日本政策金融公庫の教育ローンの基準を下回ったので、ダメ元で申し込んでみたら、融資を受けられることになった。卒業後の借金返済が増えるだけだが、分割して返せばなんとかなる。ともかく今金がないと話にならないのだから。過去に一度、上の子が高校生の時に公庫の教育ローンを借りて完済したのと、会社でも3回ほど事業資金を借りて完済しているのが利いたのかもしれない(もっとも三度目は途中で返済が遅れた時期があったのだが)。

いずれにしても、辛うじて国のセーフティネットに救われた形である。助かった。
日本の高等教育は金がかかりすぎる。うちの子達はそれほど出来がいい訳ではないが、金がなくて出来のいい子供達が経済的理由のために高等教育を売れられないのであれば国家的損失である。なんとかしないとこの国の将来は危うい。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2011年4月17日 (日曜日)

ほとんど詐欺に等しいミスリーディングな記事

再生可能エネルギー:原発を逆転 風力や太陽光発電などウェブ魚拓
こちらは産経新聞。
風力・太陽光エネが原発を逆転 福島事故で差は拡大へウェブ魚拓
共同通信の配信記事なので、地方紙にも出ている。例えば徳島新聞。
再生エネが10年に原発を逆転 米シンクタンクが報告ウェブ魚拓

わかっている人が読めばからくりは明白なのだが、要するに発電実績ではなく「発電容量」で比較している点がポイントであり、ミスリーディングなのだ。産経の記事にはグラフが出ているが、このグラフに至っては詐欺と断定してよい。紙面では毎日にも同様のグラフがあり、こちらも共同が作成したのだろう。

そうでなくとも、今回の福島第一原子力発電所の事故で、今すぐ原発を全部止めろ、代替エネルギーは風力や太陽光だ、と叫ぶ連中が続々と湧いて出てきている。

太陽光や風力などの所謂自然エネルギーは、見かけの容量と比較して実際にはその1〜2割程度しか発電しない。しかも電圧が不安定な上、太陽光に至っては悪天候の日や夜は使い物にならない。つまり3億8100万Kwというのは実際には7000万Kw程度の出力だと考えてよいだろう。

もちろんこれらのエネルギーは条件のよい場所に設置すれば補助的な電源としては利用できるし、太陽光などは中長期的な技術革新も見込めるので、将来的には一定の役割を担うことだろう。しかし今すぐに代替エネルギーとしてベース電力を担うことは出来ないのだ。IEAのデータを見てもEU内での電力の主力は石炭火力と原子力である。

グラフに至っては、あたかも風力や太陽光が有力なエネルギー源であるかのような錯覚を抱かせるが、あくまで増加分であり、しかも原子力発電所が多く設置された1980年代以前はカットしてある。つまり必要以上に風力を大きく見せかけ、原子力を小さく見せかけているのである。

今後の日本及び世界のエネルギーのあり方(中期的には原子力発電から脱却して次世代エネルギーに移行すべきだろうと私個人は考える)を考える上で、こういう記事は混乱の元にはなってもブラスになる点はない。ワールドウオッチ研究所は民間非営利の研究機関ということになっているが、それは政治的に中立であることを必ずしも意味しない。アメリカ大統領選挙がスタートしたこともあり、政治的ないし思想的な力が働いていると見るべきだろう。

Nuclear Power After Fukushima

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧