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2011年4月11日 (月曜日)

漁港の復興

菅直人が震災の被災地の1つである石巻を訪問し(避難先の高校校舎の複数教室に分散していた被災者を1カ所に集めろなんて指示が出て市側が拒否されたらしい。相変わらず避難者の立場に立てない俺様なんだなあと思う)、石巻漁港の復旧を最優先させると言ったらしい。

他の漁港も被災しているのに、そんなリップサービスしていいのか、という疑問は当然出てくる。

全国の主要漁港の水揚げ状況を見てみよう。
リンク先のデータは上位20港の2009年の水揚げ数量と金額を示したものである。
今回の被災地について見ると数量ベースでは八戸が一番多く、石巻がこれに次ぐ。宮城県の漁港では気仙沼、女川がこれに次ぎ、量的には差が少ない。また岩手県の大船渡、宮古の名前も見られる。金額ベースでは八戸がやはり一番多く、次いで気仙沼である。そして石巻と塩竃が上位20に入る。

石巻の重要性は疑う余地のないところであるが、最優先というのが適切かどうかは議論の分かれるところだろう。水揚げ金額で上位20位に入っていないからと言って、岩手県の漁港を軽視して良い理由もない。

昭和51年〜平成15年までの石巻漁港の水揚げの推移
を見ると低落傾向が読み取れる。これをどう捉えるかも重要な視点だろう。低落傾向だからてこ入れすべしとするのか、あるいはもっと優先すべき漁港があると考えるか、考え方は割れるだろう。

いずれにしても、リップサービスで口にしたのならあまりにも軽いと言わざるを得ない。福島原発の汚染水の海洋廃棄による影響も見定めなくてはならない。物流インフラの復旧状況や消費市場の動向も勘案しなくてはならない。

今の段階で結論めいたことを言うのはとてもではないが良策とは言えない。被災地を激励するつもりならもっと別のことを考えて言うべきだろう。復興○○会議の類をやたらと作り、外部スタッフも多数任命しているようだが、有能なスタッフはいないようだ。人を見る目もない総理大臣なのだろう。

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