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2010年8月 2日 (月曜日)

世間とずれているマスメディアの感覚

日テレの記者とカメラマンが秩父で遭難死した。死亡したこと自体には哀悼の意を表したいが、あまりにもその行動と会社の反応がおかしいので、例えばYahoo!掲示板などでは批判の嵐である。当然だろう。批判の内容の多くはもっともなのだ。

取材しようとした防災ヘリの墜落現場だが、そもそもその墜落自体が二次災害であり、当日は三次災害を防ぐため警察が入山しないよう警告していたのだ。しかも軽装(Tシャツとジャージだったという)だったため、ガイドが危険と判断して一旦入山口へ引き返した後、制止を振り切って再入山という。そして日テレサイドは有能な社員を失って残念、装備に問題はなかった、などと弁解している。

どうして現場のガイドが軽装で危険だと言っているのに、日テレは問題ないと断定できるのか。そして有能な社員がどうしてガイドを振り切って山に入ったのか、など考えられる疑問はほとんどネット上に出尽くしている。

ヘリの墜落の原因究明などは必要なことだが、それは警察や埼玉県、ヘリの所有会社など当局や当事者の仕事である。メディアは夏山に軽い気持ちで軽装でいくことの危険性こそ一般市民に伝えるべきである。そうでなくとも、近年中高年の安易な登山が批判を浴びている。ここのところ毎年のように中高年の登山初心者の遭難が伝えられるようになっている。

無謀な突撃取材など最早多くの視聴者は求めてなどいないだろう。メディアサイドからすれば成功した時には陶酔感に浸れるのだろうが、無謀さが有能さと同一視されるような体質が日本の報道機関にはあるのではないだろうか。悪い意味でのメディアスクラムで、ガイドが悪者にされないよう、事実関係がきちんと救命されることを臨むが、メディアの報道は身内・同業者に甘いからどこまで期待できることやら。

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コメント

おっしゃり通り、ヘリが墜落した場所に行くわけですから、最低限滝を登る登山の格好はしていないと駄目ですね。

山をナメている。

投稿: JosephYoiko | 2010年8月 2日 (月曜日) 09時07分

私も、一時は単独山行にハマっていたのですが、今回の事故は、アマチュアのガイドブックの注意事項や、ハイキング並の装備すらなかったようですね。そもそも、道がないところの沢登りですから。

ソレはソレとして、何故か死因が発表されないのがオカシイです。現場写真を見る限り、装備を置いて前進したところで亡くなっている。ガイドは装備が貧弱、と言っているけれど、ザックから離れたところで死んでいたとなると、装備があっても活かせなかったハズ。

察するに、河登り中にズブ濡れになって疲労が激しくなり、重い荷物をデポして前進したが、力尽きて現場の大岩の影に避難したが、急速に体温を奪われて疲労凍死、というようには思えるのですが…

あと、EMSを31日に受験しましたが、IRCA、CEARとも合格できた手ごたえです。

投稿: 元システム屋 | 2010年8月 2日 (月曜日) 09時38分

司法解剖の結果、水死だと発表されたようですが、頭部に傷があったりして、滑落したのかどうして水死なのか、というあたりは不明ですね。

恐らく真相が表に出ることはないでしょうし、マスメディアの勘違いや傲慢さはこれからも続くことでしょう。

投稿: フロレスタン | 2010年8月 6日 (金曜日) 09時48分

> マスメディアの勘違いや傲慢さはこれからも続くことでしょう。

オピニオンリーダーなんてカビのびっしり生えた考えを抱えている限りダメでしょう。

むしろ、読者(リーダー)のオピニオンに材料を提供することを考えなければならないのに。

投稿: wagonthe3rd | 2010年8月 7日 (土曜日) 04時49分

>>wagonthe3rdさん

説得力があればまだしも、そのオピニオンリーダーを自負している連中が言っていることときたら低レベルですからね。話にならん。

投稿: フロレスタン | 2010年8月 8日 (日曜日) 19時15分

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