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2010年5月20日 (木曜日)

いつも1つ足りない

帰宅して夕刊を読んだら、ドーハの悲劇のことが記事になっていた。W杯が近づくと必ずこの話題が登場する。それを読んで、ずっと頭の片隅にあったことがどっと浮かんできた。この時から日本代表の戦いはいつも何かもう一押しが足りないのだ。すべては仮定の話になってしまうのだが…

ドーハの悲劇では、当時のオーフト監督がハーフタイムに相手(イラク)の8番がフリーになっているから守備を修正しろと指示するつもりが、その前にボードに45 minutes USAと書いたために選手が浮き足立ったしまったことが書かれていた。今更オーフトを責めても仕方ないが、この時94年の本大会を経験していれば、その後の歩みは当然違っていただろう。98年大会の予選でもあれほど苦労しなかったろうし(女ホールバルの歓喜)、本大会でも3連敗を逃れたかもしれない。この大会までは出場国が24ヶ国で、グループリーグ3位でも決勝トーナメント出場の可能性があり、実際サウジアラビアはベスト16を勝ち取った。

96年のアトランタ五輪でも23歳以下の代表がブラジルに勝利し、それはそれで歴史的なことではあったが、結局決勝トーナメント進出はできなかった。期待されたドリブラー前園はこの大会以降輝きを失う。その後の五輪代表の低迷はシドニーを除いて目を覆うばかりであるし、そのシドニーとて決勝トーナメントに進出したものの期待はずれだった。

98年のフランス大会はフランス大会で、強豪のアルゼンチンとクロアチアに0-1で惜敗(スコアは惜敗だが内容は完敗といってよい)したのに、同じ初出場でそれほど強いと思えないジャマイカ(その後本大会に出場できていない)に2失点して敗れたのはいただけない。中山雅史が日本人初のW杯得点を記録したものの、所詮は記録である。せめて引き分けて勝ち点を確保したかった。おかげでアウェーの得点はドイツ大会まで持ち越されてしまうのだ。

ベスト16に沸いた2002年のホームの大会でも、そのノックアウトラウンド初戦で、トゥルシエの不可解な選手起用で不完全燃焼の敗戦を喫してしまう(選手にもグループリーク突破の満足感があったのかもしれないが)。あれはベスト8に進むチャンスだったと皆が思っていたはずだ。あの時勝利したトルコは3位になっている。トゥルシエは相変わらず日本代表監督に色気があるようだが、恐らく誰も(少なくともファンは)支持しないだろう。

2005年のコンフェデ杯でも欧州覇者のギリシャを1-0で破り、ブラジル相手に善戦したが結局グループリーグ敗退だった。あの時決勝トーナメントに進出していれば得難い経験になったはずで、実際グループリーグ敗退が決まった時のテレビ中継の解説者(誰だか忘れた)は3試合しかしないで帰るのはもったいない、と指摘していた。

2006年のドイツ大会は今更言うまでもあるまい。オーストラリアに勝つチャンス、クロアチアに勝つチャンスがあったのだ。仮にグループリーグ敗退だったとしても、アウェーで勝ち点3を獲得する機会を逃したのだ。フランス大会で逃した最低限の目標が、この時になってようやく実現されたに過ぎなかった。

このように手に届くものをむざむざと逃がし続けた結果が今日の姿ではないのだろうか。2007年のアジア大会は4位に終わったが、蓄積がないためにオシムが無からチームを作り上げなくてはならなかったからだ。道半ばで彼は病に倒れる。

それでもいいだろう。来月、初のアウェーでの勝ち点3を獲得できれば、それが6月14日だろうとぬ19日だろうと24日だろうとグループリーグ突破の可能性が出てくる。もっとも24日が初の勝ち点3の場合は、それまでに勝ち点2が必要だろうが。その時は是非ともノックアウトランドの初戦を制して一気にベスト8まで駆け上がってほしいものである。これまでの落とし物を全部回収できれば、嘲笑の対象でしかないベスト4という目標が近づいてくるかもしれないのだ。3バックでペナルティエリアに8人が密集するようなサッカーならば落とし物は見つからないままだろう。3連敗することが期待されているのだから(笑)、期待どおり3連敗する覚悟でアグレッシブに落とし物を拾いに行ってくれ。

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