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2010年5月 7日 (金曜日)

特定の数値を鵜呑みにすると見えなくなるもの

普天間基地移設問題でメチャクチャなことをしでかし、ついて「身内」のはずの上杉隆にまで見放された鳩山総理と内閣。

普天間迷走で、鳩山首相と平野長官に「退場」を求める十分な理由

twitterでも言及したのだが、この記事中にある「日本の国土面積のわずか0.6%にすぎない沖縄県には、実に在日駐留米軍の75%の基地が集まっている」という文面、これはデータとして間違いではない。この75%という数値は広く出回っているようだ。しかし月刊誌WiLL6月号の山際澄夫氏の記事によると、これにはトリックがあって、自衛隊との共用基地(横須賀など)が含まれておらず、これらを含めると沖縄の比率は24.5%になるという。まあ米軍単独の基地が沖縄に過度に集中している証拠だと言われればそれはその通りかもしれないが。

しかし、議論をする上でもっと大切なことが欠落している。先日も東シナ海でのEEZを巡って、シナが(中華思想に基づいて当該海域を自らのEEZであると主張して)我が国海保に測量の中止を要求するという暴挙に出た。領土面積で世界60位の日本は、EEZ+領海+領土でみると4,857,193km²で世界9位(EEZ+領海では6位)という海洋大国である。陸地の面積だけ切り離しても意味がない。狭い国土に多くの人口がひしめいている島国という自虐的な領土感はいい加減に捨て去るべきだ。

日本の領海等概念図

この図をみると、ざっと1/6くらいが沖縄関連とみてよい。単純な面積比以上に、シナとの係争を抱える重要な海域を抱えているが、それは棚上げしてざっと我が国EEZの15%を沖縄が占めていると想定する。

「国土面積の0.6%しかない沖縄に米軍基地の75%が集中している」という命題は「日本の排他的領域の15%を抱える沖縄の米軍基地の比率は24.5%を占めている」という風に変化するのである。前述のような地政学的重要性を考えると、数値だけで考えればこれは妥当な水準ではないかと考えられる。

そして政治の役割は、歴史的な経緯を含めた沖縄の人達の感情を踏まえて、この数値がどれくらい下げられる可能性があるのか冷静かつ客観的に検討することだろう。

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コメント

「われは海の子」を最後まで唄わなくなって久しく、海洋民族であることを忘れて日本はおかしくなった。

投稿: wagonthe3rd | 2010年5月 7日 (金曜日) 19時07分

>>wagonthe3rdさん

海は広いな大きいな、ってのもありますね。
日本は夕日が海に沈むところがたくさんありますが、シナにはありませんものね。台湾はあるけれど。

投稿: フロレスタン | 2010年5月 7日 (金曜日) 21時34分

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