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2010年2月17日 (水曜日)

誰が支えていくのか

ヴァンクーヴァー五輪のスピードスケート男子500mで、長島の2位、加藤の3位は喜ばしい限りだ。これまで支えてきた周囲の人たちもさぞかし嬉しいだろう。

本人達は金を狙っていたので悔しい、と言っていてそれは本音だろう。加藤の場合2回目が35秒台だったのが不満だとNHKの現地スタジオでインタビューに答えていた。それでも周りの人たちがメダルに喜んでくれているので、いい顔を見せたいとも言っており、気持ちを切り替えて次を見据えて引き続き頑張ってほしいものである。世界記録奪還のために33秒台を出したいということなので、達成を期待しよう。長島の故郷から現地入りした応援団(父親もメンバーだ)の特製Tシャツの胸にプリントされた「宇宙最速」という文字には思わずのけぞってしまった。応援の気持ちはよくわかる。

とここまで書いてきて、選手達の努力や周囲のサポートに対しては敬意を表するが、気になったのは昨晩のニュースで言っていた、そのサポートのための資金である。

2人とも日本電産サンキョーの所属であり、永守社長のポケットマネーに大きく依存している。永守氏は経営者としてもその姿勢が問題視されることも多い人物である。それはとりあえず脇に置いたとしても、その永守氏がスケートの広告効果の小ささを認めた上で、誰かが支えなしゃあないやろ、ということでやっているとのことである。こういう特定の会社ないしは個人に依存する状況は望ましくない。

1つ前のエントリーでアイスホッケーの衰退に触れたが、これも西武鉄道グループを個人で牛耳っていた堤義明氏に支えられてきたという側面が強かった。かつて堤氏は日本アイスホッケー協会の会長だったし、日本リーグには西武鉄道と国土計画(後にコクドに社名変更)の2チームが参加していたが、彼が失脚して以降リーグの衰退傾向が顕著になった。もちろんこれには古河、雪印、王子製紙、十条製紙といった参加企業の業績不振やスキャンダルも原因としてあったが、特定の個人や企業に依存することの危険という点では構造は同じである。

日本中がメダルに沸いて喜んでいる時だからこそ、その喜びを線香花火のように終わらせないために、日本の冬季スポーツの強化のあり方について、改めて皆で考えてみる必要がある。

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