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2010年2月 1日 (月曜日)

頑張っている32歳

開催前の盛り上がりに欠けているように思えるヴァンクーヴァー冬季五輪。
でも、見るのが楽しみな選手を1人みつけた。オーストリアのノルディックスキー複合のマリオ・シュテヒャー(Mario Stecher)、32歳である。

彼は10代の頃から世界のトップレベルの選手として活躍しているが、荻原健司と同様、ジャンプに強い選手で、しかも当初は距離が極端に苦手だったために、しばしば前半のジャンプで上位に立ちながら後半の距離で順位を落としている。

今朝の新聞報道ではW杯で今季初勝利、通算10勝目を挙げた。実働時間が長いのに通算勝利数が少ないのは、やはり距離が苦手なためだろう。距離に強いフィンランドのハンヌ・マンニネン(Hannu Manninen)などは通算勝利が40を超えている。

だが、今回のシュテヒャーの勝利はジャンプの9位から距離で順位を上げたものだ。その数日前のW杯で、日本の渡部暁斗が3位になったが、その時2位だったのがシュテヒャーであり、その時の彼の距離のタイムも全体で7位という好成績だった。以前なら30〜40番目くらいのタイムが多かったのだから、ベテランの域に達して持久力の必要な距離の力がついてきた、というのは大きな賞賛に値する。

日本勢が活躍するとルールが変更される、といわれるが、このスキー複合も例外ではなく、ジャンプに強い日本勢に対して距離重視のルールになり、日本勢の個人での優勝は久しく途絶えている。しかし昨年のW杯では日本は団体で優勝した。個人で優勝できるスターはおらず欧州勢との差もあるが、着実に距離の力をつけてきていることは間違いない。

ジャンプに強いシュテヒャーもこのルール変更の「被害者」だったといえるだろう。もしかすると日本勢を恨んだことがあったかもしれない(笑)。まあ、一流の選手だからそんなこともないだろうが。
その彼の今の活躍の報に接するにつけ、尋常でない努力をしたのだろうと思う。

是非、怪我などしないよう最終調整をして、本番のオリンピックに姿を見せてほしい。そしてまだ取ったことのない個人種目でのメダルを目指してもらいたいものだ。そして、距離が相対的に弱いという彼と同じようなタイプの多い日本勢も、彼と競り合って好成績を目指してほしい。

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