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2009年12月14日 (月曜日)

関西の三空港の問題

もちろん関西国際、大阪国際(伊丹)、神戸の三空港のことである。
私は関西在住ではないので、いわば部外者はであるが、過去にこれらの空港にからんだいくつかの仕事に携わったことがあるので、一言考えを述べてみたい。

過去の経緯をしらべればわかることだが、ここまでこじれてしまったのには大きく2つの原因がある。
1つは神戸市が神戸沖への新国際空港設置に反対した結果(当初は誘致していたのに)、現在の泉州沖という不便な位置になってしまったこと、もう1つは新空港開港時に伊丹は廃止されることになっていたのに、これまた地元の反対で存続してしまったこと、である。

つまりこうした反対がなければ、関西の基幹空港は神戸沖または泉州沖の1カ所に集約されていた、ということである。実際、三空港分の需要がないから、神戸も関空も苦戦しているのであり、関空に至っては着陸料の高額さと相まって航空会社からそっぽを向かれている始末である。また、三空港の一元管理(ああ、首都圏で成田と羽田でも似たような議論になっているなあ。結局航空政策の失敗のしわ寄せが首都圏でも近畿圏でも顕在化しているということだ)というのも、落ち着くべき所に話の流れが向かっている、ということだ。

とはいえ、3カ所ある空港を1カ所にしろ、といきなり迫るのは乱暴な話である。
関空は近畿圏の住民の大半から見れば不便なところにある。伊丹がすんなり廃止されなかったのもわからないではない。そう言う私も伊丹は何度か使ったことがあるが関空は一度もない(^_^;)。まあ、大阪に行く時にはほとんど新幹線であるわけだが。首都圏と近畿圏の輸送需要では新幹線対飛行機はおよそ9:1。

そして間もなく(2011年3月)、九州新幹線鹿児島ルートが全線開通し、新大阪・鹿児島中央を4時間程度で結ぶ直通列車が走るようになると、近畿対九州の航空需要が今より減少するであろうことは予想がつく。

それでも伊丹廃止には根強い抵抗が残るはずだ。関空の立地条件が悪すぎる。

となると、長期的には橋下知事が主張しているような伊丹廃止も考えられないではないが(個人的には彼の主張が正論だと思う)、現実的には神戸空港を見放して(港湾機能を残して土地利用転換する)、前原大臣が言うように伊丹を縮小して存続させる、というあたりが落ち着きどころだと思う。

問題は「伊丹の縮小」の具体像である。九州新幹線鹿児島ルート全通後の伊丹の優位性は対北海道、沖縄といくつかのローカル線程度だろうから、ダイヤの間引きか機材の小型化は避けられまい。後は地元でどのように議論を煮詰めていくかだ。合理的な結論を得るために、関空会社に伊丹も管理させるのがよいだろう。

(追記)
橋下知事のリニアってのは、成田・羽田リニア(非現実的だと思う)に引きずられているのでどうかと思うが、伊丹空港(跡地)・新大阪・梅田・なんば(天王寺)・堺・関空と結ぶ高速鉄道(金かかるけど大深度地下しかないだろう)が可能ならば、伊丹廃止もありうるだろう。しかしこれ工期と費用はどれくらいかかるんだ?!

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コメント

> 管理人様

拙僧自身、伊丹を使ったのは一度だけです。京都の寺で仕事があった後、急遽宮城で葬儀が入ったとき、伊丹から仙台に飛びました。あれは速いと感謝したものです。

投稿: tenjin95 | 2009年12月14日 (月曜日) 07時09分

>>tenjin95さん

追記をしましたが、確かに京都からだと伊丹は便利だけれど、地元にもいろいろと思惑があって橋下知事案はそれなりにインパクトがあるようです。

投稿: フロレスタン | 2009年12月14日 (月曜日) 11時05分

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