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2009年10月 5日 (月曜日)

「環境ホルモン」という亡霊

三重の養殖漁場に環境ホルモン 出荷自粛、全国調査へウェブ魚拓

俗称で環境ホルモンと呼ばれる内分泌攪乱物質は、一時期大騒ぎになったことがある。
全てが否定されたわけではなく、研究が続けられているものもあるが、多くは空騒ぎだった。
しかし、マスメディアや一部の学者、運動家たちの間ではまだ亡霊のように生きているようだ。「環境ホルモン」で検索すると新興宗教のような団体のサイトが出てくる。

例えば「ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議」
(リンクははらないので、この名前で検索かけて下さい。)
また、三浦さんちのホームページというサイトの中の「環境ホルモン問題」というページはグーグル検索で上位(2番目)に出てくるのだが、1990年代の情報のままで放置されており、このサイト自体が管理者によって2006年末に閉鎖する、とされているのである。実態は更新を放棄しただけでコンテンツを放置しているという無責任ぶりである。

しかし、そういうのを除くと、注意してみればわかることだが、記載年がだいたい2002〜3年くらいのものが、いわばノイズとして残っている状態である。

上記の三重の記事でいうと、トリブチルスズは巻貝などの貝類の雄化を引き起こすとして騒がれた。毒性が強いことは事実のようで、国際的にも禁止の動きが広がっている。

2003年の記述の一つはこのようになっている。

ビス(トリブチルスズ)オキシド(TBTO)は「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の第一種特定化学物質に指定され、塩化トリブチルスズなど13物質が第二種特定化学物質に指定されている。また、トリブチルスズは環境ホルモンとしての疑いが持たれている。
出典:EICネット[環境用語集] トリブチルスズ化合物

同じEICネットの用語集の2002年5月3日の記述は「トリブチルスズは、環境ホルモンとなり得る。低濃度でも、巻貝に生殖異常が発生することが確認されている」となっている。

しかし、2008年10月31日の日付になると、あの「国立環境研究所」のサイトでさえ、トリブチルスズに関する記述から「環境ホルモン」や「内分泌攪乱物質」の言葉は消え、

「有害化学物質等の輸出入の事前同意手続に関するロッテルダム条約」第4回締約国会議において、トリブチルスズ(TBT)をPIC(事前通報同意)リストに追加することが合意された。PICリストに掲載された化学物質の貿易では、輸入国に事前に情報提供し、同意を得ることが必要となる。トリブチルスズ化合物は船体の防汚染料に使用されているが、魚類その他の水生生物への毒性があり、国際海事機関もTBTの使用禁止に動いていた。
という淡々とした記載になっているのである。

ロッテルダム条約締約国会議、トリブチルスズをPIC(事前通報同意)リストに追加

冒頭に紹介した記事で言えば、「環境ホルモン」や「人体に悪影響を及ぼす」というのは書きすぎであると言ってよい。「魚類などに有害な毒性をもった物質が使用されたので出荷を停止した」と書けば十分である。

それにしてもアホな組合員がいたものだ。莫迦が1人いるとみんなが迷惑するというよい見本である。
環境ホルモン云々なんてレベルでなく、そっちの方が遙かに問題だ。

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