« 美濃部亮吉の亡霊が徘徊しているようだ | トップページ | 暴走した広島・長崎 »

2009年10月13日 (火曜日)

鉄オタ前原

前原国交相はSL写真が趣味ということだが、実際にはかなりの鉄オタらしい。
外環の補正予算9割停止した一方で北陸新幹線は全部認めちゃった。ああ、京都出身のこの大臣がいると、ルートの決まっていない敦賀以西で、一気に北陸新幹線の大阪延伸が動き出すかもしれない(笑)。んなわけないか(^_^;)。

飛行機でなく会社そのものがダッチロール状態のJAL問題で揺れる日本の航空行政だが、その前原大臣が今度は国際線の羽田シフトをぶち上げた。ちゃんと確認してないが、鳩山内閣発足以来、多分前原ネタが一番新聞の一面トップを飾っているのではないかなあ。あれこれぶち上げて話題になって、仕事をしているように見える(見せている?)が、その実インフラ整備は事実上ストップ状態だ。

羽田シフトは大筋では間違っていない方向性だと思うが、またまた「政治主導」でぶち上げてしまったものだから、案の定「青春の巨匠」からクレームがついた。ジャンボジェットの時代ではないとはいえ、A380のような新たな大型航空機も就航する時代、3000m滑走路の羽田では欧州線が大型機で飛ばせないではないか(最低で3150〜3200m必要)。羽田で滑走路の延長は可能なのか?

それと、そういう目先の技術的な問題もあるが、今後の日本の空港のあり方をどうするのか、という方向性が全く見えない。無駄をなくすと言いつつ赤字垂れ流しの地方空港のこともほとんどスルーだ。横田の民間開放にも全く触れていない。政権交代に意義があるとすれば、中長期的な課題も含まれるが、日本の空の将来像をきちんと描くことだろう。

それと鉄オタ大臣が血迷った場合に怖いのは、「中央リニア」のルート選定で長野県の主張を聞き入れてしまうことだ。今のところ、この問題にも音無の構えのようだが、無駄をなくして政治主導というなら、南アルプス貫通ルートしかない。

|

« 美濃部亮吉の亡霊が徘徊しているようだ | トップページ | 暴走した広島・長崎 »

コメント

政治主導というのは、まずこれからの日本をどうするのかというコンセンサスの下に、各政策の整合性を計り、それらがシナジー効果を生むことを期待することではないでしょうか。

高速道路無料化も、もし実施するならば料金で区別する必要はなくなる一般道路について、その路線の状況に合せて、積極的に制限速度を引き上げる(実態に合わせる)とか、幹線の役割は高速道路に譲り生活道路に特化するなど、交通インフラ全体としての施策が必要になると思います。

縦割り行政の個々の所轄の都合で、費用負担についてのインセンティブが歪になっているのが大問題なのだと思います。

投稿: wagonthe3rd | 2009年10月14日 (水曜日) 17時49分

>>wagonthe3rdさん

たまたま用語が出てきたので、この際言及しますが、シナジー効果というのは一般的に相乗効果の意味で使われることが多いと思います。今回のコメントもその意味かと思いますが、サンタフェ研究所で複雑系科学の研究に関与した知り合いの弁によると、シナジー効果とは相乗効果といった単純な意味ではなく(複雑系科学なので)、一言では言い尽くせないのだ、と聴いたことがあります。なので、私はシナジー効果という言葉は使わないようにしています。

揚げ足取りみたいなコメントで恐縮ですが、ご理解下さい。

高速道路無料化も今のところ腰砕け気味ですよ。来年九州と北海道から試験的に導入する、といってますが、渋滞激化を糊塗するための逃げではないかと私は見ています。そもそも大都市圏の交通量の多いところは対象外だという「言い訳」も聞こえています。真面目に取り合うのが馬鹿馬鹿しいくらい。

最後の「縦割り行政の個々の所轄の都合で、費用負担についてのインセンティブが歪になっているのが大問題なのだと思います」というのは、意味がよくわからないのですが…

投稿: フロレスタン | 2009年10月14日 (水曜日) 19時11分

「シナジー効果」ここでは、例えばA, B, Cという3つの政策があり、その効果をGDPの増大で計るとして、A, B, C単独の効果がそれぞれ+0.1%であったとして、A+B, B+C, C+A, A+B+Cにもプラスの効果があって、全部で+0.3%以上の効果があるという意味で使っています。実際には、逆にそれらは効果を打ち消しあっていて全体では+0.3%いかないというようなことが少なくないのではないでしょうか。高速無料化のために、雇用対策の効果がキャンセルのであれば意味がないですよね。

「費用負担についてのインセンティブ」統制経済にするのではなければ、国民の行動を誘導するのは、こうした方が得、とくになんぼ儲かる、節約できるというインセンティブを政策的に設けるしかないわけです。例えば税理士に高いお金を払ってまで節税を検討した方が得な状況は、税理士を除く国民と政府にとって不幸なわけです。高速無料化という強力なインセンティブを設けるからには、その分別のところでまず間違いなく国民の負担を増やすことになるわけですが、そこに強力なインセンティブを正当化するだけの理由や意義があるのかということです。高速料金は払うのは嫌だけれど、こっちなら喜んで払う、または財布に痛くないというものが用意できているのかということです。

別のいい方をすれば、国民にビールでなくてビール類似飲料を飲んでもらいたいというのでなければ、ビールの税率をビール類似飲料並みに下げるべきだということです。

投稿: wagonthe3rd | 2009年10月15日 (木曜日) 02時48分

>>wagonthe3rdさん

ご説明ありがとうございます。
高速道路は、雇用という点では既に土日の1000円定額でフェリー会社の廃業といった問題が起きていますね。他にもマイナス要素が多くあるはずですが、プラスの経済効果しか民主党は言ってませんね。

酒税の例では、今の国税当局は逆にビール類似飲料の税率をビール並みに上げようとする体質です。

つぎはぎ税制に代表されるようなこれまでの制度設計で、特定の集団への利益誘導が重視されて、公正な費用負担となるようなインセンティブなど望むベクもないような状況がつくられてきたと言っていい。今の政権がやろうとしているのは、その利益誘導先の付け替えだけのように思えます。

投稿: フロレスタン | 2009年10月15日 (木曜日) 10時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34842/46478468

この記事へのトラックバック一覧です: 鉄オタ前原:

« 美濃部亮吉の亡霊が徘徊しているようだ | トップページ | 暴走した広島・長崎 »