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2009年5月24日 (日曜日)

何故感染者数だけを問題にするのか

豚インフルエンザそのものは豚の病気なので、新型インフルエンザと名付けられた今回のA型H1N1亜型。強毒性の鳥インフルエンザの恐怖が感染もしていない日本で喧伝され、これへの対応と同じやり方がとられている(厚生労働省は意図的なのか?)こともあって、日本国内はある種のパニックである。集団ヒステリーと名付けて皮肉っているブログもあるし、アメリカあたりのメディアからは偏執狂とも呼ばれている。一面真実かもしれない。

感染者数といっても遺伝子検査をして陽性と判定された数であり、かならずしも実態を反映しているわけではない。しかも報道されているのは累積数であって、これにどこまで意味があるのか。ようやく最近になって20日がピークだったなどと言っているが、それとてどこまで本当なのかは、発表された感染者数=本当の感染者数とは限らないから、怪しい限りである。

何故かメディアがマスク着用を煽っている。今日テレビで見たのでは徳光和夫。自身はマスクを着用して取材をしながら、マスクをしていない一般市民に対して説教口調であった。でもその番組で報道していたのはマスクの売り切れ(笑)。したくても手に入らないのよん。こういう状況を招いたのもメディアに責任の一端はないのかな。マスクの多くは家庭内やバッグ内に死蔵されているようだ。実用的に使われているのではなく、お守り状態というわけ(笑)。

健康ヲタクにとっては、命よりも健康が大切、というジョークがあるが、今回の騒ぎを見ていると命をかけて「新型インフルエンザ」への感染を防ごうとしている役所、医療関係者や一部国民の姿が見て取れる。新型インフルエンザに感染しさえしなければ死んでもいいような風潮である。いや、冗談ではない。治療を要すべき病気は感染症を除外しても、いつでもいくらでもある。NHKラジオの感染症情報を聞けば、常になにがしかの感染症があり、時にはかなり重篤な症状を引き起こすものがあることもわかる。しかしラジオで平日午後に感染症情報を流していることなど知らない人の方が圧倒的に多いことだろう。

数日前の毎日新聞に感染症の専門家の話として、今回の「新型インフルエンザ」の特徴として20〜50代の健康な人の感染が多く(その後、高校生に発症が多いのは、1957年生まれ以前の世代にある主の免疫があるのではない、という説も出ている。赤ん坊の時から清潔な環境で育っているからなあ)、一方季節性インフルエンザでは高齢の患者が肺炎などを引き起こして死亡することが多い、という違いが指摘されていた。具体的な特徴がわかれば、それに適した対応策も採りやすいだろう。しかし今回の騒ぎではそういうことはなく、ただマスクや手洗いのみが奨励されている。

こういう具体的な説明を端折って、感染者数の増加やある地域での感染者第一号発生をセンセーショナルに取り上げているメディアは狂っている。八王子の女子高生は謝罪したそうだが、どうして被害者が謝罪しなくてはならないのか。

手洗いに関していえば、コンタクトレンズを装用している私は、毎日帰宅後に手を洗う。そうでないとコンタクトレンズの手入れができないからだ。コンタクトレンズの洗浄をきちんとしている人はもしかきしたら感染が少ないのではないかと思う。誰か疫学専門の人、調べてみてはいかが?

それから学校が休みになり、どうして休みになったかの理由を理解しようもせず、暇だからと街に繰り出すおバカ高校生達。夏休みが短くなると困る、などともほざいている。暴言承知で言えば、一度こういうやつらの中から重篤な感染症での死亡者が出るとよいのだ。そうでもしないとこいつらのノー天気は生涯治らないだろう。家でじっくりと読書でもする、という選択肢はこいつらには最初からないのだろうな。

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コメント

>家でじっくりと読書でもする、という選択肢はこいつらには最初からないのだろうな。

これを機会に、是非そうなって欲しいものだと願います。大人にも(爆)。

投稿: outlaw | 2009年5月24日 (日曜日) 22時43分

>>outlawさん

学校の先生達も、生徒に対して休校中に強制的に読書の宿題でも課したらよいと思うのですが、多分現実的ではないことを知って最初から及び腰なのでしょうねえ(^_^;)。

投稿: フロレスタン | 2009年5月24日 (日曜日) 23時47分

日本は疫学的調査や医療安全調査については患者、医療従事者とも正直者が馬鹿を見る状態になってしまっていますので、国際的な意味のある結果を期待するのが難しくなってしまっています。

まずはできるだけバイアスを排除して正しく現状を把握することが大事ということが、物忌の国、日本ではなかなか理解されないようです。

投稿: wagonthe3rd | 2009年5月25日 (月曜日) 18時56分

H1N1型亜種の強毒性については、
スペイン風邪の流行のときも
乳幼児は別として死亡年齢層の
ピークが男性では1917-19年
では21-23歳、1920-22年
では33-35歳、女性では24-26歳
だったのに対し高齢者の死亡率が
極端に少なかったようです。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/SAGE/SAGE2005/sage.html

これはこのウイルスの強毒性が
自然免疫反応の調整に異常を起こすことを
示唆しているようです。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20070118/index.html

それにしても東京-大阪間の移動に
丸一日を要していたであろうこの
時代にこの感染の拡大は驚異的です。

投稿: nenpiro | 2009年5月25日 (月曜日) 21時58分

>>wagonthe3rdさん

早い話、集団ヒステリー状態ということですね。
一番冷静かつ科学的でなければならないはずのマスメディアがヒステリーの先頭に立ってますから、絶望的です。

>>nenpiroさん

今回の感染もそうですが、比較的若い層に罹患ないし死亡が多いというのは顕著な特徴ですね。今回のケースもデータが徐々にそろうでしょうから、専門家による詳細な分析を期待したいところです。そういう検証をしないと、本当にバカ騒ぎだけで終わってしまいます。

投稿: フロレスタン | 2009年5月25日 (月曜日) 23時02分

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