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2009年4月 7日 (火曜日)

人工衛星じゃねえだろ!

今回の北朝鮮のミサイル発射実験について、わかる範囲で簡単な計算をしてみた。ロケットや軍事に関する専門知識があるわけではないので、あくまで高校生程度のレベルでの常識的な計算である(笑)。

11時30分頃に発射して、同37分頃に第一ブースターが秋田県沖約280kmの地点に落下したというのが新聞報道。テレ朝の報道ステーションが取材した北大の研究室の情報収集(電離層の電子の状態からの推定)によると、発射後約5分で高度300kmに達したという。

大雑把に計算して11時32〜33分頃に第一ブースターに点火して切り離したと推測できるので、この時仮に高度150kmくらいに達していたとする。地図でごく大雑把に見た発射地点からブースターの落下地点まで直線距離が約500kmなので、切り離した地点の発射地点からの水平距離を(落下地点よりも発射地点寄りの)仮に300kmとすると、平均の仰角は26.5度である。修正して30度としても発射後5分間の飛行距離は600kmなので、この間の平均速度は600÷(60×5)=2km/sである(直線的に加速したとして5分後の速度は4km/s)。

一方、地球の重力に打ち勝って衛星軌道に乗るために必要な初速(第一宇宙速度)は7.9km/sである。空気抵抗や地球重力、エンジン性能や軌道コントロールなど発射後には様々な条件が加わるし、この間にブースターに点火しているわけで、その後の飛行状態がどんなものなのか情報がなく、それこそ専門的な知見やデータがないと何とも言えないが、それにしてもいくらなんでも「初速7.9km/sで打ち上げるはずのロケット」の5分後の姿がこんなはずはないだろうに。恐らく今回の「ロケット」の速度は7.9km/sに達していないのだろう。

実際、アメリカの発表では「軌道には何も入っていない」ということだし、あれは人工衛星だと「擁護」していたロシアも、軍部が北朝鮮の人工衛星は宇宙空間に存在しないと言っている(笑)。

(参考記事)
ミサイルとロケットの違いウェブ魚拓

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