それだけでいいの?
酒気帯び運転(呼気1リットル中アルコール0.25ml以上)で罰点13、免許停止だったのが、政令の改正で25点に引き上げられ、一発で免許取り消しになるという。
厳罰化は一部の酔っぱらいには効果があるだろう。
見つからなければいいな、とついつい飲んでしまうような連中だ。そして、酔っぱらい運転の事故の被害者やその遺族はこれを歓迎しているようだ。
しかし、これだけではダメだろう。
アルコール依存症のドライバー(本来、診断が下った時点で即免許を取り上げるべきだ)をはじめ、「酔っぱらい運転の常習者」には恐らく効果がない。免許取り消しになったところで、無免許状態のまま運転するのは間違いない。現に、既に免停や取り消しで運転した連中の中には、そのことが発覚するのを恐れてひき逃げしているのがいる。そもそも、こういう奴らは「自分だけは大丈夫」という全く根拠のない自信をもっている。
結局のところ、物理的に対処するしかないのだ。アルコールインターロックのような飲酒運転防止装置の設置を義務づけるしかない。物理的な対策はよくない、人や社会の問題だ、とすぐに感情に訴える人がいるが、ひき逃げ事故を増加させるだけ、という現実から目をそらして表面的な正義感を振りかざしたいだけなのだ。
問題は、今の日本ではこれが警察や国土交通省の利権につながる可能性が大きいことだろう。
一律に義務化すると、利権化した高額の「警察庁指定」とか「国土交通大臣認可」の装置を買わされることである。ただでさえ自動車が売れなくなっているのに、これではまたまた官製不況の原因となる。
これについての妙案はとりあえずないなあ(^_^;)。物理的な利権防止装置はつくれないものな。
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