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2008年12月 2日 (火曜日)

新車が売れなければこの国はダメなのか

新車の販売台数が34年ぶりの低水準(年間見通し約320万台)だという。34年前は石油ショックの時だった。 ※月間の落ち込み幅としては39年ぶりの水準
11月の新車販売、前年比27%減 39年ぶりの低水準ウェブ魚拓はこちら

新聞記事などには金融危機を理由にする論調があって、それはそれで一つの要因だろうが、新車が売れないというのは以前からわかっていたことで、これはもはや構造的な問題だろう。そもそも多くの大手企業は非正規雇用による雇用調整をはじめとする人件費削減によって業績を維持してきたわけだから、これがボディプローのように効いてきて、高価格の耐久消費財が売れなくなるのは当然の帰結だろう。アホウ総理が財界に賃上げを要求した模様がテレビで報じられていたが、対応した御手洗氏のインタビューを見ていると蛙の面に小便だ。

最近は下がってきたが、年初からのガソリン価格高騰も理由の一つに挙げられるだろう。
ガソリン税の暫定税率廃止問題の時、当時の福田総理は「ガソリンが高いのは環境問題を考えると国際的に恥ずかしい、暫定税率には環境税的な意味合いもある」などと綺麗事を言っていたが、省エネが進んでGDPの伸びと二酸化炭素排出量がほぼ比例するようになっている日本経済では、新車の販売台数減とこれによる雇用減などの影響という事実は、現在の技術水準や社会システムの下で二酸化炭素の排出を大幅に大幅に達成しようとすると結局は景気に大きくブレーキがかかる、ということを実証したことになるだろう。

昨年の11月12日の産経新聞は「環境省は12日、平成19年度の国内の温室効果ガス排出量(速報値)は二酸化炭素(CO2)換算で約13億7100万トンで、京都議定書の基準年の2年度を8.7%上回り、過去最大だったと正式発表した。19年7月の新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原発の停止が産業や業務、家庭などの部門の排出増に大きく影響し、化石燃料の燃焼によるエネルギー起源のCO2は18年度から2.7%増えた。環境省によると、同原発停止などの影響がなく、単位発電量当たりのCO2排出量が18年度と同じと仮定すると、19年度のエネルギー起源CO2は0.3%の減少。原発に大きく依存する日本の地球温暖化対策のもろさが露呈した」と報じているのだ。

交通量予測 下方修正どこ吹く風の自民道路族ウェブ魚拓はこちら
これも、議員達が自らの利権の維持だけでなく、道路建設を縮小すると地方経済に与えるダメージが大きいと考えているからだ。

毎日新聞も本日の朝刊トップはこの新車の販売台数のことだが、その一方で社説をはじめとする複数の記事でポーランドのポズナニでのCOP14のことを扱っている。「質問なるほドリ」はこんな記事である。

質問なるほドリ:地球温暖化懐疑論って何?=回答・足立旬子 (ウェブ魚拓はこちら

読めばわかるようにIPCCを科学的と盲信した記事であり、批判をあたかも科学的な根拠のないクレームのような扱いである。そもそも自然科学の研究成果というのは、参加人数が多ければ正確というものでもない。記事中にある「気候には未解明の部分がたくさんあります。その中から、一番確からしいことを選び、被害対策に各国が合意し、取り組むことが必要ではないでしょうか」に至っては、IPCCの予測もその未解明な部分をたくさん含んでいて不確かだ、ということになるし、温暖化は被害ばかりをもたらすという思い込みが見えていて笑ってしまう。一番確からしいことが何か、ということもよくわかっていない、ということがわかっていないようだ。

社説では二酸化炭素の大幅な排出削減が気候の安定化につながる、という趣旨のことが書いてあるが、気候というのはそもそも安定しないものなのではないのかな。

恐らくはあまり温暖化に対する影響の大きくはない二酸化炭素排出削減に血道を上げる必要はない。
一方、雇用のあり方を含めた経済対策やエネルギー、交通体系などは20世紀型を脱却して新しい枠組みを構築するべきだろう。それが具体的に何であるかは非才な私にはすぐにはわからないが、少なくとも20世紀型の官僚主導国家の解体と、その20世紀型が頭にこびり付いているアホウ総理の退陣は最低条件だ。

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コメント

文明が発生するわずか数千年前である、現在からたかだか16000年前は、最終氷河期で水位が100mも下がっていたらしいですね。

ですから、”気候というのはそもそも安定しないものなのではないのかな。”でよいのではないでしょうか。

地球温暖化を唱えるのは既得権益を作りたいからなんですかねー。


投稿: outlaw | 2008年12月 2日 (火曜日) 13時01分

地球温暖化の急進派には
スティーブン・チュン博士がいますね。
この人レーザーを使ったドップラー冷却
というすばらしいアイデアでノーベル賞を
受賞してますが、どこで道を踏み外した
のか...

http://daily-ondanka.com/news/2008/20081114_1.html

投稿: nenpiro | 2008年12月 2日 (火曜日) 18時48分

>新車が売れなければこの国はダメなのか

 悲しいかなその部分は少なからぬ割合を占めていそうですねえ。
 トヨタは「エコ替え」などと阿呆なメッセージで悪あがきしていますね。
 私など、車屋と電話屋は、売らんかなだけで、文化を担っているという気概が無い、図体がでかいだけの、尊敬できない企業だと思っていましたから、売れないからといって同情はしないです。特にトヨタは、他社の売れ筋をそのままパクってすぐに売り出す(早っ)、矜持も節操も無い会社だと思っています。

トヨタさんへ
 ブランド物のエコバッグを付録に付けると、莫迦な女たちに自動車売れるかもよ。

 話がずれてしまってすみません。

投稿: Joe | 2008年12月 2日 (火曜日) 21時31分

>>outlawさん

10000〜6000年くらい前は縄文海進で今より3mくらい水位が低かったですしね。歴史上の民族移動を引き起こしたのも多くは気候変動。気候は安定している、安定させたい、というのは現代人の傲慢と我が儘なのでしょう。

>>nenpiroさん

これはひどい「転向」ですね。何か利権や政治的圧力でもあるのでしょうか。

>>Joeさん

さすがに新車の購入となると費用がかかりますから、エコを前面に出しても効果は少ないでしょうねえ(笑)。本体価格の上に、税金他諸費用も売れ筋の価格帯の車だと20〜30万かかります。これで消費税引き上げたらますます売れなくなることは必至。軽自動車でさえ新車の売れ行きが鈍っているそうですから、自動車関連業界にとってはかなり深刻でしょう。

投稿: フロレスタン | 2008年12月 2日 (火曜日) 23時37分

■温暖化防止会議、「化石賞」は開催国ポーランドに-日本にとって無礼千万、日本を愚弄する最低の詐欺集団会議、日本は参加すべきでない!!
こんにちは。地球温暖化二酸化炭素説、全くの嘘っぱちです。この説に基づいて行われる温暖化防止会議などに参加することは詐欺集団の謀(はかりごと)に共謀するようなものです。日本は、一刻も早く脱退すべきです。それにしても、最近のヨーロッパ(勿論全部ではなく一部という意味です)は卑しくなりましたね。金になることはなんでもやる。サブプライムローンはやる、それにあきたらず、二酸化炭素排出権取引などというサブプライムローンよりも、悪質な金融デリバティブもやろうとています。このような連中とつきあっていれば、日本の品格が落ちます、日本もお金をむしりとられることになります。アメリカは最初から参加していなくて、大正解だと思います。もう、何にもならないことはやめるべきです。本当に人類の役に立つことをすべきだと思います。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2008年12月 3日 (水曜日) 11時10分

>>yutakarlsonさん

お金をむしり取られるどころか、アホウ総理は10兆円を自ら差し出そうとしていますね。

欧州は、温暖化が進めば本当は食糧増産や冬季の暖房節減、北極海の活用などいいことの方が多いと思うのですが、それをわかっていて隠して日本をカモにしようとしているのかもしれませんね。

取り急ぎのコメントにて、ブログは後ほど拝見します。

投稿: フロレスタン | 2008年12月 3日 (水曜日) 11時52分

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