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2008年12月30日 (火曜日)

臭いで男を貶める日本社会の風潮

30代は男性に限らず就職氷河期で気の毒(しかも自らの親の世代である団塊の世代の「逃げ切り」のとばっちりを受けている)だが、40〜50代は加齢臭で攻撃に晒されている。身体的特性だからしかたがないと思うのだが(体臭には個人差があるし、他人に不快な思いをさせない気遣いは必要だと思うので、私はそれなりに気を遣っているつもりである)、臭いで言うなら、混んだ電車に強烈な香水をつけて乗ってくる雌豚の方がよほど迷惑だし、男女問わず煙草の臭いの染みついている奴の方が始末が悪いと思う。

さて、何が言いたいのかというと、防臭柔軟剤のレノアのテレビCMを見て不快になったのである。
羊?のお母さんと子供がお父さんが近くにいるのに、レノアでお父さんの衣類に付いた加齢臭も防げる、とひそひそ話をしているのである。ちょっとこの国は臭いに過敏すぎるのではないかな。特に中高年の男の臭いとなると、鬼の首を取ったような騒ぎである。口臭はOLが上司を攻撃(口撃?)する時の定番の材料である。女だって口臭の酷いのはいるのにね。 

確かにホルモンバランスの関係から、男性は40歳くらいから加齢臭を発し始めるのに対して、女性は閉経期まではそれほどでもない。年齢を横軸、加齢臭原因物質(ノネナール)の量を縦軸にとってグラフにしたのを先日テレビで見た(番組名は忘れた)。それによると、男性は40〜55歳くらいまで増加しその後は減少するのに対して、女性は55歳以降に急激に増加し、その後も緩やかな単調増加である。確かに婆さんで臭いのが偶にいる。

たかが加齢臭くらいで男を小馬鹿にしたような態度を取るのは止めよ。ただし(煙草の臭いも含めて)あまりにも臭いに無神経な男は糾弾すべし。

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2008年12月29日 (月曜日)

「シュウカツ」と「ナイテイ」というおかしな仕組み

世界的な景気の悪化で、大学卒業予定者の「内定取り消し」が、メディアの手によって半ば強引に社会問題化されている。

そもそも,大学卒業生を一括して4月に就職させる(実態は3月以前に「入社」させている)というのが奇怪なのだが、そんなことができるのは大手・中堅企業や役所くらいのものだろう。

私が大学生だった約30年前は、会社訪問の解禁が4年生の10月1日で、入社試験の解禁が11月1日だったと記憶している。だから9月以前は「OB訪問」という名目で会社訪問していたものだ。もっとも私は大学院に進学するつもりだったから、まじめに「会社訪問」はしなかったし、大学院に合格した秋以降は就職活動(当時は「しゅうかつ」などと略さなかった。今は何でも略す軽薄な世の中だ)すらせず、真面目に卒論書きながら実はアルバイトもしていた(笑)。

最近はこれがどんどん前倒しされ、3年生の後半から4年生の最初の頃が就職活動の対象である。これではまともに大学教育などできないだろう。3年生というのは専攻分野を勉強する一番大切な時期だ。大学が就職予備校化している現在、こういうのはアナクロニズムと捉えられるのだろうな(^_^;)。

東京理科大で非常勤講師をしていた時は4年生の前期の演習を担当していたが、毎年「就職活動がありますから」といって欠席するのが毎週のようにいたものだ。特に建築系の学科で1990年代ということで、就職活動が難儀した学生も少なくなく、教える立場からすると「勘弁してくれよ」といつも思っていたものだ。幸い演習でグループ単位で活動させていたので、グループ内での相互扶助が期待できたのだが、それでも特定の学生にしわ寄せが行く構造がしばしば出現した。

かつてのように何の疑いもなく右肩上がりの経済成長であれば、この仕組みが機能したのだろうし、逆に昨今は「優秀な学生」を早く囲い込みたいという動機で、内定を早く出すようになっているのだろう。

しかし、よくよく考えると社会主義国家じゃあるまいし(よしんば日本の実態が官僚社会主義だとしても市場主義経済の世界で活動しているわけで)、1年半も前から必要な人材を見極め、1年前に採用内定を出す、というのは冒険のはずである。これまでその構造が維持できたのは、公的資金導入、円安、低金利、派遣労働者の大量導入による人件費削減などの経済政策で、なんとか日本経済が大きく破綻せずにやって来られたからだろう。あるいは企業が大きく変化しなくてもやって来られた、という時代が続いていたということかもしれない。1年も経てば経営環境が変わり、必要な人材も変化する、ということがあってもおかしくないはずだが、そういう必要性に迫られることが大企業や役所には少なかったのだろう(あるいは人材の墓場のような部署が緩衝帯の役割を担っているか)。

しかし、今回の世界規模での金融破綻、信用収縮により、この冒険はついに失敗の時を迎えてしまった。古き良き時代は本当に終わりを告げたのだ。

今朝の毎日新聞に、女子の文系大学院生の就職が極めて狭き門だという記事が出ていたが、その中で採用時の男女差別という不法行為がどうどうと罷り通っていることが述べられていた。記事で紹介されていた院生は、本社の所在地に通勤可能なところに実家がないと女子は採用しない、と言われたのそうだ。男女差別だけではない、もっとひどい差別である。造船に興味があるそうだから、海外企業への就職を目指した方がいいのだろうな。

恐らく企業サイドは違法性を認識しているはずだが、採用担当者に無知なふりをさせている。相変わらず「コンプライアンス」などという肌に馴染まぬカタカナ言葉が空々しく響く。まあこんな会社には就職しない方がよい。船舶企業ではなく浅薄企業である。いや千三つ企業かもしれない。

こういう機会に、日本社会全体で、大学生の就職のあり方を考え直してみるべきだと思う。既存の企業に卒業生を送り込むだけでなく、大学発や産学協同のアントレプレナー(いわゆるベンチャー企業)を増やし、大きくしていく仕組みを拡大することも必要だろう。

(追記)
こんな記事(書評)がありました
就活のバカヤロー』は、じつは「頭がいい」タイトルなのだ。

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2008年12月27日 (土曜日)

半年前とは違うんです

「私は自分を客観的に見られるんです。あなたとは違うんです。」と言って辞任し、その後流行語大賞を辞退した前総理大臣。どうもいまやその存在感すらどこに行ったことやら。

その前総理。ガソリン税の暫定税率廃止問題の時、ガソリンが安いのは環境によくない、国際的に恥ずかしい、と言っていたが、今やレギュラーガソリンが100遠大なカバ、いや100円台半ば、廃屋、いやハイオクが110円台半ばから120円前後。国際的に恥ずかしくないのかな(笑)?

需要減で製造業の大幅な減産がこのまま続けば、二酸化炭素の排出量は減るかもしれない。
いきなり革新的な技術開発がなされて魔法のように二酸化炭素排出量が減らせるなんてことは考えにくい。日本が二酸化炭素排出量を短期間に大幅に減らすためには、今のような経済状態になる必要があるということだ。一方、欧州は排出基準年が1990年、EUという線引きの二つのマジックによって、京都議定書をクリアするだろう。

いい加減、外交戦に敗北したことを認めて、京都議定書から離脱すべきだろう。

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派遣の品格

以前ハケンの品格というドラマがあったな。

急速な景気の悪化で派遣切り、派遣止めがあちこちで見られ、労働組合や弁護士会が動き、はたまた職安(ハローワークってやつね)が「仕事納め」の後も稼働しているという。職安(今のは世相は「グッドバイワーク」なので敢えてこの言葉を使う)についていえば、その目的からしてそもそも「仕事納め」など存在しないはずだ。

皆優しいよな。明日は我が身ってか。貯金がない、住むところがない、生活できない…
しかし、派遣労働者を含む一般の勤労者は、個人的な借財を除けば、解雇されたとしても0の状態で放り出されるだけだ。恵まれた条件にある一部の間正社員なら割増退職金が付いてくるだろう。

しかし、中小零細企業の経営者はそうはいかない。放り出される時は負債を背負ってマイナスだ。しかも大企業の雇われ経営者と違って、連帯保証などというたこ部屋に等しい制度が生きているから、本来有限責任である会社制度にもかかわらず実態は無限責任だ。生きてそのマイナスが埋められなければ、自らの命を持って清算するしかない。そういう時に列車に飛び込んだりビルの上から飛び降りて通行人を巻き添えにするようなはた迷惑な奴には同情できないけれど。

そういう自分自身はというと、零細企業の経営者という立場で、先行きに希望がなくなった何年も前にこれ以上人員削減できない自分1人という状態になって、独立した時の本業とは違う分野にも足を踏み入れて、辛うじて生き残っている。家族がいるから逃げ出せないし、安定からはほど遠く負債もあるけれど何とか自力でしのいでいる日々である。いざという時のために最低限の保険には入っているけれど(苦笑)。

請負労働者でなく、派遣労働者の雇用責任は派遣元の人材派遣会社にある。その責任をもっと激しく追求すべきだと思うが、特にマスゴミさんにとってはそれも広告のクライアントだから表だって批判できないのだろう。もちろん途中で契約を打ち切る派遣先の企業に全く責任がないとは言わないが、それでも景気が悪化すればいたしかたないだろう。背に腹は代えられない、という言葉がある。安易に解雇するな、とか派遣労働者は物ではない、というけれど、よほど悪辣な経営者でなければ安易な解雇などしない。苦渋の選択というのはちと大げさな言葉遣いだろうし、TとかCといった大企業の経営者は、その言動からして悪辣かもしれないけれどね(笑)。

さて、役所が臨時職員などで失業者を雇ったり、公営住宅を斡旋したりするという。
会社の寮などという、失職と同時に住居も失うような仕組みもどうかと思うが、公営住宅という制度についてもいろいろと考えさせられる。そんなに空きがあって経営は大丈夫なのか、とか、普段はなかなか入居できないのにこういう時はあっさり入居できるのか、ということに始まって、本来の制度なら退去しなくてはならない所得階層の連中が居座っている、というのは頬っかむりのままである。

臨時雇用の人件費は予備費などを充当するらしいが、多くの地方自治体も財政難で赤字経営のはずである。仕事もなんか雑草取りとか窓口対応とか、わさわざひねり出しているような節があるように感じるのだが、そこまでするというのなら既存の職員の人件費を削って、ある種の属性の人たちがよく主張するワークシェアリングとやらを実施しないのか。臨時職員の仕事の内容も単純作業なら、失職者の派遣時代の仕事も多くは単純作業ではないか。赤字の組織が赤字の組織を解雇された人間を雇って、そのツケは結局納税者に回ってくるのだぞ。本来、公共セクターがなすべきことはそういうことではなく、産業構造の転換と人材の流動化をきちんと進めることではないのか。この国のやり方は、情に流されていつも対症療法、問題先送りだ。いい加減にこの構造を改めないとこの国に将来はない。

タイの空港占拠やインドでの同時多発テロのような物理的な暴動はこの国では起きていないが、インターネットの世界での荒れた言動は一種の暴動のようなものだ。このまま行くとネットカフェにも寝泊まりできない若年ホームレスが増加して、本当の暴動が起きてもおかしくないだろう。

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2008年12月26日 (金曜日)

高画質で貧弱なコンテンツを見る気にならない

視聴者サイドで地上デジタルへの対応が遅れている。まあ当然かも。受信機は決して安くないし、くだらない番組や偏向報道が多すぎるものな。

家電量販店に行けば、所狭しとテレビが陳列されているが、地デジ対応は46%程度(世帯普及率)とか。北京オリンピックも追い風にはならなかった。そしてこの半年で増加率は3.2%だという。完全移行予定まであと2年半余り。景気も悪化しているし、恐らく100%の達成は不可能だ。

我が家はまだブラウン管テレビである。集合住宅のアンテナが対応していないし、いつになるのかわからない。もっともCATVに加入しているので、このままでも問題はない。

さて、どうも国や業界は地デジの完全移行に躍起になっているようで、生活保護世帯だけでなく、NHK受信料支払い免除世帯までチューナーの無償配布をするとのこ。その費用が600億円、嗚呼。無駄遣いだなあ。ところでチューナー配布するのはいいけれど、アンテナはどうするのさ?

現在のVHF帯の音声を受信できるラジオも、2011年7月24日以降は、その周波数帯が機能しなくなってしまう。これを問題視している人もいるが、少数派だろうから恐らく無視だと思う。地上波デジタル完全移行はテレビという20世紀のビジネスモデルの終焉の始まりになるのかもしれない。

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2008年12月20日 (土曜日)

錯視?

仕事場でブラザー製のファクス機能付きの複合機がある。ファクスとちょっとしたコピーが主な用途。もう購入して2年以上経つかな(正確には記憶してない)。

でもって、製品登録をしたところ、メルマガが送られてくる。そのタイトルが毎回

 【○○○○○○】ブラザーマンスリーニュース○月号

というフォーマットになっている。
どうもこれが、先日来、リーマンブラザーズに見えてしかたがないのである(笑)。

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2008年12月18日 (木曜日)

絶版

私事で恐縮だが、2001年9月に共編著で京都の学芸出版から刊行してもらった「市民版まちづくりプラン実践ガイド」が先月末で絶版になったという連絡をもらった。それ故、ダラダラと貼り付けていた右のサイドバーのamazonへのリンクも外した。自分の中ではとっくに過去のものになっていたので、今頃絶版か、というのが正直な感想だ。

型どおりなのだろうが、版元から送られてきた書類には「ご高著」という言葉が記載されている。しかしその直後には「販売継続の見通しが立たず」(笑)とあるから、とても慇懃無礼に響く。こういうのは嫌いだ。たくさん著作物を世に送り出している人は、こういう慇懃無礼な書類もしょっちゅう受け取るということか。

初版1000部で確か第二刷が出たように記憶しているが、もともとそんなに売れる本ではないし(収入は印税ではなく原稿料方式だったので部数は関係なかった)、出てから7年も経過して「旬」ではなくなった。IT関係の記述もあるのだが、何しろ2000年頃の状況を反映しているので、out of dateもいいところだ。そして、今では「市民版」などと冠をつけなくてもいいくらい専門家の影は薄くなっている(出番が少なくなっている)ように思う。学者や官庁プランナー、一部の大家はその限りではないが。それはこの本を編集する時に自分自身で予測していたことでもある。大げさな言い方だが、1980年代から20世紀末までの自分の仕事の総括のつもりでつくった本だったが、50歳になった年にその本自体が消えるというのはなにやら象徴的でもある。

若い頃は、適切な規制によって良好な都市環境をつくる、ということを信じて疑わなかったが、今は正直そんな考えはあまりなくなっている。もちろん野放図でよいとは思わないが、行政の権限が大きすぎるのは考え物だ。

「まちづくり」という言葉とその担い手は私が学生だった頃と比較すると段違いに広がったが、その分中身は薄くなってしまった。担い手の数は多くなったかも知れないが、歴史や文化、自然といった要素を含めた都市のコンテクストを読める人は多くはないだろう。自分たちのまちは自分たちでつくる、とよく言われるが、そうした概念の底には、自分たちが一番よくまちを知っているという一種の驕りがある場合があり、それ故、実は自分たちのまちのことをあまり勉強しないで自己主張だけする人がいる、あるいは先入観や固定観念が強すぎる。もちろんそうではない、有能な人もいるので、そういう人が「まちづくり」の担い手である場合は、そのまちは幸福である。

9月に大学院の先輩である建築家・都市計画家の堀池秀人氏から著書"まちの遺伝子 −「まちづくり」を叱る"を贈っていただき、一読して共感するところが多く、最近の都市計画に対して抱いていた、そうした不満が少々解消できたような気分になった。この本のamazonへのリンクを右のサイドバーに貼っておくことにする。

しかし本を読んで鬱憤を晴らしているだけでは建設的ではない。これからは、都市の扱いが薄っぺらにならないよう、どうしたらいいか考えなければならないな。

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"I am Taro, the prime minister of Japan as the 'Kingdom' of Manga."

麻生総理夫人が自分の旦那のことを「ああ見えて努力家だ」と褒めているそうだ。それはそれで麗しい夫婦愛と言いたいところだが、その努力とは「毎朝CNNやBBCのニュースを見ること」なのだという。漫画だけではないよ、ということか。

ああ、英語を勉強する人ならそれはよい努力かも知れないが、一国の総理大臣の立場からはそんなものは努力とは言えないだろう。単に英語かぶれなだけではないのか。「英語は達者」だった故・宮澤元総理は、それ故外国語の怖さと外交戦略をわかっていて、重要な会談の場では通訳を入れていたという。

翻って麻生総理はどうかというと、個人的な経験で恐縮だが、以前東京・青山の国連大学で(内容は忘れてしまったが)国際シンポジウムに出席した時に、当時多分何かの大臣か役職だった麻生氏が関係者として来ていて、通訳がいるのにいきなり英語で話し出したことがあった。まあ日本の政治家としてはそれなりの英語力だと思うけれど、結局自分の英語力をひけらかしたいのではないかという疑念を持ったものだ。そして総理就任後の彼の演説にしばしば登場する「私」という言葉と上記の報道内容から、私の疑念は今や確信に変わっている。

英語のニュースもよいが、もう少し漢字の勉強してくれ。それと一番大切なのは政策や経済の勉強だ。ただし官僚や御用学者の言うことだけ聞いていたのではダメだが。

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2008年12月17日 (水曜日)

喫煙運転士を解雇しろ

月曜夜の三田線が遅れていたから何だと思ったら、白金高輪駅で運転士が喫煙かよ。まったくもう。
厳正な処分をするといっているのだから、解雇だろうな。

都営三田線、メトロ南北線、東急目黒線はワンマン運転体制で、白金高輪は折り返し駅で、ホームゲートではなくホームドア(南北線は全駅このタイプ)なので、白金高輪止まりの電車で旅客を下ろしてドアを閉めてしまえば、運転士のやりたい放題の環境になるわな。

三田線は(私は普段使わないが)巣鴨駅の乗換ルートにあるエスカレーターが、11月半ばから1ヶ月くらい停止していた。こちらはどうやら客が火のついた煙草を投げ捨てて発煙していかれたらしい。こちらは「犯人」を探し出してきっちり損害賠償請求するべきだと思うが、東京都交通局はどこまでやる気があるのだろうか。

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2008年12月16日 (火曜日)

勝手に感情論に走った似非ヒューマニズムの典型

放鳥トキに「温かい対応」を=国に方針転換求める-新潟県と佐渡市 (ウェプ魚拓はこちら)

まったく何でもかんでも死んだらかわいそうという条件反射はやめにしたらどうか。

野生復帰のための放鳥なら、「環境省の専門家会合で固まった、緊急時を除き餌付けを原則行わないとの方針」は正しい。野生のなんたるかを考えれば、一部の人間の感情だけで餌付けを行うのは朱鷺のためにならない。「県民や国民の感情にもご配慮をいただき、放鳥トキに温かい対応が取れないかご再考願う」とあるが、勝手に国民を持ち出すな。温かい対応を、というなら、時期尚早であるとして放鳥をやめればいい。放鳥しておいてかわいそうだから対応を、というのは優しそうに見えて、長期的に考えれば朱鷺にとってはむしろ残酷だ。野生というのは過酷な環境なのだ。

(追記)
こんな記事もあった。
トキ:海を渡る…想定外100キロ移動 (ウェプ魚拓はこちら)
この記事中に出てくる佐渡トキ保護センター初代所長の近辻さんの話のように、人間が考えるよりも逞しいのだろう。朱鷺の学名はNipponia Nipponだ。Sadoia Sadoではない。佐渡の関係者の努力には敬意を払うにやぶさかではないが、朱鷺への過剰な感情移入はかえって理性的な判断のできる人々の嫌悪感を促進するだけだと思う。

(追記2)
泉田新潟県知事の「トキは人間の営みの中で生息してきた鳥。大自然の中で生きてきた鳥ではない」という指摘が正論だ、という主張のブログ記事(環境庁はトキを全滅させる気?)からトラックバックをもらった。主張は理解できる。当エントリーとは対照的な記述だが、全く正反対のことを言っているとも思えない。

「野生ということで勘違いをしている人がいる」とも記されている。が、それはちょっと違うのではないか。野生は野生だ。朱鷺がもともとそういう環境で生息できない、というなら野生復帰事業という名称自体がまやかしで、環境省のええかっこしだ。「人工環境での保護下から人間との共生への第一歩」とでも言えばよいのだ。冗長だけどね(笑)。地元の人が求めているのはそういう状況なのだろう。結局は私も書いたが時期尚早ということだろう。朱鷺が生息するのに必要な環境が整わないのに放鳥するのは無謀だったのだ。大空を舞う朱鷺の姿は感動的だろうが、現状は同床異夢だ。

メディアの報道はとかく感情を前面に出す傾向がある(トラックバック元の社員食堂と派遣労働者に関する別エントリーで指摘されているのなどは典型的)。本当に広く国民に対して訴えたいなら、泉田知事は、そういうメディアの本質を理解した上で、客観的な事実を冷徹に述べる必要がある。

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人材派遣会社の元締め女はいずこへ

これだけ派遣切りが問題になっているのに、マスゴミはどこも奥ダニ禮子を取材しないのだな。

Wikipediaで奥谷禮子を検索すると、関連する記述の日付は2007年前半で止まっている。蟄居しているならよいことだが、目立たないところでえげつないことをしているのかもしれない。

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2008年12月14日 (日曜日)

「歓喜」も半ばだろう

ジュビロ磐田J1残留。Jubiloは歓喜という意味だが、先日の鹿島戦に続くロスタイムの失点で、歓喜どころか絶望のどん底に落ちるところまで紙一重だった(仙台がもう1点取れば2戦合計3-3となり、アウェーゴールの多い仙台が昇格だった)。居住地の関係で今年はインターネットラジオ中継でしか実況がなかったが、毎年入替戦は両方が必死に戦うところが魅力なので、2戦ともホームの放送局のアナウンサーが露骨な地元びいきの実況をするのを聴いた。

ただ、今年は例年よりはJ1とJ2の差を感じたのも事実。仙台は3位争いで消耗そして満足してしまったのかしもれない。これが来年だったら自動昇格なんだが…

磐田は最後に肝を冷やしたわけだが、戦いそのものは実況を聞いている限り、磐田の試合運びが上手だったという印象がある。もっとも得点はいずれもラッキーボーイ的存在の松浦であり、それはそれで悪くはないのだろうが、引退する名波が「この活躍で来年は研究される」と述べたように、線香花火のように終わってしまわないことを願うものである。前田遼一は得点こそなかったが、頑張っていたようだ。

磐田が2回目の監督となるオーフトはこれで退任。これは妥当だろう。本人も残留させるまで、ということで来日していたはずだ。しかも前回は当時のJリーグに昇格して間もない発展途上の磐田を成長させるために監督に就任したもので、これまた成長途上だった日本代表の監督を務めた後の就任である。このようにオーフトはしばしば育成型の監督と言われるが、そのオーフトに緊急避難的に残留をかけて監督を依頼せざるを得なかったところに磐田の窮地が象徴されている、といってよい。

世代交替の失敗をよく言われるが、それは他のチームにもあること。磐田がそうなら、それはずいぶん前から言われていることで言い訳にはならないはずだ。恐らく切り札監督と思われていた山本昌邦が使い物にならなかったのが大誤算なのだと思う。それ以降、アジウソン、内山と短期間で監督が交代して低迷するチームを立て直せていない。

名波は、入替戦後のインタビューで鹿島は毎年優勝争いをしている、どこが違うのか追求する必要がある、とも述べたが(jsgoal.jpによる)、端的に言ってしまえば鹿島はチーム戦術に選手を当てはめている(だから選手補強もどこかのチームのように節操のないものではないし、ブラジル人選手でも使い物にならないのはすぐに戦力外になる。ごく例外的に一時期を除いて4-4-2システムが一貫しているし、外国人選手もブラジル人だけだ)のに対して、磐田は俗にNシステムと呼ばれた戦術に象徴的なように、人に合わせたチーム戦術をとっている(ように見受けられる)点が違うのではないかと思う。藤田俊哉が全盛期で在籍していた頃は、彼の能力でこの個の力に頼った戦術をチーム戦術として消化しきれていたのだと思う。その証拠に藤田がオランダに移籍するとチーム成績は下降し、結局彼はオランダに未練を残しつつ、半年で呼び戻される。藤田を放出した後、磐田の司令塔と言われる選手がそれだけの働きはしていないだろう。

今年に限って言えば、カレンや太田など攻撃的な主力選手が使えなかったというのも戦力的には大きいかも知れないが、そんなことを言ったら鹿島はそれこそ小笠原の代わりに中後が活躍し、田代が不振になれば興梠が成長するなど、一貫したチーム戦術に選手が適合しているのだ。磐田よりも補強費の劣る大分が躍進したことも、磐田経営陣は参考にすべきだろう。かつての栄光を背負ったままチーム崩壊の危機にあるのが東京ヴェルディ。磐田はその道を歩むのか、それとも再生するのだろうか。

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2008年12月11日 (木曜日)

悪意のある?記事の表現

昨日の毎日新聞朝刊14版に、次のような記事が掲載されていた。

特養利用の92人の個人情報が流出 グーグルマップ
 東京都足立区は9日、特別養護老人ホーム「プレミア扇」(同区扇1)のショートステイ利用者92人の個人情報がインターネット上の無料地図サービス「グーグルマップ」で公開されていたと発表した。
 ショートステイを利用していた足立、荒川、葛飾の3区の69〜99歳の男女92人の氏名と住所が、昨年9月ごろから公開されていたという。職員が利用者の送迎のため、氏名と住所をグーグルマップに登録した際、「非公開」にしなかったのが原因と見られる。(合田月美)
見出しを見た時点、それと途中まで読み進んだ時点でも、普通に読めばグーグルに問題(あるいは責任)があるように読める。

いかにもインターネット嫌いのマスゴミらしい書き方だ。関連したサービスとして、最近はグーグルのストリートビューも一部で問題視されているから、それに便乗したのかもしれない(無意識のうちに、かもしれないにせよ)。

しかし記事の最後まで辿り着けば、特養の職員に責任があることは間違いない。こういうのも情報リテラシーの一つなのだが、それがこの職員には不足している。情報の属性に無頓着なのだが、例えばUnix系のシステムを少しでもいじったことがあれば、例えばアプリケーションを動かすには単にプログラムを登録しただけではだめで、ファイル属性で実行権限を付与しないとだめなので、ファイル(一種の情報)の属性に無頓着などということは考えられない。

そもそも、どうしてローカルな92人程度の送迎という限られた利便性のためにグーグルマップなんぞを利用したのだろうか。目先の利便性だけにとらわれた結果だろう。こんな調子では、ネットワークコンピューティングの恐らく「名前を変えただけ」のクラウドコンピューティングがもしも普及したら大混乱になるかもしれない。

最初に引用した記事は、正確に記述しようとすれば、見出しは”利用者の92人の個人情報が流出 グーグルマップ利用の足立区特養”だろうし、本文の最初の文章の最後も”「グーグルマップ」上で不特定多数が閲覧可能な状態で登録されていたと発表した。”が正しい。

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2008年12月 9日 (火曜日)

安らかに眠って下さい

絵本作家キヨノサチコさんが6月に死去 『ノンタン』の作者 (ウェブ魚拓はこちら)

「ノンタン」は二人の子供がまだ小さい時に、ずいぶんと読んで聞かせたものだ。親子共々世話になったわけで、よく覚えている。読んでいて自分自身もけっこう楽しんでいた記憶がある。
作者の方が半年近くも前に亡くなっていたとは残念だ。病に倒れなければ、もっと作品を世に出せたはずだ。

実現するかどうかわからないが、もしも将来孫ができたら、また読んで聞かせよう。だからキヨノさん、安心して天国で暮らして下さい。

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2008年12月 6日 (土曜日)

残留争いの方が気になったJ1最終節

鹿島、J1連覇、初の2度目の連覇、通算12個目の国内タイトル獲得おめでとう。
最終戦で首位チームが降格決定済みの最下位チームに敗れるというのは、昨年の浦和の例があるものの、様々な状況が違いすぎた。前節のロスタイム勝利で優勝をぐっと引き寄せたのは間違いない。

髭政権末期の3、4年くらい前だと、先取点をあげても守備が不安定で、後半グダクダになって追いつかれたり逆転くらったり、ということが多かったが、今日のように同じグダグダでも相手をおちょくってボール回しして時間稼ぎができるようになったのは、かつてのジョアン・カルロス時代よりも進化しているかもしれない。見ている方は面白くないけど、優勝のかかった最終節だからこれはしかたないだろう。

川崎と名古屋という攻撃的なチームが終盤まで競ったことにより、リーグ戦は面白かったし、4位の大分(ナビスコ杯優勝)の躍進も素晴らしい。3位名古屋、4位大分、5位清水と上位3チームの監督がいずれも1965年生まれで若いのも今後が楽しみだ。ちなみにプロ野球の西武ライオンズも渡辺久信監督も同い年。2位の川崎は来季こそ、とタイトルを狙いにくるだろう。復帰する関塚監督は鹿島OB。来年は初のリーグ優勝を獲得するチームが出てくるのだろうか。

浦和は横浜マリノスに1-6の大敗。来季の監督就任予定者がシーズン終了前に日本国内でうろうろしているようでは、いい影響があるとは思えなかったが、完全にチームが崩壊してしまったといってよいだろう。ガンバ大阪も含めたJ1優勝経験チームはどう巻き返すのか。その前にガンバは、今日も負けてしまったし、天皇杯優勝を必死で狙ってくるな。

降格争いも熾烈。千葉はFC東京相手の最終節の後半で一時0-2とリードされ万事休すかと思ったが、なんと12分で4点取って残留を決めた。日本リーグの古河電工以来二部落ちの唯一ないチームというプライドが選手を駆り立てたか。

東京ヴェルディが川崎に敗れて降格決定。1年で逆戻りだが、すでに来季の人件費はJ2並みになることが決定していたようだ。最終節前に解雇通告をされた一人の福西が退場となったのは皮肉なら、ヴェルディがかつては川崎をホームタウンとしながら地域密着の運営をせず、同じ川崎で地元に愛されているフロンターレに敗れた降格というのも皮肉な巡り合わせだ。そしてかつての王者磐田も敗れて入れ替え戦に。その入れ替え戦関連では、間抜けな記事を発見。J2で3位になった仙台が入れ替え戦出場だが、なんとサンスポのネット配信記事が
J1昇格の仙台、関口がJ2通算7000点
と報じている。どうせ修正されるだろうから、ウェブ魚拓を取っておいた(笑)。

入れ替え戦は、初年度の2004年を除いて昨年(京都)、一昨年(神戸)、三年前(甲府)とJ2の3位チームが連続して勝利している。J1の下位とJ2の上位はそれほど力の差があるとは思えないので、J1で低迷したチームよりもJ2で熾烈な戦いを経た方が勢いがあるということだろう。もしかしてサンスポはそのことを言いたいのか(笑)?

来年からはJ1の下位3チームとJ2の上位3チームが自動入れ替えとなるので、入れ替え戦は今年が最後。この2試合は両チームが来年のJ1の座をかけて必死に戦うので、見ていて面白い。やっている方はたまらないだろうが。しかも第1戦は早くも今度の水曜日、10日に実施される。かつての王者がどこまで気持ちを切り替えて望めるか。仙台もJ1経験のあるチームなので、今年も面白い試合が展開されることだろう。磐田はゴン中山の髪の毛がだいぶ薄くなったのが目に付く。

来年J1の山形。こちらも昇格決定おめでとう。昨年の横浜FC、今年の札幌のようにならないよう、頑張ってもらいたい。15位以内に入らないと1年でJ2に逆戻りだぞ。

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2008年12月 4日 (木曜日)

天皇陛下も後期高齢者

天皇陛下、不整脈で公務をお取りやめ 2週間前から異変 (ウェブ魚拓はこちら)

うーむ、皇位継承順位第1位の東宮夫妻が宛にならないせいか、だいぶご無理をされているようだからなあ。

この際、悠仁親王殿下の「帝王教育」も兼ねて、秋篠宮殿下の摂政就任というのはダメなのだろうか。
皇室典範には詳しくないが、もしも抵触するようなら超法規的措置でもいいではないか。

(追記)
厳密に言うと、今月の22日で陛下は(皇族に適用されるかどうか知らないが)法律上75歳におなりですね。

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2008年12月 3日 (水曜日)

一度はおいで

前橋商業出身の大野敏隆(おおのはるたか)、東京ヴェルディに解雇される。
ザスパ草津は獲得に乗り出さないのかな?

そのザスパだが、植木監督が退任するが来季はどうするんだろうか。間違っても都並なんかに頼むなよ。地元出身の元日本代表の小島伸幸や山口素弘はまだS級ライセンス獲得していないようだし。

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高給取りで7000円がタダに見えたかな

NHKの今井彰チーフプロデューサーが7000円余りの衣類の万引きで書類送検されるようだが、相変わらずマスゴミ各社の報道は匿名だ。今のご時世、隠してもすぐにばれるし、そもそもプロジェクトXを担当した52歳のプロデューサー、などと書けば、実名出しているのと実質的には同じなのだから、実名報道したらいい。どうして「仲間内」を庇うのかねえ。

それにしても、この店ではたくさん買い物をしているから、7000円くらいで捕まりたくない、というのはいかにも高給取りで浮世離れしたNHK職員らしい。NHKは受信料不払いの視聴者を目の敵にしているというのに。

そういえば、以前NHKの富山放送局長が、やはりわずかな金額の万引きをして退職している。
小学校や高校の同級生にもNHK職員がいる。だいじょうぶだと信じているが、彼らにはこんな風になってもらいたくないな。

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2008年12月 2日 (火曜日)

新車が売れなければこの国はダメなのか

新車の販売台数が34年ぶりの低水準(年間見通し約320万台)だという。34年前は石油ショックの時だった。 ※月間の落ち込み幅としては39年ぶりの水準
11月の新車販売、前年比27%減 39年ぶりの低水準ウェブ魚拓はこちら

新聞記事などには金融危機を理由にする論調があって、それはそれで一つの要因だろうが、新車が売れないというのは以前からわかっていたことで、これはもはや構造的な問題だろう。そもそも多くの大手企業は非正規雇用による雇用調整をはじめとする人件費削減によって業績を維持してきたわけだから、これがボディプローのように効いてきて、高価格の耐久消費財が売れなくなるのは当然の帰結だろう。アホウ総理が財界に賃上げを要求した模様がテレビで報じられていたが、対応した御手洗氏のインタビューを見ていると蛙の面に小便だ。

最近は下がってきたが、年初からのガソリン価格高騰も理由の一つに挙げられるだろう。
ガソリン税の暫定税率廃止問題の時、当時の福田総理は「ガソリンが高いのは環境問題を考えると国際的に恥ずかしい、暫定税率には環境税的な意味合いもある」などと綺麗事を言っていたが、省エネが進んでGDPの伸びと二酸化炭素排出量がほぼ比例するようになっている日本経済では、新車の販売台数減とこれによる雇用減などの影響という事実は、現在の技術水準や社会システムの下で二酸化炭素の排出を大幅に大幅に達成しようとすると結局は景気に大きくブレーキがかかる、ということを実証したことになるだろう。

昨年の11月12日の産経新聞は「環境省は12日、平成19年度の国内の温室効果ガス排出量(速報値)は二酸化炭素(CO2)換算で約13億7100万トンで、京都議定書の基準年の2年度を8.7%上回り、過去最大だったと正式発表した。19年7月の新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原発の停止が産業や業務、家庭などの部門の排出増に大きく影響し、化石燃料の燃焼によるエネルギー起源のCO2は18年度から2.7%増えた。環境省によると、同原発停止などの影響がなく、単位発電量当たりのCO2排出量が18年度と同じと仮定すると、19年度のエネルギー起源CO2は0.3%の減少。原発に大きく依存する日本の地球温暖化対策のもろさが露呈した」と報じているのだ。

交通量予測 下方修正どこ吹く風の自民道路族ウェブ魚拓はこちら
これも、議員達が自らの利権の維持だけでなく、道路建設を縮小すると地方経済に与えるダメージが大きいと考えているからだ。

毎日新聞も本日の朝刊トップはこの新車の販売台数のことだが、その一方で社説をはじめとする複数の記事でポーランドのポズナニでのCOP14のことを扱っている。「質問なるほドリ」はこんな記事である。

質問なるほドリ:地球温暖化懐疑論って何?=回答・足立旬子 (ウェブ魚拓はこちら

読めばわかるようにIPCCを科学的と盲信した記事であり、批判をあたかも科学的な根拠のないクレームのような扱いである。そもそも自然科学の研究成果というのは、参加人数が多ければ正確というものでもない。記事中にある「気候には未解明の部分がたくさんあります。その中から、一番確からしいことを選び、被害対策に各国が合意し、取り組むことが必要ではないでしょうか」に至っては、IPCCの予測もその未解明な部分をたくさん含んでいて不確かだ、ということになるし、温暖化は被害ばかりをもたらすという思い込みが見えていて笑ってしまう。一番確からしいことが何か、ということもよくわかっていない、ということがわかっていないようだ。

社説では二酸化炭素の大幅な排出削減が気候の安定化につながる、という趣旨のことが書いてあるが、気候というのはそもそも安定しないものなのではないのかな。

恐らくはあまり温暖化に対する影響の大きくはない二酸化炭素排出削減に血道を上げる必要はない。
一方、雇用のあり方を含めた経済対策やエネルギー、交通体系などは20世紀型を脱却して新しい枠組みを構築するべきだろう。それが具体的に何であるかは非才な私にはすぐにはわからないが、少なくとも20世紀型の官僚主導国家の解体と、その20世紀型が頭にこびり付いているアホウ総理の退陣は最低条件だ。

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