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2008年10月 7日 (火曜日)

ホームドラマ大河の年に「討ち死」した緒形拳

緒形拳氏死去。驚いた。もっと演技を見せて欲しかった。本当は「おがたこぶし」と読ませる芸名だったそうな。

私は舞台や映画はほとんど見ないので、テレビを通して見るのが大半で、特に大河ドラマが中心だったが、1番印象に残っているのは、まだモノクロ放送時代の「源義経」の最終回の立ち往生のシーンである。まだ小学3年生だったので、ドラマ全体はよく覚えていないが、あのシーンだけは最終回という以上に強烈だった。映画では楢山節考は見たが、あの息子役は緒形拳以外だったらあの映画は名作として存在し得なかったのではないかと思う。

弁慶役といえば、同じNHKの水曜ドラマで主役を演じた中村吉右衛門がはまり役だと思うが、緒形拳の場合、大河で弁慶以外にも秀吉役2回の他、藤原純友、大石内蔵助、足利貞氏、尼子経久、宇佐見定満といった主要な役を演じて、欠かせない存在であった。太平記の足利貞氏は、決してメジャーな存在ではないが、自身は北条氏支配に甘んじながら、源氏のプライドと意地を捨てずに、息子の高氏(尊氏)に密かに期待する様を好演して、ドラマの序盤を支えた。毛利元就での尼子経久役は、史実はそうではないだろうが、嫡男を戦で失い後継者が孫という状況下で、将来自身の脅威となるかもしれない幼い元就の器量に心の片隅で期待もするという複雑な戦国大名の心理的葛藤をうまく表現していたと思う。どちらも1990年代の作品。遠くなってしまったものだ。

今年の大河ドラマは史実を軽視してホームドラマ仕立てにして高視聴率なようだが、そんな年に「討ち死」してしまったのは皮肉なものだ。できればかつてのような重厚な大河ドラマで緒形拳が出演するのをもう一回くらい見てみたかった。CMではキリンの一番搾りが印象に残っている。合掌。

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