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2008年6月 8日 (日曜日)

複雑な気持ちにさせる広告

先日電車に乗っていたときにワールド・ビジョン・ジャパンというNGOの広告が目に入った。150円で救える命がある、という。

以前であれば、全く疑問を持たずに支援していただろう。事実ユニセフなどに寄付をしたことも複数回ある。今でもこういう気の毒な子供が少なくなることを願う気持ちには変わりはない。

しかし、である。我が国だってホンの100年くらい前までは栄養失調で死ぬ子供は多くいた。室町時代や江戸時代だけの話ではなく、明治以降もそうだ。男女の出生比率が約106:100なのは男の方が成人するまでにより多く死ぬからだ(死ななくなったために近年の日本では男はより結婚にあぶれることになる)。

そして世界人口はとうに60億人を突破して、食糧難は全地球的な課題である。地球温暖化などという虚構よりもはるかに切実で喫緊の課題である。どうやら地球が支えられる人口は多くても30億人程度らしい。先進国程度の豊かさを享受しようとしたら10億人くらいが限度という試算も目にしたことがある。

貧困で衛生状態が悪いから死ぬ、死ぬからまた生むという悪循環である。これは1人1人の話ではなくあくまで種としての話である。だからこそやるせない気持ちになるのである。生まれてきた子供はきちんと育って欲しい。自分の身代わりに死んでくれるのかもしれない餓死する子供に、恨みなどない。しかし彼らの命を全部救った時、我々人類の食料やエネルギーはどうなるのだ?

今の日本の政治の無策では、海外の子供の命を救うどころか、何十年後かに、自分達の子供や孫(私にはまだいないが)がかつてのような飢餓に晒される可能性だって大いにあるのだ。

どう結論づけていいのかわからない複雑な気持ちにさせられた。
感情論だけで言えば、そんな電車の吊革広告に出稿する費用を援助に回したらどうだ、ということになる(笑)。その「疑問」に対して、少なくともこの団体は、この広告の費用対効果を明らかにしてほしいものである。

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コメント

> 管理人様

前、別のブログでも、この広告について紹介されていたので、拙僧も探してみました。世の中には、楽天的な人がいるんだな、と思いました。

投稿: tenjin95 | 2008年6月 8日 (日曜日) 14時57分

>>tenjin95さん

二酸化炭素排出削減もそうなんですが、目の前のことにしか対応しようとしないで、それでいいことをした気になっている人が多いような気がします。

投稿: フロレスタン | 2008年6月 8日 (日曜日) 18時30分

すこしずれますが、ユニセフは馬鹿でかい組織で、たくさんの官僚を擁しています。
赤い羽根は社会福祉協議会の予算に組み込まれますし。

それでいいと考えて寄付するなら文句はないですが、皆さん意識していないでしょうね。

投稿: takeyan | 2008年6月13日 (金曜日) 22時45分

>>takeyanさん

今は私は国連と各種機関そのものの存在価値をあまり認めていません。しょせん戦勝国のサロンの延長にすぎない。国連の官僚もおそらく金まみれでしょう。

今回の組織はNGOですが、こういうところも規模が大きくなると国連化するのではないでしょうか。

赤い羽根募金はもう何年も応じていません。
社会福祉協議会の予算に組み込まれると知って、その偽善性に腹が立ったからです(^_^;)。

投稿: フロレスタン | 2008年6月14日 (土曜日) 09時25分

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