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2008年4月11日 (金曜日)

チベットの現状に思う

ダライ・ラマ14世が訪日しました。

私は12年前にラサに行ったことがあります。
なので、最近の動向にはちょっと心を痛めています。オリンピックなぞこの際どうでもよいのです。善良なチベット市民や僧侶が弾圧されて、寺院や民家なども砲撃されているのではないか、と思うと、日本に生まれた我が身の幸福を感じないわけにはいきません。

同業の大学の先輩で、毎年一回秘境を訪ねてそこから日本を考える、という趣旨で旅行を企画している方がいまして、この一回だけですが参加しました。チベットに一度行きたいと思ってましたので。
(その前後にはウィグルや雲南、内モンゴルなども行っているようです)

旅行の主催は名古屋の会社。日本人と結婚して名古屋で旅行代理店を経営している漢人社長が添乗員としても参加してくれました。当時、日本人のやっている旅行会社だと、手続きの問題やらなんやらでチベットにはすんなりとは行けなかったのではないかと想像されます。

実際ラサで宿泊したホリディインは外国人専用のホテルで、警備も厳しく一般市民とは隔離されていましたし、前後の訪問先も胡散臭い医療機関とこれとセットになった漢方薬販売店などに連れて行かれました。名目は高山病対策ですよ(笑)。

今は鉄道も開通しましたが、当時は成都から飛行機が2便あるだけ。しかも早朝に連続して飛行するので、事実上1便です。これもできるだけチベットに行かさないような政策なのでしょう。何しろ独立国を侵略して併合したのですから。

一党独裁の異常さは、あんなに西にあるのに北京と同じ標準時を使っていると言う点にも現れています。チベットはミャンマーかバングラデシュくらいの経度上の位置ですよ。河川もブラマプトラのようなインドシナ半島に流れていくものの最上流です。仏教が河川でつながっているととも言えます。その仏教を北京の共産党政府は弾圧しつづけています。

ラサの空港から市内に移動する途中で、破壊された寺院や仏教彫刻、壁画などが目に入ってきます。破壊したものが多すぎて、隠しきれないのでしょうね(笑)。ターリバーンによるバーミヤーンの仏教文化破壊に抗議した平山郁夫画伯は、親(媚)中派のためかチベットでの文化破壊には何も言わないようです。

もちろん、破壊されたのは建物や文化だけではない。人も虐殺されています。数百万人とも言われているようです。

当時と比較すると、今テレビ画面に映るラサ市内はとても綺麗になっています。その綺麗さの裏で、漢人とともにやって来た麻薬や売春がはびこっているとも聞きます。

ラサ郊外の農村を訪れた時には、子供の頃の実家近くの農村風景を思い出させるような懐かしい気持ちになりました。

問題の根っこは、清朝の時代の国家構造に遡れるので、解決は容易でないことは明白ですが、宗教を邪悪視する共産主義と中華思想が結託している限り、悲劇は繰り返されるのでしょう。

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ダライ・ラマ14世の生家の話とか、チベット僧侶の話とかをお伝えしています。 [続きを読む]

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