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2007年8月22日 (水曜日)

技術系の会社のくせに

複合機を製品登録しているブラザー販売から、こんな(非科学的な)メールが来やがった。親会社?のブラザー工業は一応ハイテク機器を作っている技術系の会社のはずなのだがねえ。

8月です。7月の頃は「今年は冷夏?」みたいな事を言っていましたが、見事に裏切ってくれました。
それにしても本当に暑い日が続きますね。新聞などでは「酷暑」や「炎暑」などと表現され、各地では過去最高気温を更新したりで、もうバテバテです。
これも地球温暖化の影響なのでしょうね。地球が持たないときが来ているのでしょうか。
それでは今月もマンスリーニュースをお届けします!
昨日発売のサンデー毎日で、気象予報士の森田正光氏の、何でもかんでも地球温暖化のせいにするな、という主張が掲載されていたが、これもその一つだ。

実際7月のほとんどは零下だったわけだし、そもそも気象庁は猛暑とも冷夏とも断定した予報はしていない。これは少し前の別エントリーでも書いたが、猛暑の確率40%、冷夏の確率20%という予報を、ラ・ニーニャ現象の起きた年のパターンを機械的に当てはめて、コンピュータがはじき出していたという冷夏の可能性を無視して出しただけのこと。そして実際に冷夏になってしまったので、確率を逆転させたとたん、8月になったらラ・ニーニャパターンがもろに当てはまってしまった、ということだ。6月くらいに猛暑と言っていた、そのとおりになったので、最初の予報からすれば裏切りではなく的中ではないか(笑)。

それと都市気候と温暖化を混同するお莫迦な言説はよくお目にかかる。都市部の局所的な高温(ヒートアイランド現象)と地球全体の気温上昇との間には直接の関係はない。極端な話、地球表面の7割を占める海洋の温度が極端に上昇すれば、陸地が低温化しても地球の平均気温は上昇するだろう。現状では海洋の温度もまんべんなく測定できている訳ではないはずだが。

「地球が持たない」ってあなた、ガミラスでも攻めてきたのかい(笑)。人類と地球を安直に混同するのもよくない風潮だ。地球そのものは、恐らく太陽がその晩年に膨張して飲み込まれるまで、その形をとどめるだろう。

軽い気持ちでメールの本文に記載したのだろうが、あまり知識のない読者が本気する可能性もあるわけで、やはり企業としての社会的責任からすると問題だろう。

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