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2007年2月 5日 (月曜日)

これじゃ「酔っ払い運転」がなくらないな

花粉症の薬、4割が飲んで運転=大半に眠気や判断力低下−ネット調査

調査の実施方法や内容を信頼するとして、この結果から判断すると、やはり「自分だけは大丈夫」「少しくらいなら問題ないだろう」「酒と違って薬なんだから」「運転しなければ仕事にならない」といった考えが底流にあるのだろう。

しかし眠気や判断力低下は脳内現象によるものであり、脳自体はその原因が薬か酒かという区別はしていない。分子レベルの違いがあるかどうかである。アルコールと同様に判断力の低下を招くのであれば、花粉症の薬を服用して運転することは処罰の対象にされるべきであり、処方する医師や薬剤師は強制力を持って運転をやめるよう指示すべきである(もしも守れないならば薬の処方をすべきでない)。現行の法令がそのようになっていないのであれば、速やかに対応するように制度改正すべきである。

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コメント

> 現行の法令がそのようになっていないのであれば、速やかに対応するように制度改正すべきである。

 まず、医療用医薬品(処方薬)の場合....
 点眼・点鼻等の局所投与による総投与量低減、抗ヒスタミン以外の効果の薬剤、抗ヒスタミン経口剤であっても脳細胞へ取り込みにくい分子設計等により眠気を抑えたモノが主流です。刑事罰に相当する法規制があるかは把握してませんが、医薬品等の「使用上の注意」等の説明義務が医療側にあるという最高裁判例があり、また薬局も保険点数請求が出来るのでほぼ確実に説明しています。医療側としては説明したという証拠が欲しいので、薬局で処方薬の説明を書面で渡す一因にもなっています。
 自己負担額はむしろセルフメディケーションより安い場合も多く、軽症であっても医療機関に通院し、処方薬を使う方が望ましいと思います。

 問題は、一般用医薬品(OTC,売薬)です。
 花粉による季節性アレルギー性鼻炎の大部分は軽症で、一般用医薬品をセルフメディケーションとして使用されることが殆どです。その多くは第一世代抗ヒスタミン剤と呼ばれる旧タイプの経口投与剤であり、脳内のヒスタミン受容体もブロックしほぼ確実に眠くなり、故に「車の運転をするな」と医薬品の添付文書の使用上の注意にも明示されています。
 前提がセルフメディケーションですから、一般用医薬品における注意義務は服用した本人にあります。CMで流れる「使用上の注意をよく読み、用法用量を守って正しくお使い下さい」ですね。守らなければ民法上の不法行為に相当しますが、刑事罰がある行為ではないですね。

投稿: tygrysojciec | 2007年2月 5日 (月曜日) 15時46分

>>tygrysojciecさん

薬の使用上の注意などに関して詳細に説明していただきありがとうございます。

結局刑事罰がないと、いくら医者から言われようと注意書きを読もうと、俺は大丈夫だ、と運転して居眠りで子供の列にでも突っ込んだら、現行法では業務上過失致死(ないし傷害)にしかならないのでしょう。

いや、もしかするとサプリメントでも危ないのあるかもしれませんよね。医薬品から医薬部外品扱いになったドリンク剤なんかもアルコール入っているようですし、酒じゃないから大丈夫、という錯覚は正さないといけないですね。

投稿: フロレスタン | 2007年2月 5日 (月曜日) 20時58分

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