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2007年1月21日 (日曜日)

前から気になっていたイカサマ男を晒す

Web2.0というのは手放しで礼賛すべきものではない、どころか危険か潜んでいる。眉唾で接するべきだろう。

「グーグル八分とは何か」(吉本敏洋著)というのを読んでいる。まだ途中だが。
この著書、及び著者についての評価はかなり割れているようだが、それはそれで結構なことである。このエントリーは、そのことに言及するのが問題ではない。

この本の中に、学位を商売にしている「イオンド大学」という会社組織のことが書いてあり、それで思い出したことがあっただけのことだ。

アスカコーポレーション代表取締役南部昭行(なんぶてるゆき)。
パネルクイズ「アタック25」を見ていなければ、(同番組のスポンサーである)こんな胡散臭い会社のことは知らずに終わったかもしれない。この番組は以前もトリムウォーターなんて胡散臭いのがスポンサーだった。

要は「天然素材を使った自然派化粧品」のメーカーなのだが、その代表である南部の肩書きが、たまたま何日か前の新聞広告で目に入ったのである。これは同社のサイトでも確認できた。

ジェイムス大学名誉科学環境博士、ウェストミンスター大学生物科学博士、ハワイホノルル大学客員教授、国際学士院終身特別会員フェロー、そして大学名のない薬学博士、栄養学博士。

そもそもこれだけ学位を並べるだけでも胡散臭いが、名前の出ている機関はみな学位や肩書きを金で売っている機関であり、大学はアメリカ教育省で認定された正規の大学ではない。

そのイカサマ男が「こんな健康食品では寿命が縮む!!—いいサプリメント・悪いサプリメントの見分け方 」なんて本を出している。イカサマの連鎖であるが、この本のamazon.co.jpでのカスタマーレビューには

「同じビタミンCでも天然と合成ではその作用に大きく違いがあります。合成というのは、製造上その半分が光学異性体で全く効果の違う物質だからです。そしてなおかつフラボノイドを含まず吸収も悪い。アレルギーのもとにもなる。これが何で食品に含められなければいけないのか」

なんて出鱈目が記述してある。正しくは、アスコルビン酸には4つの異性体があり、そのうちのL-xylo-AsAをビタミンCというのであって、天然であろうが合成であろうとビタミンCはビタミンCに変わりはない。

消費者が情報発信する、などと絶賛されているWeb2.0であるが、結局は正しい知識と適切な判断力を伴う情報リテラシーがなければ、痛い目に遭う可能性がある、ということである。

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