« モノは言いようだな | トップページ | 能なしども »

2006年9月28日 (木曜日)

今ひとつ納得できない

地球の温度、氷河期以降最も暑い…「別の惑星」の危機

NASAのゴダード研究所ってどこまで信用していいのだろうか。NASAはこの問題の火付け役だからな。NASAで働いていた経験のある高校の後輩のN医師にでも尋ねてみようかなあ。

もとの論文(英文)はこれ

約12000年前からの完新世(沖積世)のうち6000年前くらいが気温が最も高く(ヒプシサーマル)、日本でも縄文海進といって今よりも海面が3m程度高かった。埼玉や千葉あたりの海抜1m程度の平野部は軒並み海だった訳だ。現在でも大雨で洪水被害の危険性の高い地域である。

その6000年くらい前というのは、じゃあ気温が高かったからいけなかったのか、というと世界の四大文明が栄えた頃である。どうも、このNASAの論文の内容とは隔たりを感じる。データは正しいとしてもその解釈が、センセーショナルに「警鐘を鳴らす」ためのものではないのか。それに今がこの12000年で本当に一番気温が高いのか。測定記録のない昔の気温は推定するしかない訳で、しかも北半球中高緯度なのか全球の平均なのかなど、どういう数値を基準にするかにもよる。何を主張したいかで、今より低かったとも高かったともいえる曖昧さを含んでいる。

北半球中高緯度の局部に限れば、中世イングランドは葡萄が穫れたというのだから、今よりも暖かかったのだろう。グリーンランドも文字通り緑の島だったようだ。

海水面で見た場合、この記事中の「2〜3度上昇すると、海面が今より25メートルも高かった300万年前と同程度になる」というのも上昇幅の算定が過大かもしれないが、仮に今後気温が更に上昇して本当に完新世で最高となってしまうようなら、二酸化炭素よりも大気中の水蒸気やメタンの増加による温室効果の方がよほど大きいのだから、二酸化炭素の削減だけに血道を上げている場合ではあるまい。

ところで、日本、それも自分の住んでいる東京に限った感覚だが、2005年は暑かったけれど、今年はそれほどでもないように感じませんかねえ(笑)。暖冬になるかもしれないので、年間データの比較はまだできないけれど、2020年くらいになってみて、実は2005年の平均気温が極大だった、などという可能性もあるだろう。

|

« モノは言いようだな | トップページ | 能なしども »

コメント

> 管理人様

この辺、どうにも我々人間の温度感覚は「相対温感」であるように思われ、なかなか前年度との対比が難しいですね。なんだか、天気予報で「暑い」とかいわれると、それだけで暑くなったような気になってしまったりすることもざらです。

その意味では、「絶対音感」のように「絶対温感」はないのだろうか?と思います。湿度などの関係で、難しいとは思いますけれども。

投稿: tenjin95 | 2006年9月28日 (木曜日) 17時25分

>>tenjin95さん

確かに相対的でしょうね。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、という諺もありますが、感じる場所によっても違うかもしれません。

ただ、絶対温感があったら、生きているのが苦痛かもしれません(笑)。皆が適温だと思っているのに寒いとしか感じられないなど。電車の車両に弱冷房車以外に絶対温感保有者用車両用意しないといけないかも(^_^;)。

かつて友人から聞いた話で、絶対音感の持ち主がいて、音合わせ(チューニング)をすると自分の楽器だけ皆と違う。みんなから文句が出たのだけれど、自分だけが正しいと逆襲したそうです。

投稿: フロレスタン | 2006年9月28日 (木曜日) 19時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34842/12069725

この記事へのトラックバック一覧です: 今ひとつ納得できない:

« モノは言いようだな | トップページ | 能なしども »