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2006年7月 9日 (日曜日)

理系白書の看板が泣くぜ

日曜日に配信されるメルマガ「安心!?食べ物情報」にまたまた香ばしい情報があった。

イリーナ・エルマコヴァ博士講演会

 GM大豆がもたらす次世代への影響に関する動物実験を行ったロ
シアの科学者イリーナ・エルマコヴァさんの講演会が全国6ヶ所で
行われます。今回の講演では、新しい分析を踏まえた詳細な内容を
語っていただきます。お近くの会場に是非いらして下さい。

4日 福岡会場 大博多ホール(グリーンコープ事業連合)
6日 大阪会場 大阪NPOプラザ大ホール(エスコープ大阪)
7日 徳島会場 ふれあい健康館(コープ自然派徳島)
8日 東京会場 目黒区中小企業センター(キャンペーン事務局)
9日 つくば会場 春日公民館(つくば市民ネットワーク)
10日 札幌会場 札幌市民会館(北海道GMイネいらないネット
事務局)

遺伝子組み換え作物=悪、危険、毒、その他
という図式はもうほとんど新興宗教みたいなものだが、このロシアのおばちゃんと講演会の主催者は確信犯的トンデモ科学な連中のようである。

これを批判している記事がある。書き手の松永和紀さんというのは、特集「理系白書」を看板にし、科学ジャーナリスト対象の第1回受賞者を2人(1人はその理系白書の担当でもある)も抱えるあの「毎日新聞」のOGだそうだ。中西準子さんを応援していることもあり、きちんと科学の分かる数少ないライターのようである。

その毎日新聞が、このトンデモ科学に引っかかってしまっている。

幻影随想というブログの「毎日新聞、またしても遺伝子組み換え作物ネタに踊らされてガセを掴む」というエントリーを御覧あれ。

このトンデモ実験のことを扱った毎日の記事は東京で発行されたものには掲載されていないようだ(上記ブログにあった7月6日付の朝刊は確認)。どうせ、東京と大阪は主体が違う、という言い訳が用意されていそうであるが、読み手からすれば同じ毎日新聞である。

理系白書についても、担当記者のブログでのコメントに、「理系の味方と言っているが、理系の仕事の上前はねて儲けているだけにしか見えない」というのがあったが、私もほぼ似たような印象を抱いている。記事を読んでいると、科学や技術の本質、内容やその仕事現場を表層的にしか理解できていないように感じられるのである。だから、トンデモ科学に簡単に引っかかるのだろうな。

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コメント

 研究としてのトンデモさは既出のとおりです。
 本人のarticleページ(http://irina-ermakova.by.ru/eng/articles.html)を見ると生物学者の業績とは思えず、biography(http://irina-ermakova.by.ru/eng/bio.html)にある、"Now she works as a leading scientist at the Institute of Higher Nervous Activity and Neurophysiology of Russian Academy of Sciences."なる表現との解離を感じます。
 政治的任命の気がします。

投稿: tygrysojciec | 2006年7月10日 (月曜日) 16時18分

>>tygrysojciecさん

権力サイドに立ついわゆる御用学者ってのは世の中に沢山いますが、権力以外の特定の思想を持った団体に都合のいい学者ってのも世界中にいる、ということですね。

だからこそ、新聞社なんかは的確な記事を書いてくれないと困るわけですが、逆にこういうのに引っかかって、煽り記事書いているようではどうしようもないですね。「理系薄書」だな(笑)。

投稿: フロレスタン | 2006年7月10日 (月曜日) 22時20分

(今回のココログmaintenanceは、長かったですね。 やっと書き込み可能となった。)

本件、『「理系薄書」ブログ』の方では、7月6日エントリー
http://rikei.spaces.msn.com/blog/cns!B2DB7723CECCAA05!6786.entry
の、
 ◇コメント欄で、「“とれま”さん - 7月6日 22:57」 & 「snowbeesさん - 7月8日 12:19」が 問題提起し、
 ◇『幻影随想』ブログさんが トラックバックしている
のに、
例によって、科学ジャーナリスト大賞受賞の記者殿は 完全黙殺を決め込んでいるようですね。
彼の記者、飲んだり食ったりの話題にはすぐ飛びつくくせに、真面目な話題(であって、不都合なもの) には知らんふり、という姿勢が 最近 よく目に付きますね。

投稿: 理系OB | 2006年7月13日 (木曜日) 14時04分

>>理系OBさん

ホントに長いメンテでした(笑)。
くだんの記者の発信箱もJosephYoikoさんとは別角度から皮肉ろうと思ったのですが、メンテで萎えてしまいました(^_^;)。思いついたときにできないのは辛いものです。NIFTYのバカヤロー。大石英司氏は古河社長の退陣を自身のブログで求めていますね。

おっしゃるように幻影随想ブログでTB打った、と記載されているのも確認したのですが、彼女は本当に批判は黙殺ですね。もっともゲーム脳での社内の批判意見もスルーだからしょうがないか(笑)。

やはり「信頼が急速に低下」しますよ、これは(爆)。

投稿: フロレスタン | 2006年7月13日 (木曜日) 21時48分

TBどうもです。
おっしゃるように理系白書の記者さんはゲーム脳問題の時にも同じような態度で通していた方なので、正直言うとリアクションはまったく期待していませんでした。
「はまっちゃっている人」に何を言っても無駄なのはこれまでの経験上理解していますから。
実はとれまさんのコメントに便乗して、理系白書の読者に問題提起するのが狙いだったりします。

投稿: 黒影 | 2006年7月14日 (金曜日) 01時57分

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