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2006年6月28日 (水曜日)

W7

W杯のベスト8はドイツ、イングランド、フランス、イタリア、ポルトガル、ウクライナ、ブラジル、アルゼンチン。欧州と南米だけ残った。順当と言えば順当。

W杯の優勝国は7ヶ国あるが(これをW7と呼んでおこう)、そのうち今回本大会に出場していないウルグアイを除いた6ヶ国はすべて勝ち残った。あとはイングランドが優勝した40年前の大会での3位が最高のポルトガルと初出場のウクライナ(旧ソ連は40年前に4位)。

なんか昔なじみが集まった40年ぶりの同窓会みたいな雰囲気がしますねえ。ウクライナだけは「お父さん」が死んでしまい(笑)、「次男坊」が代理で出席ってところでしょうか。

ちなみに同じヨーロッパでの開催だった8年前のフランス大会のベスト8は、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、デンマーク、クロアチア、アルゼンチン、ブラジルなので、今回と同じ南米2、欧州6だが、W7ではイングランドが欠けている(この時、アルゼンチンの挑発に乗ってベッカムがレッドカード喰らって、1人だけ国内で非難囂々だったのは記憶に新しいところ)。

さてさて、決勝トーナメント一回戦の最終日の2試合は、ブラジル・ガーナが3−0、フランス・スペインとも3−1のスコアだった。結局小生の予想は4勝4敗だった訳だが、ガーナ勝利予想は判官贔屓もあるし、ウクライナ・スイスに関しては、やっている当事者が宝くじだのロシアンルーレット(ウクライナの選手がこう言ったらしいのには笑ってしまった)などと喩えているから、しかたない。

意外だったのはフランス・スペイン戦。チームが入れ替わってしまったんではないかい、と思わせるような展開だった。スペインはラッキーなPKで先制するも、最初からフランスのコンパクトにまとまった組織が素晴らしく、スペインは徒に横パスを繰り返すのみ。たまにくさびを入れてもフランスはマケレレ、ヴィエラあたりがカットする。たまにペナルティエリアにスペイン選手が入ってきても、DFの当たりや寄せがよくてはね返される。

そんな展開が続く中、前半41分にこの試合、素晴らしい動きを見せたリベリがドリブル突破からゴールを決めた。この時間帯での同点は大きい。

さて、ベテラン(イヴィツァ・オシム語録によれば、ベテランとは第二次世界大戦の頃にプレーしていた選手のことらしいがw)の多いフランス、このペースが最後まで持つのかな、と心配だったが、それは杞憂だった。最後まで組織的でスピーディーなパス回しのサッカーを続けるフランスに対して、スペインの選手交代も半分くらい焦りが感じられる。フェルナンド・トルレスもラウール(途中交替)も最後まであまり見せ場がつくれなかった。交替で入ったホアキンが奮闘して惜しいシュートもあったが、結局スペインの攻撃は最後まで単発だった。

フランスのヴィエラの豪快な頭での勝ち越しゴールと、オフサイドぎりぎりから飛び出して、クラブチームでは「同僚」のスペインGKカシージャスを置き去りにしたジダンのだめ押しゴール。アンリだけはオフサイド繰り返してちょいと仲間はずれの雰囲気があったけれどね。

何か8年前を見ているような気もするのだが、これは去りゆくジダンが持ち込んだ残像に過ぎないのか、それとも新しい映像なのか。次の試合が8年前の決勝の再現となるブラジル戦である。どちらなのか結論が出るだろう。

それにしても、またスペインは優勝候補のまま終わってしまった。グループリーグの最終戦の主力温存が裏目に出たか?調子がいい、前評判がいいと結果がダメ、というお決まりのパターンである。「無敵艦隊」は、前評判を裏切ることに関しては本当に無敵である(^_^;)。だが、本当の無敵艦隊は16世紀に英国艦隊に敗走している。そろそろ別の愛称をつけてやらないと、このチームは100年経っても優勝候補のままかもしれないぞ。

ブラジル・ガーナのコーヒー・チョコレート対決は、実力通りといっていいだろう、コーヒーがチョコレートを破り、初出場で決勝トーナメントに進出したガーナにはほろ苦い結果となった。何度か決定的なシュートチャンスがあったが、これを決められなかったのが響いた。アフリカ勢のW杯での対ブラジル戦での初得点は、もう少しのところでガーナの手から滑り落ちてしまった。

前半終了時点で2−0,終わってみれば3−0である。点差で言えば日本・ブラジル戦と同じであるし、日本は得点をしたにもかかわらず、ガーナは賞賛され、日本は批判される。ガーナは最後まで善戦し、何度かブラジルゴールを脅かした。日本は前半ロスタイムの同点ゴールで終わってしまった。早い話、サッカーの質の違いということだろう。

ガーナはアフリカ全体も代表し、母国だけでなくアフリカの名誉のためにも戦う姿勢があった。こちらの方がはるかに「サムライ」の精神を体現していたのかもしれない。

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コメント

>ガーナはアフリカ全体も代表し、...こちらの方がはるかに「サムライ」の精神を体現していたのかもしれない。

うんうん。そうですね。日本の選手をサムライと呼ぶなら、ローデシアンリッジバック(注:犬です)風の茶髪(高原みて似たたので笑ってしまった。)でなくてチョンマゲでプレーしたほうが別の意味で印象に残せたかも。もちろん冗談ですが、マスゴミは調子よく造語を作りますねぇ。

日本選手には、ブラジルでの先制点のようにシュートを狙う積極性が欲しかったです。なーんかサラリーマンがやってんのかと思うほど消極的な試合のような気がしたんですよね。プロとはいえ、よいこよいこで育ってきて甘えん坊なのか、それとも国内ならチヤホヤしてくれるんで成長が止まったのか。次回のWCまでには精神的な強さと貪欲さを身につけて欲しいと思います。

投稿: outlaw | 2006年6月28日 (水曜日) 21時23分

>>outlawさん

1年前に「世界最速」でW杯本大会出場を決めた後は、もう決勝トーナメントはデフォルトみたいな雰囲気がありましたね。マスゴミはじめ周囲にチヤホヤされたのかもしれません。奴らはそれで儲かればいいのでしょうが、真剣に応援してきたファンはいい面の皮です。

まあ、皆がこれからはもっと冷静に、そしてシビアに代表チームを見るようになれば、今回の敗退もいい薬です。

マスゴミや協会幹部の言っていることは、だいたいが嘘か誇張だと思って聞けば「間違いない」(c)長井秀和!

投稿: フロレスタン | 2006年6月29日 (木曜日) 01時14分

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