モーツァルトイヤーのある訃報
W杯モードなので、エントリーの大半がサッカーだが(^_^;)、これはしかたない。
しかし、この訃報にはコメントせざるを得ない。
指揮者の岩城宏之氏が亡くなった。73歳。晩年は数々の病魔と闘い、やせこけた姿になっていたが、それでも1日でベートホフェンの交響曲全曲演奏など、音楽への情熱を燃やし続けた人だった。若手の作曲家のためにポケットマネーで曲を委嘱し、人の育成にも尽力したという話も感動的である。雑誌のコラムなども執筆していたが、音楽家の随筆というのは、舞台裏や演奏家の心理がわかってなかなか楽しいものである。昨今はおしゃべりのできる音楽家はけっこういるものの(例として誰とは言わない)、気の利いた文章の書ける人が少ないような気がする。
中学・高校の頃、よくNHK教育テレビでN響アワーを鑑賞したが、解説・番組進行の大木正興氏とともに、実際の演奏で指揮棒を振る岩城氏は、身近に感じられる存在でもあった。
天国には、多くの偉大な作曲家や指揮者がいる。そして今年はモーツァルト生誕250周年(これでけっこう世の中は騒がしいし、それで儲けているCD関連の会社などもあるようだ)、シューマン没後150周年である(私にとっては、このブログのハンドルもシューマンの評論家としてのペンネームを拝借しているので、こちらの方が重要なのだが)。岩城氏はこうした偉大な芸術家に温かく迎えられたに違いないのである。
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