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2006年6月14日 (水曜日)

どっちの読み方が正しいの?

今、NHKテレビで「食育」(俺、この言葉嫌い)をテーマにした番組を放映している。再放送だな。

その中で「高脂血症」という言葉が出てくるのだが、ナレーターは「こうしけっしょう」と発音している。ちなみに「こうしけっしょう」をATOK 16 for Macで変換すると講師決勝(笑)。私ゃ「こうしけっしょう」と聞くと、最初に「格子結晶」を思い浮かべるね。「高脂血症」は「こうしけつしょう」ではないかと思い、ATOKで変換するとそのとおりである。ただし「津々浦々」のようなこともあるので(最近の国語辞典は「つづうらうら」よりも「つつうらうら」を優先しているようだが)、ATOKが常に正しいとは限らない。

どっちが正しいんだろうなあ。NHKあたりの国語的観点からの読み方の基準と、業界(医学会)での読み方がしばしば異なることもある。ちなみに、Wikipediaでは「こうしけつしょう」である。
でも、敗血症は普通「はいけっしょう」と読むな。でもATOKは「はいけっしょう」では「杯決勝」である。頭にWをつければW杯決勝ではないか(笑)。ATOKは「決勝」が好きなようです。Wikipediaも「はいけつしょう」だ。

血糖値は「けっとうち」である。決闘地という変換にはならない(笑)。
血はローマ字表記(訓令式)するとketuである。血糖はketutouとなるが、日本語のuは緊張感のない弱くて曖昧な母音なので、-tuto-というつながりが発音しにくく、uが脱落してkettouとなるのだと考えられる。血痕もketukon → kekkonである。tもkも破裂音だから、音便化しやすい傾向があるのだろう。pもそうである。

これに対して敗血症や高脂血症の場合は、-ketusyou-である。syは摩擦音だから、上記の例とは異なるが、舌の位置に大きな変化がないため、音便化しやすい傾向はあると考えられる。tとsが同化しやすいのは、(日本語や韓国語を含めて)アルタイ語族やウラル語族の言語に見られる。血=ketuという音では、血小板、血清、血漿などの例がある。これらの例にならえば、恐らくNHK的標準語としては、高脂血症は「こうしけっしょう」が正しいのだという推論が得られる。

ところで、冒頭に掲げた番組だが、小学生の段階で肥満、朝食抜き、好き嫌いが激しく野菜はほとんど食べない、といったような極端な子供を取材している。彼らは集団生活で矯正されていくのだが、これはもはや躾や教育というようなレベルではなく、病気の治療ではないか。実際、食っているものをみるとあまりにひどい偏りである。好き嫌いなんてものじゃない。嫌い嫌いである(笑)。

学校が個々の家庭の食事のあり方まで立ち入るのは、本来ならば越権行為であり、過干渉である。にもかかわらずそうしなければ子供の健康が守れないような状況なのだとすれば、既に社会の最小単位が崩壊してしまっているということだ。そういう家庭は、食育とやらで食事の改善は出来ても、何か別のところでも問題を抱えていそうで、底がないような気がする。

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