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2006年6月18日 (日曜日)

いい加減に間違った用法はやめよ

W杯、日本のグループリーグの逆転負けに、各種メディアで敗因探しの記事が賑やかである。負けても波及効果が大きい。

気になるのは、「敗戦のA級戦犯」は誰だ、という類の表現である。

東京裁判で裁かれたA級戦犯になぞらえている訳だが、明らかに本来の意味からずれて、「敗戦に最も大きな責任を負うべき存在」という意味になってしまっている。政治や歴史の記事よりもスポーツ記事の方が一般の目に入りやすいから、逆に誤用が広まってしまい、「靖国神社にA級戦犯が祀られている」などと言われると、さも悪いことのように受け取ってしまう人が少なくない(私も事実を知るまではそう誤解していた)。さらに、このことは隣国からの内政干渉に、東京裁判史観、自虐史観が作用してしまう日本人が多いから始末が悪いのである。

事実は、ABC級というのは戦犯の罪(東京裁判ではこれすら事後法で無効なはずなのだが)の重大さを示すものではなく、単なる罪の種類を区分したに過ぎないことは、周知の事実である。

A級、いやA項とは「平和に対する罪」、すなわち

極東国際軍事裁判所条例の第五条の(イ)の以下の定義

「平和ニ対スル罪即チ、宣戦布告ヲ布告セル又ハ布告セザル侵略戦争、若ハ国際法、条約、協定又ハ誓約ニ違反セル戦争ノ計画、準備、開始、又ハ遂行、若ハ右諸行為ノ何レカヲ達成スル為メノ共通ノ計画又ハ共同謀議ヘノ参加。」

に対応する項目で、英文で(イ)が(a)となっているにすぎない。つまりはイ項戦犯である。

B項すなわちロ項戦犯は通常の戦争犯罪、C項すなわちハ項戦犯は人道に対する罪に該当する。ゆえにC項戦犯が1番罪が重いとする解釈もある。事実C項戦犯での死刑判決が数の上でも圧倒的に多い。

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