« サッカー日本代表よりも個人的にはこっちの方がサプライズだ | トップページ | 直近の発信箱まとめて2つ斬りましょう »

2006年5月17日 (水曜日)

教育基本法も「不磨の大典」か?

連日のように香ばしい電波を発信する毎日新聞の社説であるが、今日17日付の「教育基本法改正 必要性と緊急性が伝わらない」というのは、いかにも教育基本法を変えたくない左翼的な毎日新聞の姿勢が現れている。

基本法をなぜ今、改正しなければならないのかという必要性と緊急性は、この日の政府側の説明でも相変わらず伝わってこなかった。

教育の荒廃ってのは、随分前からマスゴミの皆さん主張してませんでしたかね?基本法は関係ないといいたいようだ。なぜならその先にこういう文章がある。

状況の変化は今に始まったことではなく、教育を取り巻く課題は基本法を改正したからといって解決するわけでもないだろう。

基本法は状況の変化に対応する必要はなく、また改正しても変化に対応できない、と言わんばかりである。要するに、憲法ととともに「彼ら」のよりどころであった教育基本法は変えたくない、ということだろう。

毎日新聞の全国世論調査(電話)では、改正案を「今国会で成立させるべきだ」と答えた人が17%に対し、「今国会にこだわる必要はない」は66%に上った。改正の必要性・緊急性が国民に十分理解されていない以上、国民の多くが早期改正を望まないのは当然だ。

どういう尋ね方をしたかわからないが、電話で「教育基本法を今の国会で成立させるべきだと思いますか」などと尋ねられれば、たいていの人は「その必要はない」と答えるだろう。そもそも教育という重大な問題で、国民の大半が十分に理解してからでないと法令や制度をいじってはいけないのかね。

それでは失敗に終わったゆとり教育はどうなのだ?あれだって、国民の多数が知らないうちに一部の官僚が独走したのだ。それを毎日は批判したか?むしろ「詰め込み教育」に否定的だったことから、ゆとり教育を歓迎するような論調ではなかったか。今の教育基本法は、ゆとり教育のようなものを許してしまう脇の甘さがある(平等主義→全員が100点とれる教育を、という具合)。公徳心も否定しがちであり、やはり改正は急務だと考えるべきではなかろうか。

同じ手法で「少年犯罪に対する厳罰化を盛り込んだ刑法、少年法の改正を今の国会で成立させるべきだと思いますか」と尋ねてみたらどうかね。仮にそれで「必要だ」という回答が2/3を占めたとしたら、毎日の社説はどう書くつもりだろうか。お得意のダブルスタンダードで、感情的な国民世論に流されてはいけない、などと書くのは目に見えている(笑)。

教育目標の一つとして盛り込んだ「我が国と郷土を愛する態度を養う」との表現については「児童・生徒の内心にまで立ち入って強制するものではない」と答弁した。しかし、国旗・国歌法の国会審議で当時の小渕恵三首相が「内心にまで立ち入って強制するものではない」と答弁したものの、実際は卒業式の国歌斉唱をめぐって混乱する自治体もあり、教育現場への影響ははっきりしない面もある。

またこれか。ここでいう「自治体」とは明記はしていないものの、東京都を指すことは明らかだろう。東京都の場合、正確に言えば、都立高校の一部で卒業式に混乱があった、というべきだ。その原因は一部急進的な教員、元教員にある。

児童・生徒の内心に立ち入った強制などないよ。むしろ、反日、反日の丸、反君が代を児童・生徒の内心にまで立ち入って強制しているのは左翼教師達である。君が代斉唱をするな、起立するな、と「指導」することは内心に立ち入った強制ではないのだろうな、彼らのダブルスタンダードでは。

日常の学校生活でも別に愛国心の強制などない。卒業証書授与式(卒業式の正式な名称)で職務命令に違反した一部教師が処分されただけのことである。

また、改正案は教育行政に関する条文で「全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向上を図るため」として、国に教育施策の策定と実施の権限があることを明記した。しかし、実際には文科省が教育指針となる学習指導要領を作成したりしている。わざわざ明文化して念押しする必要があるのだろうか。文科省はその意図をきちんと説明する必要がある。

戦前の皇国史観に基づく教育の復活を危惧しているのだろう。しかし、そんなもの復活しないよ。そこまで日本人はバカじゃない。そもそも戦前の教育は本当に皇国史観に基づく愛国心教育一色だったのだろうか。戦時中に小学生だった父親の話では、確かに末端の現場にそういう教師達はいたようである。勉強そっちのけで勤労奉仕ばかりさせられた、ともよく聞かされた。思い出話としては、そういう行きすぎた教育のみが強調されがちなのだが、それは戦争遂行時という非常時の話であって、戦前の教育全体を否定する材料にはなりえない。そもそも戦後の日本の復興を支えたのは戦前の教育を受けた人達ではないか。

これから日本の国力を維持したかめるためには、エリート教育の復活も必要である。そういうことも含めた教育施策は国が責任を持って定めるべきであり、そのことを基本法に明文化するのは望ましいことだろう。もちろん、その方向性が間違っていた場合には、政権を交代させなければならない。文科省が指導要領を策定しているから、国の権限を明文化する必要はない、なんてのは官僚の独走を許すだけだ。それが文科省でなく防衛庁だったとしたら、毎日のお嫌いな軍政が待っているぞ(笑)。

|

« サッカー日本代表よりも個人的にはこっちの方がサプライズだ | トップページ | 直近の発信箱まとめて2つ斬りましょう »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34842/10110410

この記事へのトラックバック一覧です: 教育基本法も「不磨の大典」か?:

» 教育基本法について(愛国心教育とは) [税務の片隅で。]
 小泉首相は衆院本会議の質疑で、「愛国心」をめぐる規定について「教員は法令に基づく職務上の責務として児童生徒に対する指導を行っているもので、思想、良心の自由の侵害になるものではない」と述べ、職務として「愛国心」の指導を行うべきだという考えを示した。 ... [続きを読む]

受信: 2006年5月17日 (水曜日) 15時30分

» 教育基本法改正? [共通テーマ]
現在与党内で論議されている教育基本法の改正。「愛国心」が論議の焦点になっています。この他にも様々な論点含め、ご意見をお寄せください。 [続きを読む]

受信: 2006年5月20日 (土曜日) 00時46分

» 教育勅語(きょういくちょくご)が取り上げられていた! [「感動創造カンパニー」城北の部屋!仕事も人生も感動だっ!]
以前も、当ブログ上で取り上げましたが・・・・ [続きを読む]

受信: 2006年5月20日 (土曜日) 10時17分

« サッカー日本代表よりも個人的にはこっちの方がサプライズだ | トップページ | 直近の発信箱まとめて2つ斬りましょう »