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2006年4月12日 (水曜日)

迷陣戦

将棋の名人戦が進行中である。この季節の風物詩の1つと言ってもいい、おお、そういえば、このブログで将棋に言及するのは初めてだったかな。小生、囲碁も将棋もルールを知っていて、ちょいとできる、という程度である。高校生の頃、囲碁は雑誌の通信添削による段級位認定で2級もらったことがあるが、とても実戦の能力ではそこまではない。

そのプロの最高峰を決める熱戦とは裏腹に、新聞社が醜い争いを繰り広げている。独占禁止法の特殊認定の解除問題では徒党を組んで公正取引委員会に反抗しているのに、所詮はやはり商売ということだろう。自らの部数のために、将棋のタイトル戦の主催を巡っては朝日と毎日の「兄弟げんか」である。

将棋の名人戦はもともと毎日新聞が始めたが、朝日が昭和24年に横取りして、51年に再度毎日の手に移って今日まで続いている。小生が生まれてから高校生までは将棋名人戦は朝日新聞の主催だった。当時我が家では朝日を購読していたので、よく覚えている。林葉直子とのニャンニャン電話を暴露されてしまった中原誠十六世名人が、当時史上最年少の24歳で故・大山康晴十五世名人を破って名人位に就いたのも朝日新聞主催時代のことだ。何しろ中原氏は順位戦のC級2組から、各組を1年で駆け上がってA級入りした年に優勝して挑戦権を掴み、そのまま名人になったというもの凄いスピード出世だった。しかもその時、十段という別のタイトルを保持していた。

スポーツ覧の下に並ぶ将棋と囲碁の棋譜。当時の朝日新聞では、右側にA級順位戦や名人戦の棋譜が誇らしげに掲載されていたが、左側はプロ十傑戦という地味な(でも、その実なかなか面白い)タイトル戦の棋譜が掲載されていたものだ。

ところが将棋の名人戦が毎日の主催になると、囲碁の名人戦が今度は朝日の主催になった。こちらは朝が読売から奪ったものである。全く三大紙が一般読者にはあまり目立たないところで、泥仕合を昔から続けていた訳だ。毎日は本因坊戦という、囲碁ではもう1つ歴史と名誉のあるタイトル戦を主催していた。

さて、今回の将棋名人戦の主催であるが、夕刊フジの記事によると、部数がジリ貧の朝日が、将棋ファンの読者をつなぎ止めようと画策したらしく、一般の棋士の思惑とは関係なく、将棋連盟の理事マターでほぼ決まってしまったらしい。こういう時は、賞金額や契約額が大きい方に動くので、恐らく朝日はかなりの額を将棋連盟に提示したのだろう。

宅配制度の維持だの全国同一価格だのと綺麗事を言っていても、所詮は商売になると見れば金にものを言わせるという訳だ。そしてそれは結局読者に跳ね返ってくる。やってられねえよ。

そろそろ囲碁や将棋のタイトル戦も、新聞社が主催する、という構造を変える時代なのではないかな。
戯れ言だけど、例えば携帯電話会社やISPが主催して、棋譜を配信する、なんてのもありではないだろうか。

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