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2005年12月30日 (金曜日)

これも気の毒な事故だ

硫化水素ガス?母子3人死亡、父親も重体…秋田の温泉

以前のエントリーにも書いたが、私が大学生の頃、夏休みで実家に戻っていた時に、同じ群馬県内の草津白根で、女子高生と引率の教師が硫化水素吸い込んでなくなると言う事故があった。事故当時、実家の上空をヘリが飛んでいた。現場を見た訳ではないが、近くには行ったこともあるし、そういう生々しい事故が比較的身近であったという経験をしていると、今回のような事故の悲報を聞くと、本当に気の毒に思う。

亡くなった3人のうち、男の2人はまだ幼いし、父親はもし助かっとしても家族を失ってしまっており、もしかすると後遺症で苦しむかもしれない。意識不明の重体だと言うから、妻子の元に逝った方が幸せなのかもしれないな。もしも自分なら、やはり1人だけ取り残されるのは辛すぎる。

この父親、松井泰氏は東大助手。理学部生物学科植物学教室が所属で、分子レベルのミクロの植物学が専門のようだ。年齢47歳で助手というのは、ポストの少ない理学部ではいかしかたのないことだろう。同じ東大理学部の松井先生で、地球科学の孝典氏も随分長いこと助手だった。

立場上、研究以外に、雑用も多いと思う。そんな日常から離れて、家族でのんびり温泉旅行。子供達も雪を見てはしゃいでいたに違いない。まさかすぐに近くに毒ガスが迫っているとも知らず。父親は、この経歴であれば硫化水素の危険は承知していたはずである。しかし、妻や子供を助けようとすれば、瞬間的にそんな知識などどこかに吹き飛んでしまって、必死になるのは当然のことである。

ところで、こういう事故の場合にも、マスゴミは旅館側の管理責任を問うのだろうか?
不謹慎かもしれないが、場所も日時も比較的近い、(天災の要素が非常に大きいと思われる)いなほ14号脱線事故への対応と比較してしまいたくなるのである。

(追記)
結局泰氏も亡くなった。
あの世で家族4人水入らずで暮らして下さい。合掌

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コメント

お正月だって言うのにまた悲惨な事故。火山ガスの事故はその知識さえしっかりあれば、かなりの確立で回避できるんですが、目の前で家族が倒れていたら、人を呼びに行くよりも手をさしのべますよね。それにしても、その一帯には、モニタリング装置なかったんでしょうか?

投稿: 圭 | 2005年12月30日 (金曜日) 08時16分

>>珪酸、じゃなくて(^_^;)圭さん

硫化水素は空気より重たいから、低いところに行ったらダメ。
逆に一酸化炭素は空気より軽いから、地べたを這うように避難する、ですね。とっさの判断は難しいと思いますが。

モニタリング装置といえば、羽越線の特急いなほ14号の脱線事故でも、風速計の設置箇所が問題になってますが、あらゆる災害に対応しようとすると、日本中計器だらけになっちまいますねえ。

投稿: フロレスタン | 2005年12月30日 (金曜日) 14時36分

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