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2005年11月 6日 (日曜日)

出演俳優を軸に楽しむ大河ドラマ

今、CATVのJCOMで1997年のNHK大河ドラマ「毛利元就」を放映している。
97年当時はあまり考えもしなかったのだが、毛利家の萩藩は明治維新の立役者であり、今日までその影響力があるといっていいことから、再放送を見るといろいろと考えるところも多い。

萩藩の藩祖は元就の孫の輝元だが、実質的な毛利家の始祖は元就である。その元就は全国制覇を狙わず(全ての戦国大名は上洛して天下に号令しようとした、というのが虚構であることは最近よく言われるようになっている)徹底して「中国モンロー主義」を貫いた。その遺訓に背いて関ヶ原で西軍の大将に祭り上げられてしまった輝元が120万石の領土を3割の36万石に減らされ、その恨みが明治維新として結実する訳だが、その主役となった家臣団にいろいろと味わいのある家が多いようである。

で、大河ドラマであるが、今の時点で見ると、平重盛(勝村政信=渡辺通役)、平宗盛(鶴見辰吾=桂元澄役)、平知康(草刈正雄=桂広澄役)、時子(松坂慶子=杉の方役)、熊野別当湛増(原田芳雄=堀立直正役)といった「義経出演陣」が顔を揃えていてけっこう笑える。嫡子の重盛よりも宗盛の方が偉そうにしているではないか(^_^;)、とか大陸貿易商人が熊野水軍を率いているとか(笑)、後白河法皇の側近の嫡男が後白河法皇の子供だと自分のことを信じているとか(笑)。何を言っているんだか>オレ(^_^;)

渡辺通(わたなべかよう)というのは、元就の家臣渡辺勝(わたなべすぐる、ドラマでは榎木孝明が演じた)の嫡男で、謀反の疑いで父を殺された通が元就の命を狙いながら、出雲の尼子との合戦で敗走する際に、元就の身代わりとなって死ぬ、という展開で、その功績で渡辺家は代々毛利家で儀式を司る家柄として重用されたらしい(下記リンク参照)。いかにも百万一心の毛利家らしい。

「江戸時代の長州藩では、正月の時の甲冑賀儀の際には、まず渡辺通の子孫が先頭である名誉に与ったと言われています」

この甲冑賀儀こそ、徳川への恨みを忘れないための儀式である。新年の挨拶が「今年はいかがでござろうか」「まだはようござる」といった趣旨のものだったらしい。これは今年こそは徳川を倒しますかねえ、いやまだ早いんとちゃいまっか(萩は大阪やあらへんて)、というのが260年くらい続いたという訳だ。この粘着質も、吹けば飛ぶような小規模国人領主から、艱難辛苦を経て大大名に成り上がった元就の性格に由来しているのか?

それにしても、この渡辺家、代々諱は漢字一文字のようだが、勝を「まさる」ではなく「すぐる」と読み、通を「とおる」ではなく「かよう」と読むなど、漢字の使い方にも味わいがあるではないか。通の長子は「長」という名であるが、これは「はじめ」と読むのだそうだ(上記リンク参照)。

ところで、近所に兄弟のうちの2人が我が家の2人の子と同級生という家があって、そこの男の子全員と父親も同じように漢字一文字の名前なのだが、長男が「まさる」で末っ子が「すぐる」なんである。

それにしても、勝村政信というと、どうしても正露丸糖衣のCFのイメージが抜けない(^_^;)。

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コメント

フロレスタンさん、

大河は拘束時間長い上にNHKはギャラ安いみたいですからねぇ、出てくれる役者さんも限られてるのかも知れませんね。(でも、最近売れてるからみたいなので、ヘタクソなお笑い系とかアイドル系連れて来るのも、どうかとは思いますが。)

仰るとおり「全ての戦国大名は上洛して天下に号令しようとした」って言うのが、後世のフィクションの中で出来た「都市伝説」みたいなモンなんでしょうねぇ。ほとんどの戦国大名は自分の支配地域を増やすことに邁進して、別に「天下」なんてどうでも良かったんでしょう。京都取っただけで力つくんなら、京都付近の浅井とか細川とか六角って、もっと強なかったらアカンですもんね。

ホントに元就が孫に「上洛なんかすんな」って言うたのかは知らんのですが、もし言うたとしたらそんなことしてもオイシいこと在らへんって言うのと、孫の才能正しく検討付けてたのかな?

投稿: 温泉カワセミ | 2005年11月 6日 (日曜日) 21時48分

>>温泉カワセミさん

大河のレギュラーは週に3、4日拘束されるので、嫌われるようですね。細菌では杉田かおるがその口かも。

元就は実際に子孫に対して全国制覇を戒めていたようです。確かに、孫の器量を見通していたかも。

身近に「大内」という反面教師がいた、というのもあるでしょうね。もともと室町幕府は足利独裁ではなく、守護大名の連合体みたいなもので、将軍はその象徴みたいなものでしたから(だから大内に担がれた義稙みたいな流れ公方や、将軍宣下を受けても入京できない義栄みたいな将軍が登場するし、「寝首を掻かれ」た義教や義輝のような将軍もいる)、その守護にとってかわったような戦国大名には天下に号令するなどということは感心事ではなかったのでしょう。

名誉だけは欲した上杉謙信みたいな例外的存在はいますが、そもそも兵農分離できてないからずっと領国を留守にするなんて不可能だった訳ですし。

投稿: フロレスタン | 2005年11月 7日 (月曜日) 09時19分

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