« Japanese TABAXIs | トップページ | もしもこやつがバキュームカーの運転手だったら »

2005年9月15日 (木曜日)

白黒はっきりつけようぜ

カトリーナの被害に遭ったニューオーリンズでも、オセロの話でもない。
このブログに遊びに来てくれるガウチョさんのご要望にもあった、サッカー欧州チャンピオンズリーグ開幕戦のF組、リヨン対R・マドリーの観戦記である。録画したのを見たので、1日遅れ。で、ユニフォームが白黒なんだな、これが(リヨンが黒)。

結果から先に言うと、新聞などで既報のとおり、リヨン3-0レアル(前半3-0、後半0-0)で、リヨンの圧勝。リヨンは昨季終盤のフランス・リーグ1でマルセイユとの対戦を見て以来だが、さらにチーム戦術の完成度が高まっているようだ。

出だしは五分五分ってところ。ブラズィウ代表のホビーニョ(Robinho)がドリブルで突破したり、ホベルト・カルロス(Roberto Carlos)がお得意のミドルシュートを放ったり、とそれなりの見せ場を作る。しかし、フィーゴはミランに移籍、ジダンはケガで欠場。ベッカムも出場しているが、ケガしているらしくて、今ひとつ。

しかし、それも10分過ぎくらいまで。リヨンは面白いようにボールが回り始める。出足の一歩がレアルよりも早く、ブレスも効いている。選手のポジショニングが素晴らしく、レアルは簡単に人と人の間にパスを通される。縦パスが効果的なので、あっという間にリヨンは3人、4人とペナルティエリアに人が殺到する。

一方、ディフェンスも組織的にまとまっていて、ラインがすぐにできる。おまけに中盤の選手も含めて人数もかけていて、かつポジショニングがいいから、レアルの選手はドリブル突破もくさびのパスもできなくなっている。ホビーニョが全く消えてしまった。

そうこうしているうちに、リヨンの猛攻に耐えられず、21分、レアルのDFがファウルを犯す。エルゲラやサルガドには悪いが、レアルのDFは攻撃陣と比較して、どうも今一歩。ジュニーニョ(Juninho)のFKにノルゲ(ノルウェー)代表のカリュウ(Carew)が長身を活かして頭であわせて先制点。このカリュウって選手、身長は193cmもあるのに、やたら足下のボールコントロールが上手い。平山あたりはお手本にしたらいいと思う。

ホベルト・カルロスのミドルシュートがゴールポストに跳ね返され、詰めたラウール(Raul)の蹴ったボールもフランス代表GKのクベ(Coupet)の胸に吸い込まれてしまう。惜しいチャンスだった。ホベルト・カルロスはこの試合でも何度か強烈なミドルシュートを放ったが、その度にGKクベが好捕。これはレアルには不運だったかもしれない。並のGKならはじいて、こぼれ球をラウールかホビーニョがシュート、となっただろう。

その直後の25分にもまた似たようなレアルのファウル。今度はジュニーニョのFKが直接ゴールに刺さった。GKカシージャス(Casillas)はボールが見えなくて反応が遅れたようだが、蹴ったコースが絶妙だった。ジュニーニョっていい選手だよなあ。フランスリーグでも目立っていた。

そして31分、それまでどちらかというと守りに徹したいた右SBのレベイェール(Reveillere)がサイドを突破すると、マイナスで折り返して、ヴィルトール(Wiltord)がボレーシュートでドッカーン。これで3-0。

その後もリヨンは猛攻。ジュニーニョのPKはカシージャスが何とか止めた。

後半は、レアルもやや立て直したものの、75分(後半30分)あたりから、またリヨンの形になる。無理しないリヨンに対してゴールを割れずに3-0で試合終了。ホビーニョは思い通りにいかないためか、途中からイライラしていた。

見ていると、ピッチ上のいいポジションはリヨンの選手が占めていて、レアルの選手は残ったカスのような場所にしかたなくいる、といった印象を受けた(笑)。人数見ると、レアルの攻撃3人に対してリヨンのディフェンス7人なんてのがあった。

リヨンはジュニーニョが攻撃のアクセントになっているのに対して、レアルはそういう選手が不在。昨日ならばセザール・バチスタ(Cesar Baptista)がその役を担わなければならなかったのだろうが、彼もまた試合の大半の時間帯で消えていた。中盤どうしの連携もちぐはぐだし、ディフェンスと中盤もしっくり行っていないように感じられた。やはりジダンが必要か、レアル。しかし、もはや世界一のファンタジスタはバルサのホナウジーニョ(Ronaldinho)の時代だぞ。

リヨンはサイド突破にしても中央突破にしても縦のスピードが素晴らしく、また守備になったときの選手の戻りや集散も素早く、ラインが素早くできて、選手と選手の間合いもよい。DFのカサバ(Caçapa)とクリス(Cris)のCBコンビはやたら固い。攻め込まれてもDFが大きく前方にクリアするから、その間に攻めの形が整ってしまう。これ、日本代表も見習えそうだ。とにかくチーム戦術が徹底していて、選手もそれをきちんと理解し、相互の良さを活かすようなプレーを心がけているのだろう。

このままの調子で勝ち進めるかどうかは、見てみないとわからないが、チェルシーあたりと対戦できたら、どうやって守備を崩して得点するか、楽しみな試合になるのではないだろうか。

|

« Japanese TABAXIs | トップページ | もしもこやつがバキュームカーの運転手だったら »

コメント

評論どうもありがとう御座います。
今回リヨンにあってレアルになかったのは中盤からパス出しできる選手がいなかった点ですね。セザール・バチスタは得点能力が高い選手ですからパス出しやキープを期待できませんね。後半グティでたんですが遅すぎました。
ジュニーニョですが彼のFKはジーコそっくりに見えるのは僕だけでしょうか?得点とったときのシュートなんてホベルト・カルロス並に早いですし。リヨンに置いとくのは勿体無いかも・・・・・・・
ホビーニョはドリブルは確かに脅威ですがまだ若いせいか視野が狭いなって印象でした。あの手の選手はボール持ち出したらコネコネしだしてボール離さないからヨーロッパのスタイルに合わせるのに時間かかりそうです。
新加入のセルヒオ・ラモスもエルゲラと連携うまくいってないようですし、このチームの守備は今年も崩壊ですね。
しかしカリュウといいイブラヒモビッチといい北欧のでかい選手は何故あんなに足元上手くて、スピードあるんでしょうね?平山もあんな選手になってくれたらいいんですが。

今回のリヨンの出来ならチェルスキーにもいい勝負してくれそうですね。ただお互いにカウンターサッカーを標榜としてるチームですからどうなるか・・・・・バルサみたいなチームが対戦したとしたらかなり苦しいでしょうね。
今回レアルが放送されましたがそろそろフジテレビも違うチーム放送してくれないもんですかね?次はチェルシー対リヴァプールの試合放送してほしいですね。
今回の評論見て思ったんですが、フロレスタンさん金子達人の代わりにNumberで連載とか持ったらどうですか?かなりサッカーにお詳しいようですから仕事になるかも。
評論面白かったです、どうもありがとう御座いました。

投稿: ガウショ | 2005年9月15日 (木曜日) 22時02分

>>ガウショさん
コメントありがとうございます。
チェルシー・リバプール、いいですねえ。見てみたい。CLでイングランドのチームが2つ同組というのはやる方も見る方もワクワクするのではないでしょうか。

レアルの新加入のセルヒオ・ラモス(こいつはもしも日本に帰化するようなら越後瑠偉って日本名にしてやりましょう。引退後はテレビ朝日の解説者か柏のコーチ(笑))は有望な若手でしょうが、昨日の試合を見る限りでは、周りと合っていませんでしたね。レアルにいたら才能伸びないかも?

私はサッカーに限らずいろんなスポーツ見るのが好きなので、他の競技でもアマチュアの一ファンレベルならそこそこに評論は書く自信ありますが、仕事となるとどうでしょうか(^_^;)。東スポくらいがいいかな(笑)。ちなみに私の場合、若い時の競技経験はなし、所有資格は協会の3級審判員と少年少女指導員です。

金子のあんちゃんはスペインに住んで取材してますし。サッカーの仕事もしもできるのなら、マスゴミ関係よりも、日本協会の方がやり甲斐がありそうだな、と思ってみてます。サッカーが好きで国際的なことに関心がある若い人は、どんどん志願したらいいんじゃないでしょうかねえ。

投稿: フロレスタン | 2005年9月16日 (金曜日) 01時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34842/5959389

この記事へのトラックバック一覧です: 白黒はっきりつけようぜ:

« Japanese TABAXIs | トップページ | もしもこやつがバキュームカーの運転手だったら »