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2005年9月18日 (日曜日)

科学技術立国のための現代の「源頼朝」を探せ

左のサイドバーに「日本の理系を考える」(これは小生が勝手につけたもの)として、いくつかのブログにリンクしている。どれも小生常連でコメントもする。ほとんどが理系の立場から熱い議論を展開しているのだが(新聞記者系のブログは管理人が文系)、なかなか現状を打破するのは難しいようだ。

おりしも今日、大河ドラマ「義経」を見ていて、武士のための国造りを目指す自らの意図を理解できない「政治音痴」義経に、頼朝がぶち切れ始めるシーンが流れた。来週はいよいよ腰越状が主題になるようだ。

さて、頼朝の目指した武家政権とはなんだろうか。
それまで土地の私有は貴族にしか認められず、武士は自ら開墾した土地も、武力を持って自分で守らなければなならなかった。そういう状況を変えて武士の土地所有を認めて、武士が主役の政(まつりごと)を始めようとしたのが頼朝である。今では嘆かわしいことに新聞あたりまで一生懸命という「誤記」を標準化してしまったようだが、本来「一所懸命」が正しく(私は頑なにこちらを使う)、自分の領地は命を賭しても守るということであり、主君である「将軍」はその領地を安堵する代わりに、武士に忠誠を求めたのである。

乱暴なアナロジーだが、武士を理系に、公家を文系に喩えると、笑ってしまうくらい現在の日本に当てはまるのが平安末期の源平争乱の時代である。思えばこの時も朝廷は軍隊を保有せず、武士といういわば当時の893に治安維持を任せていた。それに比べれば、現在は正規軍である自衛隊があるから、平安時代よりはまともだが、それにしても護憲派の連中は自衛隊に対して893未満の評価しかしていない。

理系はいくら素晴らしい研究をし開発や発明をしても、成果は文系が横取りしてしまう。開墾した土地を荘園化されてしまう平安時代の武士のようだ。平家は公家化してしまい、武士全体の権利を擁護する立場にたたず、投獄を中心とした武士の支持を得た頼朝率いる源氏に滅ぼされる。現代の日本にも理系出身の政治家がいることはいるが、皆いわば平家である。医者出身であれば医師会の利権のことしか頭にないし、それ以外も結局は文系化してしまうことが多い。菅直人や不破哲三が理学部出身だと言って信じる日本人がどれくらいいるだろうか。そして理系であり続けた例として、川端前民主党幹事長は、え゛っ、誰それっていうくらい存在感が薄いまま退場である。

現代の源頼朝出でよ。
理系の評価を高めようとしている理系出身の研究者、技術者の皆さん。現代の源頼朝を発掘しましょう。
そうでないと、この国は本当の科学技術立国として生きていくことは困難だ。候補がいないことはないけど、本人が10年先まで計画があるから、それまではダメって言ってる(笑)。

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コメント

サイドの中西準子VS松井三郎 係争:

なんか積年の水科学業界内の恨み辛みがある感じですね。松井三郎は私らの頃は金沢大学で衛生工学のプリンスとか言われていたし。。。中西準子はご存知の経歴だし。。。

投稿: スーパーTS | 2005年9月19日 (月曜日) 00時07分

>>スーパーTSさん

そのようですね。勝負は水物かな?

投稿: フロレスタン | 2005年9月19日 (月曜日) 00時15分

はじめまして。
TBに対する返礼をさせて頂こうと思ったのですが、ちょうど私向きのエントリーがあったので纏めてコメントさせて頂きます。

私は理系畑の人間なのですが、確かに世の政治家、平たく言えば文系人間の科学技術に対する理解不足には呆れさせられる事が多々あります。
ですが、実際に理系にいると感じる事に、理系人間の政治への無関心というものがあるんです。
私など、知人の理系人間に『自民党と民主党の政策をざっと教えて』と選挙の前日に言われた時には、驚きを禁じえませんでした。
つまりは、理系世界の土壌に政治に対する無関心があるのでは、と感じられずにはいられないのです。

アメリカでは技術や研究成果などは積極的に製品化されているのに、日本の科学者は『研究を金に繋げる事』に対して異常な拒否反応を示す事が多いのも、ある意味、理系人間の政治、(及び経済)に対する無関心のなせる業かなぁ、と思います。
(金に繋がりにくい基礎研究ならまだしも、いくらでも製品化の余地がある応用研究の研究者ですら『資産価値を有する研究』を忌避する傾向にあるんですよね)

昨年、研究施設に関する法案が変わった際も、おかしな点が多々あるのに『法律だから仕方ない』と納得してる人が多かった辺り、理系人間の政治音痴も根が深いのかなぁ、と思わずにはいられません。
(まぁ、だからこそ頼朝の誕生を、と言う訳なんでしょうね)

投稿: Jharleig | 2005年9月19日 (月曜日) 20時54分

フロレスタンさん:

当方にTBを試みていただいた由ですが、済みません、MSNスペース以外からのTBは出来ない設定になっています。
TBの件に関しましては、あちらに説明しておきましたので、アトでご覧になって下さい。

さて、ここでの、頼朝と義経の話を 理系-文系に関連付けた喩えは、とても興味深いですね。

>現代の源頼朝を発掘しましょう。
   ↓
博識でもあるし、いっそ フロレスタンさんが源頼朝になったら良いのだがなぁと、強く思いますが・・・・。

投稿: 素直だった研究者 | 2005年9月20日 (火曜日) 00時03分

>>Jharleigさん
コメントありがとうございます。おっしゃるような状況はそこここにあるのでしょうね。政治的無関心な理系と、政治に関心がありすぎて文系側に移籍してしまう理系と両極端なのは困ったものだと思っておりまして、だからこういう主張をしてみた次第です。

>>素直さん
TBの件、了解しました。
ところで、私はこういう場合だと頼朝よりも北条義時のような役回りの方がいいですね。冷徹な黒子(笑)。

投稿: フロレスタン | 2005年9月20日 (火曜日) 11時21分

フロレスタンさん、こんにちは。某科学者さんのブログではお会いしているのですが。
>武士を理系に、公家を文系に
おお、私もそう思うぞ、そう書いたぞ、と思い出したましたが、検索したが自分のブログのはない( ‥) ン?よその掲示板に書いたのかな。義経と頼朝のことはいろいろ書いているのですが、そのうちの1つをトラバさせてください。
理系出身者は文系に宗旨変えしないと立候補する場が与えられないんでしょうね。技術立国日本を訴えても票集まりそうにないものね。
フロレスタンさんも頼朝の功績を讃え広める「右兵衛贔屓友の会に」入りません?
薄唇短舌の記事が同意できる箇所がいくつもあります。また寄らせてもらいますね。

投稿: アマサイ | 2005年9月22日 (木曜日) 09時49分

すいません。私の管理画面で認識しなかったようななので、2回同じトラックバックを送ってしまいました。一つ削除してください。ご迷惑おかけしました。
m(_ _)m

投稿: アマサイ | 2005年9月22日 (木曜日) 11時11分

>>アマサイさん

こんにちは。そうですね、お目にかかってますね(^_^)。
コメントとTBありがとうございます。
同じようなことを考える人はやはりいるものですね。

「右兵衛贔屓友の会」ですか。ちょいと考えさせて下さい。それより、恐らく足利直義のものと思われる「伝源頼朝画像」が、その表記から解き放たれることが先決かもしれません(笑)。あの時代は肖像画ではなく木像なんですよね。平清盛、北条時政、政子、源実朝など。

そして頼朝自身の木像もあります。
http://ch.kanagawa-museum.jp/jyosetu/jyosetu02-2.html

重複したTBは片方削除しておきました。

投稿: フロレスタン | 2005年9月22日 (木曜日) 11時48分

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