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2005年9月 3日 (土曜日)

学者をどこまで信用したらいいか

加速する氷河の縮小 数十年後、消滅の可能性
ですか。この手の話は、もう嘘でも本当でもどっちでもよくなっている。過剰な脅しで温暖化の危機を煽るのがファッションになってしまったようだ。

スイスのチューリヒ大に本部を置く「世界氷河モニタリングサービス(WGMS)」てえのは、どこまで信用していい学者の集まりなのだ?そういう情報がこの記事には一切ない。国際的な学者の組織の言うことだから、無条件に信用しろとでも言うのだろうか。

中世にはグリーンランドは緑の島だったという。アルプスの氷河だって、1995年までずっと同じ位置で止まっていた訳でもあるまいに。寒冷だった1960〜70年代には氷河は増えていたともいう。

報告書は「氷河の縮小傾向は、地球温暖化の進行と軌を一にしている」と、地球温暖化の結果であることを明言。ヨーロッパアルプスなど世界の多くの山岳地帯で、氷河が数十年後にほとんどなくなる可能性があるとの予測結果を紹介
そりゃ暖かくなれば、氷河が溶けてもおかしくはないな。降水量の少ない地域にある氷河ならなおさらだ(南極大陸の氷床はちと違うようだ)。

この予測の前提となる実測データは「1995年から2000年の間に世界のほとんどの氷河が大幅に縮小、場所によってはそれ以前に比べ縮小のペースが速くなっている可能性がある」というものだが、2000年は太陽活動の極大期だし、氷河の縮小のペースが速まっているというデータに基づいてその傾向を将来に延長すれば、さらにペースが速くなるという結果は当然だろう。

何かしらのパラメータを与えれば、ヨーロッパアルプスなどの山岳地帯で氷河が数十年後に消滅する、という予測をすることも別に難しくないだろう。そういう「警告」をしたいと思えば、最初から結果がそうなるようなシミュレーションをすればいいだけのことだ。この予測結果は事実でも何でもない。

「地球の危機」を真剣に心配している、という正義感と自己満足に乗っかって、スーパーコンピュータあたりを使った大人のゲームにすぎない、と言ったら言い過ぎだろうが、この手の予測で皆同じような結果が出てくるのは、およそ学問とも言えないのではないか。皆同じモデル使っているのかな(笑)。

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コメント

19世紀半ばのアルジャンティエール氷河やローヌ氷河の写真や絵画を見ていると、明らかに村落が氷河先端に近すぎと感じます。あんなぎりぎりのところでは危なすぎ。で、実際に17世紀初頭には氷河の前進で村の家屋が粉砕されていった記録も残されています。あの時代のアルプスの住人にとって氷河の後退は神の恩寵でしょうね。

それからWGMSはチューリッヒ大学地理学部がホスティングしていて、1894年頃からデータを集めている国際共同事業のようです。該当の件は5年おきに出版される  Fluctuations of Glaciers (FoG)で、今回は1995-2000年のまとめ。なんと英文307頁で、地道な観測データ集です。前書きには地球温暖化についても意義があるように書いてありますが、それはお飾りでしょう。そんなデータ集の前書きなんて誰も読むわけがないので。

投稿: 理都 | 2005年9月 3日 (土曜日) 21時17分

>>理都さん

19世紀後半だと寒冷期ですからね。そもそも今の気温はその頃と比較して上がった、と言っている訳で。

アルプスの住人は、逆に中世の温暖期から寒冷期に移行した時、氷河の前進による村落の破壊があったというのは、私も読んだことがあります。17世紀はテムズ川も凍っていたのですね。ここいらのことはWikipedia(小氷期)にも出ています。この時代はマウンダー極小期にあたる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%B0%B7%E6%9C%9F

WGMSにについて、データとしては資料的価値が高いと言うことですね。それをどう使うか、どう読むかは個々の科学者が判断すればいいことで、前書きで余計なお節介することはありませんね。

投稿: フロレスタン | 2005年9月 3日 (土曜日) 21時33分

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