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2005年8月18日 (木曜日)

靖国参拝

宣言どおり、本日靖国神社に参拝してきました。
詳細は後ほど(追記)として報告します。

(追記)
8月18日。60年前の今日、ソ連軍が不当にも占守島(千島列島最北端)に攻め込んできた。極東への膨張の野心を露骨伸したスターリンの下、樺太にもソ連軍は攻め込んできた。スターリンは北海道の北東半分を領土化する野心を持っていた。しかし、千島列島と樺太での戦いは、ソ連軍の侵攻を遅らせ、ソ連による北海道占領から日本を守った。特に、占守島の戦いは日本が勝利していたのである。

この戦いで犠牲になった方やその後理不尽にシベリアに送られて亡くなった方達に感謝の気持ちを表し、シベリア抑留の後帰国して亡くなった伯父を偲び、そして全英霊に今日の日本のあるを感謝するために、この日に靖国に参拝した。実は靖国神社の境内に足を踏み入れるのは、これが初めてのことである。

都心は暑い。ヒートアイランド現象があるからなおさらだ。誰か汐留のビル群を爆撃してくれ、というのは冗談だが、あれが海風を遮って、都心の温度上昇に拍車をかけている、と言う説がある。
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蝉が鳴く靖国の杜。さすがに20万人余りが参拝に訪れたという15日の喧噪はどこにもない。それでも老若男女外国人といろいろな人達がそぞろ参拝に訪れている。
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大鳥居を過ぎ、大村益次郎の像をしばし眺める。

第二鳥居をくぐり、大手水舎で両手と口を清める。
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神門をくぐり、順番を待って拝殿で2礼2拍手1礼。時間は短いが厳かな気持ちになる。
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その後、遊就館で常設展示と特別展示の日露戦争百年展を見る。
日本古来の武器の展示から始まって、18世紀以降の日本の外交と戦争の歴史が順を追って展示されている。
確かに、戦争に関しては、身びいきというか、翼賛的な雰囲気や表現が多い。それを批判するのは簡単だが、別にここだけのことではない。
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例えば3年前訪れたリバプールのMaritime Museumでは、19世紀のアフガニスタンをめぐるロシアと英国との争いを、自国の領土(英領インドのこと)を守るために当然だ、としている。そこには現代の視点から過去を断罪する視点はない。そんなことを批判したら今日の英国は存在しないからだ。そして日英同盟のパートナーとしての日本の記述もあるが、第二次世界大戦になると一転して敵国として厳しい描かれ方がなされている。日本人としては腹が立つが、これは英国の博物館なのだから当然のことだ。

19世紀の欧米列強のアジアでの植民地政策とロシア・ソ連の東進・南下の膨張主義を踏まえて、一連の歴史を考えれば、やはり第二次大戦(大東亜戦争)までは不可避の戦いであったと認識せざるを得ない。もしも、大東亜戦争は避けられた戦いだ、間違った戦いだ、とするのなら、その立場の人は、ではどうしたらよかったのか提示してもらいたい。恐らく我が国は、シナかロシア(旧ソ連)かアメリカあたりの属国になっているか、貧困にあえぐ発展途上国として今でも苦しんでいたかもしれないのだ。しかも、アジア・アフリカの植民地はどれくらい独立していたかも定かではない。

マクロな時代の流れで考えれば、大東亜戦争は不可避であっただろう。日清日露まではよかった、などという司馬遼太郎史観に縛られすぎである。確かに日露戦争以降、慢心があり世界の流れを読み間違い、また臥薪嘗胆などと列強に恨みを抱いたのには問題があったかもしれない。

遊就館で常設展示を見ると、昭和18年以降が際だって異常な時代であった様子がうかがえる。「右翼」にはそれはわからないだろう。それこそ末端の部隊の責任者に「英雄主義」があったかもしれない。人間魚雷回天など狂気の沙汰である。そうしたミクロなレベルでは、(きちんとした事実に沿ったものであれば)様々な問題があることは素直に認めよう。しかし、それは個々の戦術での「過ち」であって、戦争自体が「過ち」だったという国家経営論や戦略論に結びつけるのは短絡的すぎる。

改めて、勝ち目のない戦いを、それでも祖国のために戦わざるを得なかった英霊達に深く感謝したい。その尊い犠牲の上に、今日の日本の発展と平和、そしてアジア、アフリカの今日があるのだ。彼らを加害者などと貶めるのは日本人として恥ずかしいことだ。やらなければやられるのが戦場だ。

同じことを繰り返さないために必要なことは、口先で平和を唱え、反戦運動を行うことなどではない。ましてや憲法9条に固執するなど愚の骨頂だ。理想は高く掲げつつも、現実の国際社会を冷徹に見据えて、無駄な戦争などしなくてよいように、時には外交戦で化かし合いをすることも厭わない国家の主体性である。

帰ろうとして、民間人や外国人戦没者が祀られているという鎮霊社を訪れるのを忘れていたことに気がついた。引き返してもう一度お参り。夏の日差しはまだ肌に痛かった。

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コメント

勝手にトラバをして失礼いたしました。また、トラバありがとうございました。
ぜひとも考えたいのは9条というのは守られない法の象徴だということです。
普通、法は権力者も市民も平等に「守るもの」としてあるのですが、日本では法も方便。軍隊は持っています。しかし、建前ではあれは戦力じゃないからいいんです、というのは外人の失笑を買っていますよね。そして、政府は法律を自由に運用できる、自分たちの道具にしてしまいました。
法は守るものとは限らない、という日本の異常な状況の象徴が9条かと思います。
そして、政府見解の「あれは戦力というほどのものではないから軍隊じゃない」という滑稽さを滑稽と思わない日本を憂います。

投稿: takeyan | 2005年8月19日 (金曜日) 22時45分

takeyanさん。コメントとTBありがとうございます。TBはご随意にどうぞ(^_^)。

おっしゃることには全面的に賛成ですね。
だから、改正しろ、となるか、だから自衛隊をなくせ、となるかは考え方の分かれるところですが。

特に、最近は、こんなのなくてもいいだろう、と思うような屑のような法律や衣の下に強烈な鎧の見える人権擁護法案みたいなのまで、どうでもいい法律のオンパレードです。重みがなさすぎる。

自衛隊を軍隊と認めないような政府だから、領土問題でも後手にばかり回っているのだと私は思いますね。別に戦争しろ、ということではなく、建前では自国領土だと言いながら他国の実効支配を放置したり、逆に実効支配している自国領土に他国が踏み込んできても、将来の世代に解決を任せよう、なんて詐欺師まがいの言葉に騙されてしまう。

投稿: フロレスタン | 2005年8月19日 (金曜日) 22時54分

すてきなブログです。
9条問題をはじめ、憲法改正は急務だと考えるものの一人です。
本日初めてお伺いし、即座に貴ブログのフアンになりました。
是非、続けて拝読させて頂きます。
今朝のTV番組「報道2001」の後半に、同志社大の浜矩子、さらに新人代議士片山さつき・佐藤ゆかりの面々が出演、浜おばちゃまと両新人議員のルックスを比較しつつ(KOOKS比較結果のどうのこうのは云わない)、議論と答弁のあれこれに耳を傾けていました。
番組の終了後、いささか、浜先生発言に引っ掛かりがあり、あれこれインターネットを検索していたら「貴ブログ」に辿り着きました。
やはり超(隠れ?)左翼の惚け大学教授だったのですね。かわいそうだな~。
同志社大学か?
こういう人物の講義を(知らずして、判断力なくして、丸呑みで?)受けねばならない学生が存在するなんて・・・
尚、小生も
キョウビのマスコミの垂れ流しする報道には不愉快この上なし!
今後ますます、世の中の理不尽のご指摘、痛快なる貴兄のマスコミ論など、爽快に拝読いたしたく、宜しくお願い申し上げます。

投稿: エセ男爵 | 2005年9月18日 (日曜日) 13時15分

>>エセ男爵さん

はじめまして(^_^)。
過分のご評価、恐縮です。
知力と気力の続き限り、世の中の不条理を指摘していく所存ですので、応援よろしくお願いします。

投稿: フロレスタン | 2005年9月18日 (日曜日) 17時45分

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