« 迷惑・スパムメールの発信元を晒してみる | トップページ | 脇役の日 »

2005年8月28日 (日曜日)

腕組んで偉そうな写真を掲載しても主張がこれじゃあ

今日は毎日新聞の「時代の風」でも斬ってみようか。執筆は同志社大学教授でエコノミストという肩書きの浜矩子センセイ。三菱総研出身のようだ。ネットで調べたら、「浜矩子の超・常識塾」というサイトをやっている。「ここさえ読んでおけば、『常識を超える常識』が身につくことは太鼓判」なんて凄いふれこみだ。どんな超・常識をお持ちの方なのか、点検始めよう。

タイトルは「選択肢なき総選挙」で見出しは「勝てば頼朝、負けても…」となっている。…の部分は本文読むと義経であるらしいことがわかる。大河ドラマに悪のりしているのだろうが、小泉首相を頼朝に喩えたりして、笑えるのだ。しかも頼朝像が滅茶苦茶。よほど小泉首相を悪者にしたいらしいが、それで比較に出された頼朝が独裁者扱いされている。

うーん、これが常識を超えた常識か(笑)。

選挙に勝ったら「平家つぶしにものの見事に成功した頼朝よろしく、新時代への幕を開けた男として将軍の座に納まることとなる」のだそうだ。源頼朝が「新時代への幕を開けた男」なのは間違いないが、将軍に喩えるのは適切なんだろうか。どうも、文脈から判断するに、浜センセイは「将軍=独裁者」と思っているらしい。北チョソンでは将軍様は独裁者だけれどねえ(笑)。ここは日本ですって。

「源頼朝とは、すなわち権力指向者であり、独裁者だ。世直しの旗の陰で、敵を倒すに手段を選ばなかった。世直しの旗印そのものがまさしく宿敵倒しのための手段そのものだった。初めに世直しありきだったとはどうもいえそうにない。一人の権力志向人間の野望が、世の中を変えた。それが鎌倉幕府創設の真相でなかったか」とおっしゃる。やれやれ、今日的視点で歴史を斬るという大間違いを犯しておるよ、このセンセイ。

歴史上の統治者で「権力志向でなく、敵を倒すに手段をいちいち選んだ」人物などおるのかね。
劇場的観点からは、源氏の宿敵は平家かもしれないが、本当の敵は朝廷=公家衆である。自らの血を流して国家の治安にあたるようになった武士が、社会的地位をまともに与えられず、自らが開墾した土地すら自らのものでないという不満を持っていることに気がついた頼朝は、彼らの棟梁として、そうした当時の状況を変革しようとしたのである。だからこそ、公家政治のコピーをやっていた平家方の武将達も、1180年の頼朝決起以降、次々と寝返ったのだ。

そして、鎌倉幕府は優れて合議制の統治組織でもある。将軍は御輿でしかなかった。朝廷に接近し武士集団の利害から離れつつあった晩年の頼朝は、暗殺されたという説もあるくらいである。そしてこの合議制は、1285年の平頼綱による霜月騒動を経て得宗独裁体制が確立する末期まで機能した。独裁者と思われている執権ですら、その治世のほとんどの時期連署という「補佐的」存在があり、実は両執権と言われるくらい相互監視が働いていたとも見られるのだ。

「対中・対韓関係のギクシャクがきしみ音を高めている」
センセイ、日本語がおかしいですよ。対中・対韓関係がギクシャクときしみ音を高めている、ではないでしょうか。
「憲法改正論議が一歩、一歩と法案作りに向かって進んでいく。」
護憲左翼の正体を現しましたね。
「国連安保理の常任理事国入りにひときわ執念を燃やし始めた日本。同じく執念深い小泉氏の靖国参拝。そうこうする中で、自殺者が増える日本。格差と不平等を題材にした本がよく売れる日本。」

常任理事国入りや靖国参拝と自殺者とは直接関係ないと思いますが?まったく論理的でない文章だ。いや、前半のようなイデオロギーがらみの話を出しておいて、「そうこうする中で」と後半のような、比較的誰にでも問題視されやすい現象を提示する、というのは卑怯なやり方ですらある。

「一連の海外メディア対応の中で、ぎょっとしたことが一つある。英国BBCラジオの取材班に、在日中国人へのインタビューの録音を聞かせてもらった。高齢のその人に対して、リポーターが『あなたはは日本国籍を持っていますか』と聞く。聞かれた老人は『とんでもない。我々が日本人になることを日本が許すはずはない』と答えていた。」

うーん、これが常識を超えた常識か(笑)。

ぎょっとしたことは一つだけですか、という突っ込みは止めておこう。BBCの最初のBはBritishの頭文字なんだから、英国BBCラジオなんていうなよ。センセイは日本NHKテレビとでも言うんですか(笑)?こういう録音を勝手に聞かせてもらってもいいのかな、という疑問も棚上げしておこう。
BBCがどういう目的で、どういうリポーターが、どういう素性のシナ人にインタビューしたか、一切明かさずに、断片だけ切り取って、さも大問題であるかのように騒ぐ。これは工作員のテクニックではないのか。本当に大学のセンセイなのかね、この人?

そもそも帰化要件を満たしていれば、日本国籍取れるはずだよ。日本人と結婚したり養子縁組結んでもいい訳だよな。日本が許すはずがない、なんて惚け老人の戯言をそのまま信用するのか!ちょっとした有名どころでも、宇津木麗華(養子)、小山ちれ(婚姻=後に離婚)という存在がある。2人ともスポーツ選手だが。

「日本に住む異人種の人々が日本の選挙で投票することはまずない。」
プロパガンダだねえ。マルッティ・トゥルネン(日本名弦念丸呈)氏なんか投票どころか立候補して議員までしてまっせ。自殺した新井将敬氏は韓国系でしたよね。異人種だろうが何だろうが、日本国籍を取得すれば投票できる。

センセイは意図的に韓国人・朝鮮人をはずしているのかもしれないが、地方参政権の問題にしても、彼らが日本国籍を取得すればいいだけの話である。本国でもアイデンティティのない彼らが、韓国・朝鮮籍に執着しているのは何故なのか、考えてみる必要があるだろう(そうすることで、日本国内で利権としての「弱者」の地位を確保し続けたいのだろう、なんて口が裂けても言いません)。

そしてこう続く。
「これが英国であれば、多くの異なる人種の人々が選挙に参加する。パキスタン系英国人あり、インド系英国人あり、ポーランド系あり、イタリア系あり、もちろん中国系あり。」

嗚呼。でもこの人達全員英国人なんですけど。自分の意志で、あるいは父祖の意志で英国国籍を取得した人達である。被害妄想から日本国籍を取得しようとしないで、文句だけ言っているシナ人とは違う。自爆テロやっちゃったパキスタン系もいたけれど、きっと洗脳されたのだ。それに、決してパキスタン人やインド人やポーランド人やイタリア人やシナ人は英国の選挙で投票できませんって(インド人、パキスタン人については追記参照して下さい)。

そして、最後。
「あの中国人の老人は、チャンスが与えられれば日本国の選挙で投票したいと考えているのだろうか。それをBBCのリポーターに質問して欲しかった。『とんでもない。まるで選択肢がないじゃないか』と彼は答えそうである。」

センセイ、あんたが自分で選択肢がないと思っているだけでしょう。それを録音テープ聞いただけの外国人の口を勝手に拝借して、公器である新聞に書くなんて卑怯ですよ。それにこのシナ人さん、もし日本で投票権あったら、きっと共産党か社民党に入れるでしょ。選択肢あるんだよ。

うーん、これが常識を超えた常識か(笑)。

やはり「特定の考え方」に固執する毎日新聞の改善しようのない体質が透けて見える記事である。

(追記)


英国の政治体制
選挙権および被選挙権
一般に選挙権は、18歳以上のすべての英国市民と英国に居住する他の英連邦諸国市民及びアイルランド共和国市民に与えられます。しかし、服役中であったり、上院議員である貴族と女性貴族、精神衛生法にもとづき入院中の人には、選挙権が与えられません。英国市民または、他の英連邦諸国またはアイルランド共和国で21歳以上の市民は、一部の例外を除き下院議員に立候補する資格を有します。例外とは、破産した人や、聖職者、上院議員などです。
在日英国大使館サイトより引用


|

« 迷惑・スパムメールの発信元を晒してみる | トップページ | 脇役の日 »

コメント

僕と同じで帰国子女らしい(笑)。

投稿: JosephYoiko | 2005年8月28日 (日曜日) 17時57分

フロレスタンさんの最近の論壇は勢いが凄いですね。内容は読む元気がないのですが、、、浜矩子さんは実物を見たことがありますが、第一印象、「ツケまつげと口紅のやたら濃い女性」ウヒヒヒ。

虚業の株式会社MRIから何人の人が大学に移ったかを知れベてみるのも面白そう。そういえば、われらが同級生のN君もそうだし。。。

ということは、日本の大学は虚業だという論理もあながち暴論ではないか。。

投稿: スーパーTS | 2005年8月28日 (日曜日) 18時06分

>>スーパーTSさん

護憲左翼じゃなければ「ツケまつげと口紅のやたら濃い女性」ってえのは「刺客」の条件にピッタリではありませんか(爆)。

投稿: フロレスタン | 2005年8月28日 (日曜日) 18時19分

>>スーパーTSさん

この間そのN君の勤務する大学のサイトを見てみました。私と同じ職場にいたAさんという方もその大学の先生になってました。

投稿: フロレスタン | 2005年8月28日 (日曜日) 18時26分

常識とは、18歳までに身に付けた偏見の
コレクションのことをいう

投稿: アインシュタイン | 2005年8月30日 (火曜日) 06時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34842/5675019

この記事へのトラックバック一覧です: 腕組んで偉そうな写真を掲載しても主張がこれじゃあ:

« 迷惑・スパムメールの発信元を晒してみる | トップページ | 脇役の日 »