笑って下さい。経済広報センターの糞アンケート結果・続編
まずはこの財団法人の理事長が、売国奴との批判が最近強いトヨタの奥田碩氏というのが糞その1。
アンケートのサンプルが全国に組織した「社会広聴会員」というもので、無作為抽出でない点が糞その2。要するに経団連に反応しやすいという属性が隠されているはずなのである。それから男女比は4:6と偏っているし、年齢層も30代以下が約2割と少ない。
賛成が64%と過半数を超える、としているが、条件付き賛成16%あるので、必ずしも過半数が賛成とはいえないはずである。しかも「どちらかという賛成」という曖昧な回答が26%と最大なのである。
最初の設問がサマータイムをどれくらい知っていますか、であり、その次がどれくらい関心がありますか、と続き、そしてどのようにお考えですか、となっている。露骨に賛成に誘導はしていないようだが、それとなく回答者のブライドをくすぐり、小声でこっちにおいでをしているような設問の並びである。
本当に中立的に調べるならば、メリット、デメリットを具体的に列挙し、それに基づいて回答者に判断をさせるべきである。
「はじめに」にはこう書いている。
昨年内閣府が実施したサマータイムの「国政モニター調査」の賛成(63%)とほぼ同様の結果となりました。同じような質問の仕方をしているだけのではないかな?
反対は「労働時間の増加の恐れ」の懸念と「現状に問題なく導入の必要性を感じない」との理由が高いことなどが明らかになりました。大事なポイントぢゃないか。なのにこの後すぐに、
今回のアンケートが、サマータイム制度の理解を深めていただく一助になれば幸甚です。としれっと締めくくっている。もっと反対者の声を聞けよ。
賛成の理由であるが、
全体では、「照明や冷房の稼働時間の短縮をはじめとする省エネルギー効果が期待できる」「ライフスタイルを見直すきっかけになり、地球温暖化対策につながることが期待できる」の回答割合が最も高く、それぞれ70%であった。こんなもん、サマータイム導入しなくたってできる。
自由記述にあった糞な意見(ほとんどが糞)。
実施することで温暖化という問題を意識してもらう。まるで本質をはずしていますね。
季節に応じた働き方があると思う。そうかもしれないが、サマータイムとは関係ない。
デンマークの大学に招聘されて1年間滞在した経験から。日照時間の季節変動は日本とは大きく違うが、日本でも夕刻をゆっくりと過ごせるメリットは期待できる。羨ましいご身分ですね。
交通機関の混雑が緩和されるのでは。?????でもそうすると女性専用車両はいらなくなるな(笑)。
人間のバイオリズムに準ずることにより健康増進が期待できる。
生体リズムが望ましい形で健康が維持できる。
生体リズムの面から考えると理にかなった事であり、健康の維持・向上から、結果的に仕事の効率性につながるから。人為的に時刻を変え、しかも年に1日ずつ23時間と25時間の日ができてもですか?
トータルメリットが多いことは実施国の多さが証明している。実施前から反対理由ばかり羅列するネガティブな議論に疑問を感じる。だからその実施国の大半が日本と条件の異なる高緯度地方の国なんだってば。それと私は、実施前から賛成理由ばかり羅列する脳天気な議論に疑問を感じます。
早寝早起きの習慣が少しでもつく(児童の夜更かし防止)家庭での躾の問題だろうが。
アメリカに住んでいた時、サマータイムを体験したが問題なかった(よかった)。じゃあさっさとアメリカに永住して下さい。
環境税より良い。タダのけちですか?という揚げ足取りはさておき、同レベルで比較するようなものではないでしょうに。
長い間実施されていないので、やってみるだけの価値はあると思う。ほう。じゃあ同じ趣旨で教育勅語も復活させてみますか(^_^)。
既存の社会システムや企業のあり方を見直す機会となり、例えば男女共同参画社会の実現などが大きく前進するきっかけとなる。????????????????
1年に2回時計を変えることでリフレッシュできる。新年(度)を迎えるような気分。そんなにあなたはリフレッシュが苦手なのですか!
効果のほどはよくわからないが、試行すべきだと思う。その勇気に拍手喝采(嗤)
経済効果が期待される。何か利権でも(笑)。
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コメント
中緯度日本ではサマータイムは効果ないでしょ、やっぱり。 それに多くの家電製品に組み込まれている時計、1家庭に10以上はあるんじゃないか? これ全部リセットするのも大変だ。忙しい日本がますます面倒くさくなるね。
投稿: スーパーTS | 2005年5月27日 (金曜日) 10時16分
【社会広聴会員】
Site見に行くと、どうすれば会員になれるのかは、個人情報出して問い合わせないといけないんですよね。広く皆さんにを標榜するなら、普通入会に関するFAQつけるでしょ?作為が見え見え。
【照明や冷房の稼働時間の短縮をはじめとする省エネルギー効果が期待できる】
これって、おかしな話で、殆ど嘘といってもいいと思います。
凄く単純な話なんですが、「人間は夏でも冬でも同じ(最低限度の)睡眠時間をキープしなければならない」ものですよね。
#夏の方が疲労度高いですから、疲労回復の意味で夏場が睡眠時間長くていいくらい。
ところが、サマータイム導入すれば、それだけ寝始める時間が最高気温を記録する時間に近づく、つまり、より温度・湿度的に寝苦しい時間に近づきます。これを解消しようとしたら、強制冷却するか、涼しくなるまで電気つけて読書でもするしかないですね。
欧米で上手くいっていると主張する人は、欧米では、この主に湿度に依存する寝苦しさがないということを忘れていると思います。例えば、パリでも、夏は、最高気温30度ぐらいにはなりますが、普通のおうちにはまず冷房はありません。無くても過ごせる環境なんです。
投稿: JosephYoiko | 2005年5月30日 (月曜日) 12時56分
そうなんですよね。
結局、中緯度の温帯モンスーン気候帯に属し、夏の湿度が極めて高く、かつそれほど(夜に比べて)昼の時間がそれほど長くない日本と、高緯度の西岸海洋性気候帯に属し、昼の時間が夏にきわめて長くて、かつ乾燥して過ごしやすい欧州の違いは決定的。
これがわからないなんて、ただのバカとしか思えない。
日本ではメリットはほぼないと考えていい。
投稿: フロレスタン | 2005年5月30日 (月曜日) 22時56分
トラックバックいただき、有り難うございました。
こちらからも2つ、TB送らせていただきました。
実際に北海道で試験導入されたサマータイムの結果アンケートでは、やはり反対すべき根拠が得られたと思います。問題は従業員の健康面など、軽視できないものを含んでいます。
投稿: それでも地球は回る | 2005年6月 3日 (金曜日) 00時19分