« さすがですな、三木谷さん | トップページ | いまさらの個人情報保護法 »

2005年4月29日 (金曜日)

脱線事故(続きその8)

福知山線の脱線事故で、入院患者が133人いて、うち13人はICU(集中治療室)に入っているという。
これ以上、死者が増えないことを祈るばかりである。治療に当たっている関係者の奮闘と、入院中の方の精神力に期待する。看病している家族の方々は大変でしょうが、頑張って下さい。

さて、小生、今回の事故を巡って、このブログと一部他のブログで、軌道幅のことに触れた。これに対してhinaさんの「ひな私語録 ブログ版」で言及した記事がある。

ちょっと話は逸れるが、私は1,435mm幅は絶対に広軌と言わずに標準軌というけどね。標準軌は世界的な標準値で、それ以上を広軌というのが通常だからだ。日本は1,067mmの狭軌が一般的だからそれ以上広いのを1,435mmを広軌と呼ぶ、というのはご都合主義でしかないからだ。でも、このことは今回の事故の本質と関係ないから、これくらいで。

確かに、いくら軌道幅が広くなっても、制限速度を著しくオーバーしたら事故を招くことは当然である。hinaさんの主張は正しい。しかし、もしも今回と同じ速度だったとしたら、事故は防げたかもしれない、という可能性もある。制限速度、ATSの有無や中身、現場の状況などいろいろな要素が絡んでくるので、あくまで仮定の話でしかない。

逃げの姿勢に見えるという批判は甘んじて受けるとして、今回の件で、軌道幅の違いに関心を持った人が増えたとしたら、それはブログの効果なのではないか、と思う。もちろん、大都市での改軌が現実的でないことも事実である。

整備新幹線の建設方式で議論された「スーパー特急」は、高規格の路盤で1,067mmのゲージで、最高速度200kmを出す、とされていた(この方式は、整備予定区間のすべてがフル規格に格上げされ事実上消滅したが)から、条件がよければ狭軌でも速度は出せるわけである。もっともこれは新幹線の話なので、曲線の多い大都市部では全く状況は異なる。
(注1:津軽海峡線の青函トンネルとその前後区間及び北越急行ほくほく線は、現状ではスーパー特急もどきと言っていい)

言い訳付き(笑)の前振りはこれくらいにして、本論に入ろう。
情報が増えるにしたがって、JR西日本という会社のひどさが浮き彫りにされていると言ってよい。

こんな会社に、もしも標準軌を与えたら、それこそさらに暴走して、hinaさんの指摘されているような「制限速度100km/hの区間を138km/hで通過する」事態を引き起こすことは必定である。それこそ「基地外に刃物」である。
(注2:敢えて基地外に刃物、という表現を使った。当て字にしているが、世の人権原理主義者よ、差別表現だ、などと言うなかれ。私は実際に、刑期を終えて出獄した刃物による殺人者と知人のトラブルに割って入ったことがあるのだ。その恐怖心がわかるかな?)

あっ、この会社は標準軌の区間をもっていたっけ。その名は山陽新幹線。日本の鉄道で最高速の300km/hで爆走しておるよ、新幹線の500系は。新幹線は最新型のATSが装備されているから、今回のような事故は起こらないけどね。そういえば、岡山だったか、居眠りしていた運転士がいて自動ブレーキがかかった「事故」があったけれど、もうみんな忘れているかもしれない。彼は睡眠時無呼吸症候群だった。この時もJR西日本の労務管理が問題にされたのではなかったか。
JR西日本新幹線居眠り運転事件
他にもJR西日本安全対策室への要望書

この会社、反省するとか教訓を生かす、という体質は一切持ち合わせいないらしい。国鉄の分割民営化の時に、旧国鉄の「負の遺伝子」を持ち込んでしまったか?
このまま尻すぼみになってはいけない。今回は強力な世論で、徹底的にJR西日本の体質を変える必要がある。このことは、まっとうに営業しているその他の鉄道事業者に対しても、日々の安全を考える上で「よい圧力」になると思う。

|

« さすがですな、三木谷さん | トップページ | いまさらの個人情報保護法 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34842/3908296

この記事へのトラックバック一覧です: 脱線事故(続きその8):

« さすがですな、三木谷さん | トップページ | いまさらの個人情報保護法 »