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2005年2月17日 (木曜日)

異議あり、毎日新聞!

2月15日付の毎日新聞朝刊(東京本社刊14版)は「読み応え」のある紙面だった。「」をつけているのは半分皮肉である。

ミニ朝日新聞ともいえる左翼色をもった毎日新聞は、突っ込みどころ満載の記事によくお目にかかるが、一方でうーん、と思わずうなってしまうような出色の記事にも時々出会う。時間があれば、毎日新聞ウォッチをブログではなく、ウェブで独立させたいくらいだ(と自分にプレッシャーをかけておこう)。

うんざりするような記事ばかりで、朝日を読まなくなって久しいが、毎日はまだ許せるところがある。左翼的な主張や論説に触れるにはちょうどよいのかもしれない。

さてと、本題である。

出色の記事は7面の記者の目である。そう、この記者の目は、1人の記者が自分の視点で書くので、よい記事になる可能性が高いのだ。今回は、下川正晴記者の「北朝鮮応援席から見た日朝戦」という記事だ。節度を守った応援を、というのは余計なお世話で、サポーターはもっと成熟しているぞ、という趣旨である。自ら試合会場に出向くほどの日本代表ファンを自認する下川氏の文章は、非常に説得力がある。北朝鮮戦については、先日私もここに書いたが、言わんとするところに共通点があると思う。

ただ、知り合いを通じて北朝鮮サポーター席に入った、というのは、まあいいのだが、いかにもマスコミの人だな、と思ったね。普通じゃそんなことできやしない。北朝鮮サポーター席だと、羨ましいとは思わないけどね(笑)。

これに対して、ひでえ記事は、29面の「メディア規制、全面削除を」という人権擁護法案に関する記事である。

この手の記事は、常にマスコミ自らを「聖域」においているので、一般人には説得力がないものだが、それはいつものことだからいいとしよう(ホントはよくないけど)。

ひどいのは、朝日も顔負けの論理のすり替えをしている囲み記事の「掲示板2005」ってやつ。該当箇所を引用しよう。

「人権擁護法案を取材して、頭を抱えてしまった。与党が再提出にあたって合意したメディア規制条項凍結などの修正点は、(中略)議論は全く深まっていなかった。★「9・11」以降、治安・安全を口実にした表現規制が強まっている。路上でのビラ配布規制を内容とした生活安全条例は代表格だが、逮捕・起訴されるなど行き過ぎだと首をかしげたくなるケースも目立ちはじめた。新たな人権問題だ★(以下略)」

首をかしげたくなるのはこっちの方だ。
路上でのビラ配布もうっとうしいので、できれば規制して欲しいものだが、そこまでは言うまい。だが、この記事の言っている逮捕・起訴は、路上でのビラ配りでなく、集合住宅に侵入したケースであろうことは想像に難くない。該当する東京高裁での裁判の記事が先日出たばかりだが、毎日の論調はどう見ても一審を批判し被告人を擁護する立場だった。まずここに第一の論点のすり替えがある。

あの事件は、といえば、自衛隊の官舎に立ち入って、自衛隊のイラク派遣を批判する(ある月刊誌によれば、恫喝するような内容のビラだったようだ)政治ビラをまいた連中が起こしたものだ。不快に思った住民が退去を求めても従わなかった上、そもそも部外者の立ち入りを禁止している住宅である(だから不法侵入に問われた)。

自衛隊員やその家族は精神的な苦痛を受けたのだ。だからビラ配布が繰り返されて、それに対してやめろと指示したのに止めないから、警察に通報して逮捕された。どこが行き過ぎなのだろう。居住者の人権には目をつむるのか。ここに第二の、そして重大な論点のすり替えがある。

その他にも、区部の集合住宅で共産党の都議会報告のビラをまいていて、退去を求められて従わなかったために、逮捕されたケースだ。

不快に感じて、退去を求めた、つまり生活の平穏を求めた集合住宅居住者の人権はどうなるのだ。政治ビラを「他人の住居に不法に侵入」してまいている連中の人権は高らかに謳うのに、一般住人の人権にはほおかむり。どういうこと?

朝日や毎日は、もしも右翼団体が同じことをやって逮捕されたら、「生活の平穏を乱すビラ配布に対して、住民が立ち上がる」なんて記事を書くだろう。朝日には実際、そういう記事もあったと、前述の月刊誌には書いてあった。左翼お得意のダブルスタンダードである。

巧妙な記事の展開であり、問題意識をもって、新聞記事を鵜呑みにせずに読まないと、いかにも不当な規制が強まっているように読めてしまう。人権といえば何でも通ってしまう訳ではないのだ。そしてマスコミが主張する表現の自由も、神聖不可侵ではない。こういう論理のすり替え(つまりは嘘)がまかり通っているからだ。

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コメント

相変わらずの硬派の批評ですね。
ライブドアが日本放送株買い占めで話題になったが、要は、日本のマスコミは新聞も放送も、既得権が神聖侵されない状況で第2の権力になっている。だから、記者たちも、その社の色に染まってしまう。イラクでフリーの報道記者が殺害されたが、彼らのように本来の言論の自由に基づいて記事を書く人は、安住できる場所があってはまずいのではなかろうか?

毎日新聞の理系白書担当者の半私半公のブログを読んでいるが、彼女自体のスタンスは許せるとしても、新聞社をバックにした私的なブログというのは、いかがなものかと最近思う。。。

投稿: スーパーTS | 2005年2月17日 (木曜日) 12時29分

右翼的な文章ですね。残念ですが、偏っていると思います。
産經新聞や「2ちゃんねる」ばかり読んでいては判断力が鈍りますよ。
右翼は自分の都合のいいことだけをありがたがって大騒ぎするが、いつも後で辻褄が合わなくなる。ブッシュも小泉もそうです。まともに選挙をやっていては勝てないからウソだらけの「郵政」宣伝をぶって一時だけ投票率を上げてごまかしたわけです。
しかしウソは長続きしません。大勝の陰には失望という名のリスクが隠されている。
あなたもウソつきに騙されてウソつきの仲間になりますか?そうでないことを願います。

投稿: cut | 2005年11月29日 (火曜日) 18時29分

cutさん

ずいぶんと前のエントリーにコメントして頂いてありがとうございます。それも同じものを二回も(笑)。1つは削除します。

残念ですが、私は右翼ではありませんし、産経新聞に至っては購読してません。時々駅売りで買うことはありますが(笑)。2chも娯楽系とアダルト系くらいしか見ません(笑)。前はニュー速なんぞも見ていましたが、屑情報が多いので今は見てません。

偏った文章?大いに結構。中立的な毒にも薬にもならない文章なら書く意義などありません。

文章面だけ見て右翼だと批判するのは止めた方がいいですよ。まるで共産党だ。そういうあなたは左翼だと言われて嬉しいでしょうか?嬉しいなら真性の左翼ですが。それとも共産党員かシンパでしょうか。

私はいろんな情報総合して、自分の頭で論理的に考えてます。その結果が、あなたのような人から右翼的だと言われても、何とも思いません。別に小泉・ブッシュを無条件で支持しているわけでもありませんし。

投稿: フロレスタン | 2005年11月29日 (火曜日) 18時45分

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