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2004年12月12日 (日曜日)

ダイオキシン猛毒の虚構

大統領選挙で混乱しているウクライナだが、野党候補のユシチェンコ氏が毒を盛られたとの報道。
テレビの画面でも見た。確かにすごい顔になっていた。
盛られたらしい毒は「あのダイオキシン」。ダイオキシンという単独の物質はないから、正確には
ダイオキシン類ということになる。200種類あまりあるうちの何なのかは報道では不明である。
報道している人間(日本のマスコミ)の方が、ダイオキシンという固有の物質があると勘違いして
いる可能性も少なくないだろう。なにしろ科学音痴が多いからな。

共同通信のネット配信ニュースによると、通常の1000倍の血中濃度のダイオキシンが検出されたと
いうことだ。しかも、今は回復して後遺症もないという。

あのね。本当に猛毒(この場合急性毒性に限定するが)なら、通常の1000倍もの濃度なら死んでい
るのではないかいな?何しろマスコミの好きな枕詞は「サリンよりも猛毒」だからね。
オウムサリン事件では何人殺された?

これまでもいろいろと騒がれながら、実はダイオキシン類の急性中毒による死者などいない。
このあたりは例えば日垣隆氏や安井至氏あたりの著書を見れば明らかである。
ウクライナの場合、反対陣営の与党側が毒殺しようとした疑いもあると言うから、そいつらもきっと
ダイオキシン類が「猛毒」であると信じ込んでいたのだろう。

むしろ、テレビで見たユシチェンコ氏の顔の症状(塩素系の毒物による挫創と思われる)からすると、
典型的なダイオキシン類による急性中毒である。まあ所詮はそんなものなのだろう。

ウクライナの混乱は、ソ連崩壊後の一連の東欧の改革の最終段階として位置づけられるようだが、政
治とは別に、環境の視点から面白い事例を示してくれたと言える。

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