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2004年12月31日 (金曜日)

「殺し屋」の早すぎる死

日本棋院理事長の加藤正夫九段が脳梗塞でなくなったとの訃報である。
「殺し屋」が病魔に殺されてしまった。
57歳。一昨年、史上最高年齢で本因坊に返り咲くなど、まだ衰える年齢ではないが、今月に入って入院していたという。驚くばかりである。冥福をお祈りする。

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年の瀬の逮捕劇

昨日、奈良県で小一の女の子を惨殺して性欲の対象とした猟奇殺人の犯人が逮捕・送検された。年内の解決に周辺住民はひとまず安心して年が越せるだろう。

小林薫、か。いったい全国に何人同姓同名がいるのだろうか。私の高校時代の教師にもいたし、俳優にもいる。この手の犯罪の被疑者だが、しばしばありふれた名前であることが多い。全国の同姓同名はその都度迷惑だな。大久保清なんてのもいたし、宮崎勤なんてのも決して珍しい名前ではない。今回の犯人は、宮崎事件と同じ頃にも事件を起こしているのだな。

毎日新聞の記者は、その弁舌に騙された、などと弁解しているが、記事を読む限りでは自分の莫迦さ加減を露呈している。おかしいと感じはしたようだが、それ以上突っ込まなかったようだ。

まあでもいい。新聞記者の程度などこんなものだろう。多くは期待していない。
犯人が勤めていたのが毎日新聞の販売店であることもこの際どうでもいい。取引関係では会っても別法人だし、そもそも今回の犯人は読売や朝日の販売店にも勤めていたようだ。たまたま逮捕された時が毎日販売店だっただけのことだ。そのことで毎日新聞は後ろめたさを感じる必要はない。それよりも、いつもながらの報道しかできないことに対して、猛省をして欲しいものである。

何か。犯人が逮捕されると、すぐに社会に責任を転嫁するような記事になる。
今回は、作家や精神科医を「専門家」として動員して、社会のせいにしようとしている。専門家でも立場や考え方が異なれば主張もことなるものであり、自社の記事に都合のよい専門家の声だけ掲載する手法は、もう賢明な読者からは見抜かれておるぞ。

作家の高村薫の主張は自己矛盾しておる。同じ薫どうしで身びいきになったかな(笑)。曰く、
「容疑者は携帯メールがなくても事件を起こしただろうが、携帯で写真を送れなければ表現する方法は限られていた」
携帯で写真を送れなければ、普通にプリントした写真を送るだけのことだろう。メディアが電子か紙か、リアルタイムかそうでないかの違いだけだ。それより本質的なことは、要するにこの犯人は、そもそも事件を起こす要素をもっていた、ということだ。それは前科を見ても明らかだ。

しかし、その直後には、カメラ付き携帯というツールの出現で「誰でも犯罪者になりうる危うさを感じた」とある。をいをい。そんな飛躍した主張をするあんたの方に、私は危うさを感じますぜ。カメラ付き携帯、あるいはネットに氾濫する様々な情報に接すると、誰でも犯罪者になるのかいな。そんな莫迦な。

本人は、ビデオやコミックを見て幼女に興味を持ったと話しているらしく、家にもコレクションがたくさんあったらしいが、逆だろう。もともと幼女に興味があるやつが、その性欲を満たすために幼女を扱ったビデオやコミックを大量に集めた、というのが正しい順番であろう。

精神科医の野田正彰氏(この人もよく名前を見る)のコメントは「犯人の引きこもりがちな人格と携帯電話は親和性があり、携帯中毒状態の犯人が携帯メールで写真を送ったことで遺族をいたぶることになった」という趣旨のことを述べていた。それは的確な指摘であると思う。しかし、その後がいけない。「女児を対象にした犯罪自体は昔から変わらずある(そりゃそうだよ。アメリカのミーガン事件など典型だろう)、とした上で『ビデオショップやネットなど、身近に強烈な情報がある。異常なほどの刺激の質と量をもっと社会は認識すべきだ』」と訴えているという。

この人、自分の精神状態を鑑定した方がよさそうである。
主張自体は、この手の犯罪は昔からあり、今回の犯人も起こすべくして起こした人格である、といっているのに等しいのに、最後に来てビデオやネットのせいにするのは、なんでも新しい情報ツールのせいにすればいいという昨今ありがちな思考停止である。

統計をとれば、恐らく幼女に対する性的な要素を含んだ誘拐・殺人事件の発生とビデオやネットとに相関性があるなどという結論は出ないと思われる。

アメリカのミーガン法のように、犯罪者情報を公開にするのも抑止力になるのかもしれないが、それよりもこの手の犯罪者は、死刑に出来ないのなら永久に一般社会から隔離した方がよさそうである。人権?そんなことをいう人は、自分に娘がいて、この種の事件の被害に遭ったと考えてみて下さい。

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2004年12月28日 (火曜日)

自然の巨大な力

スマトラ沖の巨大地震による被害者数は留まるところを知らない。
これから増えるであろう犠牲者も含めて、亡くなった方の冥福をお祈りする。
一人でも犠牲者が少ないことを祈るばかりである。

全くもって地球が牙をむいた時の人間の無力さを感じさせる。
母なる地球、宇宙船地球号などという情緒的な言葉で表されるのとは対照的なわが大地である。
これも地球の一面なのだ。

チリ沖の地震による津波で日本でも死者が出たことを考えれば不思議でもなんでもないのだが、アフリカ東部でも死者が出て、震源地から約9000kmも離れている南極昭和基地でも最高73cmの津波が観測されたというのだから、恐ろしいほど巨大なエネルギーである。

今回の被災国の大半は発展途上国であり、高潮に備えた堤防などが設置されていないところもあるというし、津波警報も迅速には発せられなかったのだろう。そういう意味では人災の側面もあると思う。あらゆる海岸に防潮堤を完備するのは不可能だろうから、観測態勢と情報網の整備、そして避難ルートや避難所の確保などの対策が必要だろう。

脱線してしまうかもしれないが、我が国の領海を侵犯して平気な某隣国に対するODAを即刻中止して、今回の被災国の復興に資金を回した方がよほどましだろう。特に観光への依存度の高い小国のモルディブやセイシェルあたりは、いわゆる地球温暖化による海水面上昇への対策も含めて、ハードソフト両面での復興に対する援助をすべきではないか。

隣国の主権侵害と捏造体質については日を改めて書くことにする。

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ユーシェンコ?ユシチェンコ?

ウクライナの大統領選挙が終わった。野党の「ユシチェンコ」が当選とのこと。
毒殺されなくてよかったね、というところか。

ところで、「ユーチェンコ」なのか「ユシチェンコ」なのか表記が分かれている。
CNNを見ていたら、Yushchenkoと表記してあり、発音は《ユシチェンコ》だった。

しかしだ。ウクライナ語は知らないが、ロシア語と近いはずなので、そのアナロジーからすると、shchというのは一つの子音だ。ロシア語だとЩという文字ね。
それでわからなけりゃ(わかる方が少ないか(^_^;))、《ボルシチ》の《シチ》。ローマ字表記だとborshch。

この音、二重子音ではないから、となるとユシチェンコではないのだが、だからといって日本人の耳にユーシェンコと聞こえるかというと、恐らくユシチェンコに近く聞こえるはず。だって、ボールシでなくてボルシチと書くもんね。

ということで、いずれにしてもカタカナで正確な表記はできないし、ユシチェンコの方が自然なのだ(英語でもそう発音しているから、国際的にもとおりがいいはず)ということで、ユシチェンコに軍配をあげておこう。

物言いはつくかな?

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2004年12月23日 (木曜日)

これは思想統制ではないか。

埼玉県の教育委員に高橋史朗・明星大学教授が選任されたことに批判があるという報道がなされている。批判している連中の考え方や属性はだいたい見当がつく。
まずは上田知事の英断を評価しておこう。

高橋氏が「新しい歴史教科書をつくる会」のメンパー(副会長)だったことが批判の理由のようだが、言論・思想・学問の自由が憲法で保障されている日本で、一体なにが問題なのか。

批判している連中の多くは、その憲法を頑なに守ろうとしているはずである。
要するに左翼ね。彼らはダブルスタンダードである。自分たちに都合のいい時は憲法を守れといい、自分たちに反対する考え方に対しては、その憲法が保障している自由を奪おうとする。

思想的には、東京都教員委員の米長邦雄・元将棋名人が近いと思われるが、東京都の教育になにか不都合があるかといえば、特に何もない。

いや、東京都の公立学校に関しては、教師の質に大いに問題がある。これは自分の子供を通わせているから断定してもよい。そういう状況を改善しようと、米長氏は非常に努力されているとお見受けする。選任した石原知事も慧眼である。

しかし、その米長氏が、天皇陛下の前で日の丸問題に言及した折、陛下が「強制は好ましくない」という趣旨の発言をされたのを、鬼の首でも取ったように記事にした左翼的なマスコミがあった。今回高橋氏の就任を批判しているのも似たような立場や考え方の連中だろうことは疑いない。

未だにマルクス・レーニン主義から脱却できず、北朝鮮に対して及び腰のような連中の方がよほど問題である。日本のマスコミは左翼的な立場が多いので、自分たちに近い立場の人間が、例えば教育委員に就任しても、批判的な記事は書かない。

だが、教育を荒廃させてきたのは、いったいどちらの立場なのか。
常識的に考えれば答えは明らかなはずである。

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2004年12月14日 (火曜日)

続・ユシチェンコ事件

毎日新聞の13日夕刊にユシチェンコ氏のリアルな顔写真が掲載されていた。
本当にお気の毒である。命に別状がなかったのは不幸中の幸いだ。
外国の政争のことはとりあえず置いておこう。

顔写真は一面だが、10面に関連記事がある。
金沢工大の露本伊佐男助教授(環境科学)の話として、「ダイオキシンの致死性の高さは、サリンの2倍、
青酸カリの1000倍。動物実験で摂取から死に至るまで1週間から7週間かかる」と掲載されている。
原文のままである。

非科学的な文章である。本当にこの助教授氏がこう言ったのなら、この人は本当に学者か、と問いたい。
まあ、私も取材されたことはあるので、一応わかるが、新聞記者が取材対象の言ったことをそのまま文章
になどしない。非科学的な科学者もいないことはないけどね。つまり本当のお莫迦さんか、特定のイデオ
ロギーに染まって、学者のふりした運動家であるか、なのだが。

添削を始めよう(笑)。
本当に科学的に書くのなら、まず「致死性の高さ」などとは言わないだろう。半数致死量(LD50)など
の値を使うはずである。
次に、サリンや青酸カリ(これも科学者は普通こう言わんだろう。シアン化カリウムとでも言ったのを、
記者が青酸カリと書き換えたに違いない)という特定の物質と、ダイオキシンという複数物質の総称を比較
している点である。ダイオキシン類の中には毒性の低いものもある、というより、200種類余りの物質の
うち、毒性が強いのは限られている。その中でも、もっとも毒性が強いとされているのが、2,3,7,8-テトラ
クロロ−ジベンゾ−p−ジオキシンなる物質である。
それと、いかがわしいのが動物実験ね。上記の物質は確かにサリンや青酸カリよりもLD50は低いようで
ある(少ない量で死ぬから毒性が強い)。しかし、ラットだったかマウスだったかが対象であり、人間も
同様とは限らない。どうも人間はこのダイオキシン類中最強の物質に対して、けっこう抵抗力があるよう
なのである。

そろそろ、新聞記事で、こういう人にいらぬ危機感を持たせて煽るような書き方はしないでもらいたい
ものである。

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2004年12月12日 (日曜日)

ダイオキシン猛毒の虚構

大統領選挙で混乱しているウクライナだが、野党候補のユシチェンコ氏が毒を盛られたとの報道。
テレビの画面でも見た。確かにすごい顔になっていた。
盛られたらしい毒は「あのダイオキシン」。ダイオキシンという単独の物質はないから、正確には
ダイオキシン類ということになる。200種類あまりあるうちの何なのかは報道では不明である。
報道している人間(日本のマスコミ)の方が、ダイオキシンという固有の物質があると勘違いして
いる可能性も少なくないだろう。なにしろ科学音痴が多いからな。

共同通信のネット配信ニュースによると、通常の1000倍の血中濃度のダイオキシンが検出されたと
いうことだ。しかも、今は回復して後遺症もないという。

あのね。本当に猛毒(この場合急性毒性に限定するが)なら、通常の1000倍もの濃度なら死んでい
るのではないかいな?何しろマスコミの好きな枕詞は「サリンよりも猛毒」だからね。
オウムサリン事件では何人殺された?

これまでもいろいろと騒がれながら、実はダイオキシン類の急性中毒による死者などいない。
このあたりは例えば日垣隆氏や安井至氏あたりの著書を見れば明らかである。
ウクライナの場合、反対陣営の与党側が毒殺しようとした疑いもあると言うから、そいつらもきっと
ダイオキシン類が「猛毒」であると信じ込んでいたのだろう。

むしろ、テレビで見たユシチェンコ氏の顔の症状(塩素系の毒物による挫創と思われる)からすると、
典型的なダイオキシン類による急性中毒である。まあ所詮はそんなものなのだろう。

ウクライナの混乱は、ソ連崩壊後の一連の東欧の改革の最終段階として位置づけられるようだが、政
治とは別に、環境の視点から面白い事例を示してくれたと言える。

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2004年12月 6日 (月曜日)

冬の「夏日」

5日の日曜日は暑かった。
東京都心の最高気温は24.8度とのことで、夏日にはならなかったが、体感としては夏日だ。
関東では実際に26度くらいで夏日になったところもあった。

用事があってちょいと外出したが、空は冬の様相なのに風は強いし暑いわで、違和感があった。
天気図も見ると、低気圧がすごいことになっていて、北海道は大雪だそうで、おかしな日曜日だった。

まあ、低気圧が発達して通過したから、ある程度は予測がついたが、ここまで暑くなったのは、太平洋
高気圧の勢力が強いからだという。まあ、今年一年を象徴するような日だったということで。

あ、あの温暖化論者の方々、二酸化炭素の増加だけがこうなっている原因とは断定できないと思います
ので、それこそ「熱く」ならないように。

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2004年12月 1日 (水曜日)

のっけから新聞記事の引用。厳密には許可を取らないと著作権法違反だが、営利行為じゃないので、ここは大目に見てもらおう。犯罪行為の批判をするつもりなので、こういう開き直りもどうかと思うが(笑)。

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 TBS(東京放送)の男性アナウンサー(32)が酒気帯び運転で事故を起こし、書類送検されていたことが三十日、分かった。アナウンサーは謹慎となっている。
 警視庁世田谷署の調べによると、----中略----乗用車を運転中、電柱や民家の塀に衝突。呼気から若干のアルコールが検出されたため、道交法違反(酒気帯び運転)で東京区検に送致された。
 TBS広報部は「事故を起こしたことは事実であり、反省を促す意味で一部の業務を除き謹慎状態にしている」とコメントしている。
(産経新聞) - 11月30日15時19分更新
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なんだそうだ。人命が失われなかったのが救いだが、塀を壊された家の方はお気の毒。

まず何で名前が出ない。冤罪かもしれない痴漢行為などで会社員や教員は大きく実名が出ることが多いのに。
産経新聞とTBSは系列が違うが(欧米では新聞と放送が資本系列にある、ということもないのだそうだが、それは個別の問題なのでここでは触れない)、マスコミ仲間で甘いのか。
2ちゃんねるでは、実名で祭になっているだろうな。これからチェックしてみよう。

一部の業務を除き謹慎だと!そういうの謹慎って言うのか?
それに酒気帯び運転なら、一般の会社や役所なら免職ものだろう。

まあ、TBSは死んだ、といいながら、その後も延々とニュース番組に居座り続けて高給を取っている某キャスターがいるくらいの会社だからなあ。そのTBSは死んだ、という台詞だって、某宗教団体がらみの大変なスキャンダルなのに。

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