« 法治国家なのか放置国家なのか -路上喫煙と自転車- | トップページ | どうでもいいけど気になること »

2004年9月 2日 (木曜日)

アテネ雑感 その3

しばらくアテネネタだがご容赦を。
銅メダルだった野球チームの誰か(ダイエーの和田投手だったかな)が、銅は金と同じと書くからこれでいい、と言っていたのが報じられた。強がりかもしれないが、まあ監督不在ではこれでよしとすべきだろう。

これは男子レスリングチームにも伝染したようで、銅メダル二個という成果に、やはり銅は金と同じと言ったことが報道され、こちらは満足だったようである。

ところで、オリンピックの公用語はフランス語と英語であり、今回の大会ではギリシャ語、フランス語、英語の順でアナウンスがなされた。

金メダルはフランス語でmedal d'or(メダールドール)とアナウンスされたが、「メダル銅」に聞こえる。やはり銅メダルは金メダルと同じだったか(笑)。

近代オリンピックの創始者クーベルタン男爵がフランス人だから、というけれど、もともと19世紀までフランス語はヨーロッパ貴族社会の事実上の公用語で、アマチュアスポーツもその貴族達が牛耳っていたのだから、フランス語が優位なのはある意味当然かもしれない。サッカーの国際組織FIFAだって、これはフランス語だもんね。Federation International de Football Association(字面だけ見ると英語に見えるけれど、これはフランス語。eの上のアクサン記号は表示してないけど)。英語ならInternational Federation of Assocation Footballだ。

銀メダルはmedal d'argent(メダルダルジャン)で、この銀を意味するargentは南米のアルゼンチンの語源でもある。こちらはスペイン語でアルヘンティーナだが、同じラテン系の言語である。そのアルゼンチン(銀の国)のサッカーチームが群を抜く強さで、同国史上初のサッカー金メダルを獲得した。

銀はパラグアイ、銅はイタリアで、この2チームは日本がグループリーグで当たって、いずれも序盤の失点で敗退したチームである。
この結果を見て、NHKの堀尾アナは「日本が勝っていればここにいたのに」と放送中に漏らしたが、彼は2002年の日韓ワールドカップでも似たようなことを言っていた。決勝トーナメント一回戦で日本代表が負けたトルコが三位になったからである。
なんというか、公共放送のスポーツ番組担当のアナウンサーとしては、往生際の悪い発言である。ま、きっとこれは辞めるまでなおらないだろうな。

さて、そのギリシャ語だが、国の名前が例えば日本はヤパニア、東シナ海の向こう側の覇権国家はキーナ、イタリアはイターリア、オーストラリアはオーストラリア(そのまんまだ)、デンマークはダニアなど、普通に聞いていてわかるのが多い。当たり前か。
アメリカ合衆国だが、United States of Americaのギリシャ語版で、自分の耳にはシノメノス・ポリシース・アメリーキアと聞こえた。誰か正しいのを教えて!

面白かったのは、ドイツとフランス。
ドイツがゲルマーニアなのはまだいいとして、フランスはガリアだ。
おおっ、タキトゥスのゲルマニア、カエサルのガリア戦記ではないか。こういうところがギリシャなんだなあ、と一人訳のわからない感慨に浸ったものである。2人ともローマだけどね。

フランス語でオランダはpay bas(ペイバ)、すなわち低地の国という意味。
Nederlandをそのままフランス語にしてしまっている。外来語を避けて言語の純化をやろうとするとこうなる。最近、日本でもカタカナ語の言い換えと称して、逆に珍妙な漢字言葉が新聞を賑わしている。

4年後のオリンピックは漢字しかない言語の国だから、これまた面白いことになりそうだ。なにしろサッカーアジアカップを見ていたら、バーレーンが巴林だもんね。でも、そのアジアカップを見ていて、本当に4年後のオリンピックは開催できるんだろうか、と思った人も少なくないだろう。モスクワオリンピックボイコットという1980年の悲劇を繰り返して欲しくないね。

|

« 法治国家なのか放置国家なのか -路上喫煙と自転車- | トップページ | どうでもいいけど気になること »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/34842/1338977

この記事へのトラックバック一覧です: アテネ雑感 その3:

« 法治国家なのか放置国家なのか -路上喫煙と自転車- | トップページ | どうでもいいけど気になること »